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【奇跡】711 :名無しさん、君に決めた! :05/03/01 00:44:16 ID:???エイリーク「く・・・このままでは・・・全滅してしまいます・・・。」戦況は圧倒的に不利だった。流石のフレリア軍でも、自軍の20倍以上の数のグラド軍を相手にするのは無理があったのだ。ゼト「エイリーク様。我らに残った兵士は、僅か数名。 この状況では、いずれ全滅してしまいます。 そうなる前に貴方だけでも逃げて生き延びて下さい。」エイリーク「ゼト・・・ いいえ。私も戦います。皆が戦っているのに、私だけ逃げるなんて事は出来ません。 それなら戦って死んだ方がマシです。」ゼト「エイリーク様&。わかりました、最後までお守り致します。」712 :名無しさん、君に決めた! :05/03/01 00:49:35 ID:???エイリーク「!! グラド軍に動きが・・・。」ゼト「どうやら本気で我々を倒しに来るようです。今までよりも大規模な攻撃を仕掛けてくるようです。」エイリーク「くっ・・・。囲まれる前に行きますよ、ゼト」ゼト「わかりました。全員出撃しましょう。」少数にもかかわらず善戦するエイリーク達。しかし、次第に疲労の色が見えてきた。そして一人、また一人と倒れていく。714 :名無しさん、君に決めた! :05/03/01 00:56:31 ID:???エイリーク「てや!」グラド兵「ぐうっ・・・」バタッグラド兵「くそう、この女強えぞ!」傭兵「俺にやらせてくれない?」グラド兵「高い金払って雇ってるんだから、きっちり働いて貰うぜ」傭兵「任せなって」エイリーク「く・・・!」剣と剣がぶつかり合う。その刹娜、ガキィ!度重なる戦闘のせいで、エイリークの武器は消耗していた。715 :名無しさん、君に決めた! :05/03/01 01:02:15 ID:???武器が壊れ、身を守る物が無くなってしまったエイリーク。そんなエイリークを囲む男達。グラド兵「へへへ&苦労した分きっちり見返りは頂くぜぇ」エイリークを見下ろす男の目は、獣の様な目としか
比喩出来ない様な、とても口では言い表せない目をしていた。エイリーク「や、やめて!」男数人に取り押さえられるエイリーク。抵抗する事すらままならない。エイリークは目に涙を浮かべていた。716 :名無しさん、君に決めた! :05/03/01 01:07:02 ID:???しかし、その時に奇跡が起きた!???「ライトニング!!」グラド兵「ぐおあ!!」バサッグラド兵「お・・・お前は、まさか・・・」???「私は麗しの美女、ラーチェルその人ですわよ!」ラーチェル「私が来たからにはあなた達に勝ち目はありませんわね。」グラド兵達「ぐ&ぐぅぅ~。ええい、全員でかかれぃ!!」ラーチェル「ドズラ!レナック!出番ですわよ!」718 :名無しさん、君に決めた! :05/03/01 01:18:36 ID:???巨大な斧を軽々と振り回す大男と素早い動きで敵を翻弄する男それに魔法を自由自在に操る聖王女が現れた事で、
エイリークから危機は去った。ラーチェル「くらいなさい!パージ!」グラド将「うわあああああ!!」チュドーン!!!ドズラ「ガハハ!流石ですな!」レナック「やれやれ・・・また派手に暴れてくれるじゃあないの」ラーチェル「私の辞書に不可能と言う言葉はありませんわ!」この三人の活躍により、グラド軍はほぼ壊滅。エイリーク達は生還出来た。エイリーク「ラーチェル、ありがとうございます。おかげで助かりました」ラーチェル「(顔を赤らめて)当たり前の事をしただけですわ。
