覚え書き

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  • このページはパラグライダーに関する覚え書きです。まとまった分量になったら独立したページにする予定。

Paranote(スマホ/タブレットの活用)

  • スマホ/タブレットのフライトへの活用も盛んになってきているので、以下に示す。なお所有しているのがAndroidのみなので、iPhone/iPadでの状況は不明。
  • どのアプリもGooglePlayで名称検索→インストール。セキュリティ・プライバシー等は各自で判断し、利用すること。


XCtrack

  • ナビゲーションアプリ。パラグライダーのXCコンペに特化しており、大会で使いやすい。
  • またログの再生機能があるので、フライト直後に解析が可能。
  • 最初にGooglePlay経由でインストールした後、アプリ内でアップデートが必要。
  • 通信offで利用可能。GPS機能必要。

XCSoar

  • ナビゲーションアプリ。本来はグライダー用で、パラの使用にはカスタマイズが必要。ただし(滑走路がある場所に必ず到達する必要があることから、)登録しているランディング候補ポイントから滑空比+地形を計算して届く範囲を示してくれる機能がある。ので、フリーフライト/クロカンフライトに適していると思われる(タスクも組めるが、あくまでグライダー用)。
  • 通信offで利用可能。GPS機能必要。

Skew-T

  • 気象モデルSimulationから、指定した場所のエマグラムを計算し、可視化してくれるアプリ。さらに露天温度に応じたサーマルトップ・雲底高度もグラフ表示できる。実際にエマグラムを計測していない場所でも見られる点、4日先まの予想を出している点が特徴。
  • 使用メモ:とりあえず右上のアイコン→Settingを開き、Temperature(例:℃)、Altitude Unit(m)、Wind speed units(m/s)、Wind Graph red line(好みで5or10)と設定。次に左上のアイコン→Lat/Longを開き、Name:地名(アルファベット)、地図マークで場所指定、Weather modelはGFS-(Good default for outside USA)でOK。この後に右上の星マークを押してお気に入りに登録する必要あり。

LiveTrack(LiveTrack24)

  • トラッキングサービス/アプリ。自機の位置を定期的にサーバーにアップロードし、他の人がリアルタイムで位置・速度を確認できる。従ってLTE等の通信機能が必須。
  • アプリ自体は無料だが、アプリからの他機の確認・グループ機能などは課金が必要。Webブラウザでの検索→フライト確認は無料で利用出来る。
  • サーバーへのアップロード仕様(API?)は公開されているので、他のアプリ(XCTrack等?)にもアップロード機能を持つものがある。本家のLiveTrack24アプリだけでなく、Livetrack-tt等、アップロードのみに特化したアプリもあり。
  • 本家のLiveTrackアプリは、アップロードをStopさせても、アプリを終了させない限りGPS機能がOnのままとなるので注意、Quitで終了させること。

LineHere

  • トラッキングサービス/アプリ。グループを作成し、位置情報を共有しあうことが出来る。LTE等通信機能必須。クロカンの回収に有効。
  • 名称通りLineの派生サービスだが、FaceBook等のアカウントがあれば、Lineのアカウントが無くても利用可能。
  • 常時利用するとバッテリーの消費が大きいので、ランディングした時点でOnにして、回収班に連絡するという使い方がベターか。

GPSDump

  • データ処理アプリ。パラ用GPSと接続して、ログの取得・ウェイポイントのアップロード/ダウンロードが可能。
  • Windows/Mac/Android/iOSに対応している。

IGC browser

  • データ処理アプリ。XCtrack・GPSDump等で取得したログ(ICC形式)を表示できる。
  • 通信機能がonになっていれば、GoogleMapを利用した地形をオーバーレイ出来る。通信機能offの場合は背景が白い状態。


