オクターブ


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オクターヴは、西洋音楽における8度音程であり、周波数比2:1の音程である。

西洋音楽で用いられる全音階は、古代ギリシャのディアトノンのテトラコルドに由来し、周波数比2:1の音の間を全音間隔5箇所と半音間隔2箇所で分割した七音音階である。 西洋音楽では同度を1度音程として数え始めるため、七音音階で高さの異なる同じ音に辿り着く音程が8度となる。「8番目=8度音程」を意味するラテン語は“octavus”であり、そこからフランス語“octave”、英語“octave”、ドイツ語“Oktave”、など他の各言語へと派生・定着した。

オクターヴが単に8度音程という意味であるため、厳密には重減8度・減8度・完全8度・増8度・重増8度を含むが、一般にオクターヴと表現する際は、完全8度音程やその音程を隔てた音のことを意味する。時には8度音程としての1オクターヴだけでなく、2オクターヴや3オクターヴなど、数オクターヴのことを意味することもある。また、七音音階以外の場合でも周波数比2:1の音程に対してオクターヴという用語が広く適用されることもある。

インドにおいては、オクターヴに相当する用語として、7を意味する“saptak”(サプタカ)という語が使われている。これは、1サプタカに7個の音(Sa, Ri, Ga, Ma, Pa, Dha, Ni)が含まれているためであるが、西洋音楽とは異なり、同度を0度と数える方式によっているためである。

ある音の2n倍や2n分の1の周波数の音は、元の音と同種の音と認識されることが、ヒトに共通する感覚として絶対性を持っている。高さは違うものの、本質的に同じ音として感覚に捉えられる理由として一つに、自然界に存在している多くの音に含まれる倍音の中では、この関係の周波数の音が基礎となって響く点が考えられており、また、オクターヴ違いの2音間の振動数比の単純さが考えられている。

オクターヴが、高さの異なる同じ音として聴こえるその性質から、多くの文化では、それが同じ音名として表現されてきた。例えば西洋音楽において、A(ラ)音の1オクターヴ上もA音とされる。インド古典音楽でも同様で、Sa(サ)音の1オクターヴ上はやはりSa音となる。別の場合として、オスマン古典音楽(トルコ)においては、1オクターヴ上の音に同じ名称を与えずに呼び示す。例えば、イェギャハと呼ばれる音の1オクターヴ上の音はネヴァーと呼ばれる。これは古代ギリシャからの音楽理論の伝統を引き継いでいる事と関連している。