友達を見殺しになんて出来る訳無いでしょう」エイリーク「これからも、宜しくお願いしますね。ラーチェル」ラーチェル「わかりましたわ。こちらこそ宜しくお願いしますわ」そして、戦争が終結した後も彼女達はいつまでも友達であったという・・・。fin 【ラーチェル様エロス~ww】729 :名無しさん、君に決めた! :05/03/01 22:58:07 ID:???とある村に滞在していたエイリーク一行。そんな中、深夜ラーチェルは一人村の外を散歩していた。ラーチェル「ふぅ、たまには一人になりませんとね。いつもいつも誰かが居るなんて窮屈でなりませんわ。」ラーチェルは辺りを見回した。草木が風に揺れている。ラーチェル「誰もおりませんわよね&」そう言うとラーチェルはスカート、そして秘部を隠す一枚の布を脱ぎ始めた。733 :729 :05/03/02 00:13:56 ID:???意外に好評なので続きを考えてみた。ラーチェルはそのまましゃがみ、放尿し始めた。その綺麗な秘部から勢い良く出る尿は、とても美しい楕円を描き野草に降り注いでいく。ラーチェル「こういう所でするのも、意外と気持ちが良いものですわね」ラーチェルは用をたすと胱惚の表情を浮かべ、そっと小さな手を自分の秘部へと持っていく。735 :729 :05/03/02 00:47:38 ID:???ラーチェルはその細く、綺麗な指を秘部にぴったりくっつける。そして激しく上下に動かそうとした瞬間ガサガサ ガサガサ前ぶれも無く、茂みが動き始めた。ラーチェルは我にかえり、姓器を覆い被せる布と太股が見える程に短いスカートを急いで履き直した。ガサガサ ガサガサ茂みはまだ動いている。何かが段々近付いて来るのは、その音で容易にわかった。しばらくすると、茂みから見慣れた大男が飛び出してきた。ドズラ「ガハハ!こんな所におられましたか!心配しましたぞラーチェル様!!」ラーチェルは驚き、声も出ない様だ。しばらくの沈黙の後、彼女はいつもの調子で話し始めた。ラーチェル「まあ!ドズラじゃありませんの。こんな所にまで私を探しに来るとは、流石私の従者ですわね!誉めてさしあげますわ!」ドズラ「なんの!ラーチェル様のためなら例え火の中、炎の中!どこまでもついていきますぞ!」そしてラーチェルとドズラは皆が滞在している村に戻った。後にこの村では、熊が美女を拐ったという噂が流れるが、真相は定かでは無い。736 :729 :05/03/02 00:54:04 ID:???ここはエロパロじゃないので、控え目にしておきました。物凄くエロいのを期待していた方がおられましたら、申し訳ありません。また、子供でも見る板には不相応の文を投稿してしまい不快に思われた方もいらっしゃられたら、本当に申し訳ございませんでした。こんな拙いオナニー文でも、叩かないで頂けたら幸いだと思っております。以上、駄文書きでした。 【名無しの冒険】458名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage]投稿日:2005/06/27(月)21:54:16ID:yHzABwNo名無しは今いる場所を見回す&。名無しは今の状況に息を飲んだ&。名無しは今対する相手に目を見張る&。「で&何処の誰がムッツリなんですの?」僅かに怒気がはらんだ声を発し、少女が眼前の名無しを睨みつける。少女の名はラーチェル、ここロストン王国の王女である。そして今、二人がいるのはロストン城の裏手にある小さな庭園。空は晴れ渡り、風がそよぎ二人の髪を靡かせる。今まさにラーチェルが名無しを呼び出し話のケリをつけようとしていたのだった。「え?いやだから、ラーチェル様はムッツリカワイイと&うんうん」名無しはラーチェルの雰囲気に訝しげな顔になりながもしれっと答える。「ですから!私の何処がどうムッツリだと言いたいのですか!&という事ですわ」「俺の目に映るラーチェル様全てがムッツリカワイイんだよ!だから一緒に&」刹那、名無しの言葉は不意に遮られる。「成敗!」ガスッ!!「俺とdくwせdrftgyふじこlp;@」次の瞬間には意味不明な譫言と共に、もんどり打って倒れ込んでいく名無しが。そして、それを冷たく見下ろすラーチェルの姿。手にはいつの間にか杖を持っており、名無しを見るその顔は冷徹そのものだった。僅かながらフッ&と微笑を浮かべて杖を流暢な動きで仕舞う。「あ&&&ラ、ラーチェル様のパンツ&し&&うぐぁっ!?」