GPSについて

  • 最近は一般的になってきた、人工衛星を利用した位置情報の計測機器。クロスカントリーフライトやコンペでは必須。またスピードメーター・コンパス、フライトの解析やアウト&リターンの判断など役に立つ場面が多いので、(お金に余裕があれば)早めに購入して慣れておくと良い。ただし機器に頼りすぎるフライトが禁物である点は、バリオと同様。
  • パラグライダーで使用するのは主に登山/トレッキング用に作られたもので、GARMIN社の製品が有名。他にも数社あるが、GPSによってはコンペに対応したフライトログを出力できないこともあるので注意。出来るだけ高度計機能の付いているものを。ヤフオクなどで英語版を探すと、日本語版より安い値段で入手することが出来るが、日本の地図データが入っている(or 自分で入れられる)かを確認すること。
  • 活用は人それぞれだが、始めて使う人に一点注意。設定はほとんど初期設定のままで問題ないが、軌跡の記録間隔は自動ではなく、固定値にすると良い(例:サーマルで回していて位置がほとんど変わっていない場合、自動では軌跡の記録がスキップされることがある)。間隔を短くすれば軌跡はスムーズになるが、記録できる時間が制限される。例えば記録間隔を2秒として、記録できる軌跡ポイント数が1万とすると、記録できる時間は2万秒=約5時間半となる(オーバーすると古いデータから自動的に削除される)。特に記録間隔を固定にすると、スイッチを入れれば(その場所を動いてなくても)記録が始まっているので注意すること。バリオと比べると電池の持ちは悪いので、こまめに電源を切ること(車のナビと同じで、一度行き先を指定しておけば、電源を切っても記憶されている)。
  • フライトログの解析としては、地図ソフト「カシミール」を使うのが一般的。このソフト自体は無料だが(配布元)、別途地図データが必要。インターネットに接続した状態で利用するか(回線速度によっては時間がかかる)、地図データを購入して利用する。入手する方法としては初心者のための解説・ソフト・地図データ(CD)がついた書籍「カシミール3D入門」の購入がもっとも手軽。ただしこのCDについているソフトはバージョンが古いので、上記の配布元から最新版をダウンロードの上使用すること。

カシミールの海外対応について

  • 海外など、カシミール対応の地図がない場合、対応させる方法はいくつかある。
  • 今回、無料/多少の手間をかけて、対応する地図セットを作ってみたので、やり方についてまとめる。
  1. まず、フライトログの読み込み自体は、地図データがなくても可能なので、やっておくこと。
  2. スペースシャトル地図データを利用して、標高情報を入手する。スペースシャトル地図データに関してはカシミールのページを参照。
  3. カシミールのページからスペースシャトル地図プラグインを入手、インストールを済ませる。
  4. スペースシャトル地図データ(90mメッシュ)はこのページから入手。フライトログなどから大体の緯度・経度の当たりをつけてhgtファイルをダウンロードする。
  5. カシミールを立ち上げて、ファイル→開く→形式を指定した地図→スペースシャトル地図を選択し、ダウンロードしたhgtファイルを読み込ませる。
  6. この時点で、標高データのみでのフライトログ確認が可能。もし標高データに抜けがある場合は、hgtファイルを追加で読み込ませて補間していく。
  7. 地形図(等高線・ピークの高さ・道路etc)が必要な場合は、GoogleMapの地形図を利用して地図を作製する。
  8. GoogleEarthのMap表示か、GoogleMapで必要な場所の地形図を画面キャプチャで取り込む。縮尺は変えないようにして、端がある程重なるようにしながらずらし、順次取り込んでbmpファイルで保存。
  9. <補記>このページにある「t2g」というソフトでtrkファイル→kmlファイルへの変換が出来るので、GoogleEarthでログを表示させると取り込む範囲がわかりやすい。
  10. 複数のbmpファイルをカシミールで使う方法もあるが、難しいので8. で取り込んだbmpファイルを1枚にまとめる。通常の画像処理ソフトで可能だが、とりあえずWindowsXP付属のペイントを使用(以下、WinXPでの方法)。取り込んだbmpファイルの内、一番左上(北西)となるものを開き、「変形」→「キャンパスの色とサイズ」で、とりあえず広いサイズにする。その上で「編集」→「ファイルから貼り付け」で隣接する場所のbmpファイルを選び、等高線・道路を参考にきれいに重なるように調整し、一旦保存。これを順次繰り返して全面貼り付け終わったら、再度キャンパスのサイズを調整して不要な部分を削除。
  11. カシミールで指定するために、10.で作ったbmpファイルの左上/右下の緯度・経度を調べる。bmpファイルを見ながら、GoogleEarthで同じ場所を探して右クリック→「この場所について」とすると、出来たポイントの緯度・経度が表示されるので記録。
  12. bmpファイルと同じように、Map表示の左上・右下で調整するとやり易い。
  13. GoogleMapは小数点表示、カシミールは分秒表示なので換算が必要。GPSにポイントを打ち込んで表示設定を変える、というのもいいかも。
  14. カシミールを立ち上げて、ファイル→開く→形式を指定した地図→ビットマップ地図を選択して、10.で作成したbmpファイルを読み込ませる。緯度・経度の指定は 11.で調べた値を参照。※詳しくはカシミールのヘルプの1.8 ビットマップ地図を参照。
  15. このの状態で、編集→標高データを重ねるを選択して、5.のhgtファイルを指定する。出来上がったものに適当な名前(例 foreign1.mat)と名前をつけて保存。※詳しくはカシミールのヘルプの1.9 MAT形式地図を参照
  16. 後は、必要な時に「地図を開く」→その他で15.に保存したmatファイルを指定すればよい。