倒れ込んでいく瞬間にラーチェルの下方へと向かっていた名無しは、スカートの中を見かけたと同時に再度の成敗。「性懲りもなく&!このまま一生寝てなさい!」スカートの中を見られた恥辱に顔を赤らめ、杖で倒れた名無しを何度も何度も打ち据える。やがて気絶した名無しを見て、一安心するようにホッと一息つく。「さて&これで当分は目を覚ましませんわね」それだけ呟くと踵を返し、その場を後にする。459名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage]投稿日:2005/06/27(月)21:55:31ID:yHzABwNoそれから場は変わりロストン城内&。「ドズラ、ちょっといいですか?」城内の修練所にてラーチェルが、筋トレをしていた大柄の男に話しかける。「ガハハ!いかが致しましたか、ラーチェル様!」ドズラと呼ばれた髭面親父の巨漢は手に持っていたバーベルを置くとラーチェルに向き直る。「裏の庭園に不届き者が転がってますから後始末をお願いしたいのです」「ガハハ!お安い御用ですぞ、ラーチェル様!」ラーチェルの用件に一つ返事で快諾するドズラ。そして、いつも通り大笑いしながらそのまま大股で部屋から去っていった。「真なる成敗、とでもいうのでしょうか&南無、ですわね」ラーチェルは平然とした態度のまま微笑し、自分も部屋から立ち去る。余談ではあるが、名無しはドズラに叩きのめされたかモルダの餌になっただとか密やかに騒がれたが&。結局の所は同日にあった天までも届くくらいの絶叫と、素っ裸にひん剥かれ堀に打ち捨てられた名無し&くらいしか分からなかったそうな。めでたし めでたし 【シャドウゲイト】 671名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage http://game9.2ch.net/test/read.cgi/retro/1118496518/l50]投稿日:2005/07/05(火)21:53:53ID:UMbKpPSK わたしこそ しんの ロストンへいしだ!!・・・わたしは いま ロストンきゅうでんの はずれにある おおきな よくじょうの まえに いる。・・・いかなる しょうがいをも のりこえラーチェルさまの にゅうよくを のぞきみること・・・それがわたしの はたすべき しめい なのだ!!いどう>ロッカールームどこからともなく シャワーの おとが きこえてきた。おもったとおり ここには ラーチェルさまが いる!!わたしの へいしとしての ちが さわぐ!!しらべる>よくじょうはないきを あらげながら のぞきこんだ。よくじょうを のぞきながら わたしの めにうつったものは・・・!!ドズラだ!!わたしを とらえようと まちうけている。・・・キラーアクスの はを ちらつかせながら・・・。ざんねん!!わたしの のぞきみは これで おわってしまった!!672名前:671[sage 元ネタはシャドウゲイトというファミコンソフト]投稿日:2005/07/05(火)21:55:16ID:UMbKpPSK>>668を見てふと思いついて書いてみた。住人の殆どが分からないような他スレのネタを使ってしまってすまなかった。今は反省している。 【守るべきもの】とある夜・・・「おっさん、飲みすぎだよ・・・全く今日はいつにもましてすごいペースだなぁ・・・」ドズラに無理やり酒に付きあわされたレナックだったが、今日のドズラの飲みっぷりは尋常ではなかった。「ガハハハ・・・今日は少し思うところがあってな・・・ついつい飲みすぎてしまうわい。うぃ~」レナックはふといぶかしげに思った。いつも陽気すぎるほどに陽気なドズラが、そんなことを言うのは珍しいことだったからだ。「おっさん、何かあったのかい?俺で良ければ話を聞くぜ」「・・・・ちょっとな。この軍で小さい娘さんをみかけての・・・ういっく・・ふと死んだ娘のことを思い出しておった・・・」「おっさん、娘がいたのか。