言うまでもありませんが、標高データ、地形図データには著作権が発生しますので、作成した地図セットは、個人的な利用に留めておく必要があります。

クリフ(崖っぷち)でのテイクオフ

  • テイクオフ全般に関しては、誰しも一家言あるだろうからここでは書きません。ただし基礎として、FLYAIR24号の「テイクオフ・テクニック」は一読するべき。また全く同じ内容が加賀山氏のエアロパーツ研究所の研究レポートにも掲載されているので(⑰~⑲ テイクオフ)、そちらを参照しても良い。
  • ここでは山飛びをメインとしている人が戸惑いやすい、クリフでのテイクオフについて述べる。条件としては地面が平らで、テイクオフの先が真下に切れ落ちており、正面から強めの風が吹いている状態である。
  • 風の強さ(水平方向):地表付近では崖っぷちから離れると急激に風が弱まり、無風となる。さらに崖から離れると縁を越えてきた風が巻き込まれてローターとなり、非常に不安定になる。風の強さ(垂直方向):地表は弱いが、高くなると崖を上がってきた風と正面からの風が合わさり、急激に風が強くなる。
  • 地面が傾斜している状態では、ブレークで抑えて揚力が発生しても、斜面を登る(機体に近づく)ことでそれを殺すことができる。しかし平らな場合は後ろに下がっても機体との距離は近づかないため、そのまま上に持ち上げられてしまう。
  • 上記2つが組み合わさるとどうなるか。山飛びでは最初こそ強く引き込むが、後はブレークとステップにより機体の対気スピードとテンションを調節し、振り向く余裕を作ることができる。一方クリフではライズアップの途中から急激にスピードとテンションが増加する。ここでブレークを軽く引くと(あるいは引かなくても)強い揚力が発生し、後ろに下がっても殺すことが出来ない。結果として持ち上げられた体が機体より後方に振られて前かぶりとなるか、そのまま後方に飛ばされてローターに巻き込まれる。
  • 対策その1:持ち上げられたときの重しとしてサポートについてもらう。これは振り向いて多少浮き上がっても前に進まない場合、前に押し出すサポートもしてもらう。
  • 対策その2:ライズアップのスピードが上がっても、我慢してブレークで抑えない。機体が頭上に来るタイミングを見計らって前傾姿勢に持ち込み、浮き上がったらすぐに開放して前に進む。高く上がっていたらアクセルも併用する。
  • (未)対策その3:高鬼氏提唱のAC法、翼端折りでのライズアップなども有効かも。

特定小電力無線について

  • 「ビジネス用」の1~11ch、「レジャー用」の1~9chの2種類のchを利用する。機種によってはまとめて20ch表示としており、ビジネス用1~11ch=20ch表示の1~11ch、レジャー用1~9ch=20ch表示の12~20ch に対応する。
  • 古い機種ではレジャー用のみしか使えない場合があり、通常はレジャー用の1~9chを使用する。この場合20ch表示の機種では +11した値を設定する。
  • 逆に20ch表示で 12ch、14ch などと指示された場合は、レジャー用では -11して 1ch、3ch と設定する。


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最終更新:2016年09月23日 20:57