意外だな・・・でも亡くなったって・・・悪い事聞いたな・・」「いや、いいんじゃ・・・お主とも長いしな・・・そうだな、少し昔話でもするかの。誰にも話すまいとは思っていたが、このまま死ぬまでわしの胸にしまっておくのも辛いものじゃ。わしと同じくラーチェル様の忠臣であるお主になら話してもいいかもしれぬ・・・」 レナックは驚いた。あのいつも豪快なドズラがこんな哀しげな表情をするなんて。それは彼が初めて見せる表情だった。このおっさんにいったいどんな過去があったのだろう・・・レナックはふと興味を覚えた。考えて見ればこのおっさんの過去のことは何も知らない。いったいドズラはどういった経緯でロストン聖王国に仕えることになったのだろうか。「ああ・・・聞いてやるから話してみなよ・・」そうレナックが答えると、ドズラはぽつりぽつりと彼の過去について話し始めた。それはレナックには思いもよらぬ、意外な、意外過ぎる彼の過去だった・・・ 若い頃のわしは・・・ただ絶望の中にあったのじゃ。絶望、怒り、狂気・・・それのみがわしをつき動かし、まさしく狂戦士として戦い続けた・・・ん、なにに絶望してたかって?・・・・・・・・わしにはな昔、妻と娘がおってな・・・あの頃は幸せじゃったのぉ・・・のんびりきこりをやっててな・・・家に帰ると妻と可愛い娘がいて・・・いや、ラーチェル様にお仕え出来る今もまた違った幸せがあるが・・・・・ ある時、戦があってな・・・それに巻き込まれて妻と幼い娘を同時に失っての・・・その時の悲しみ、苦しみ、そして怒りは尋常なものではなかった・・・わしは狂ったのじゃ。そして絶望の中でまさしく狂戦士と化したのじゃよ。今となっては恥ずかしい話じゃが・・・戦場をかけめぐり敵も味方も問わずただ殺し続けた。衝動とどうしようもない怒りのみが、わしを動かし続けたんじゃ・・・ういっく そんな日々が何日続いたのじゃろうか・・・ある日わしは今や亡き先代ロストン王・・・ラーチェル様のお母君に出会った・・・その出会いがわしの人生を大きく変えたのじゃ・・・ 血塗られた戦場で出会った時・・・わしはこの目を疑った。そのあまりの神々しさに。わしにはあのお方は神そのものに思えた・・・とても地獄のような戦場にはにつかわしくないお方だった・・・ひっくわしの戦斧を目の前にしても全くたじろがずに、あのお方は語った。その瞳は、声は透き通るように美しかった。血にまみれたその時のわしにはとてもまぶしく、光り輝いてみえた・・・「あなたはとても哀しそうな目をしていますね。私はあなたを救いたい。私と共にいらっしゃい。・・・悲しみが消え去る事はありません・・・しかし、悲しみ、苦しんでいるのはあなただけではありません。大陸中の多くの民が日々苦しんでいます。そういった方々を助ける事であなたの苦しみ、悲しみもやわらいでいくでしょう。さぁ私と共に来なさい・・・神はいつでもあなたを見守っていますよ・・・」・・・わしは吸い寄せられるようにあのお方に従った。絶望と暗黒に彩られたわしの心中に光がさしたかのように思えたから・・・そして、その光はずうっと消えることが無く・・・今もわしの心の中で輝いておる・・・・・ それ以来、わしはあのお方にお仕えする事となったのじゃ・・・すばらしいお方じゃった。苦しむ民を救うため高貴なご身分にも関わらず、大陸中を駆け巡っておられた。わしはその神々しいお姿を拝見し、永遠に癒される事のないかと思われた悲しみがやわらいでいくのを感じたのじゃ。わしにとってはあのお方こそが神じゃった・・・そしてわしはあのお方をこの命を賭してお守りすると誓った・・・しかし、運命とは残酷なものじゃった・・・ その後、あのお方は結婚しラーチェル様をご出産なされた。しかし、ラーチェル様が4歳か5歳頃じゃったろうか・・・あの悲劇が・・・わしはまたもや守れなかった・・・あのお方は・・・夫婦共々、逃げ送れた人々を救おうと魔物の群れと戦って命を・・・・わしも奮戦したが間一髪間に合わず・・・わしは放心し、絶望した・・・再びすべてを失ってしまった・・・自分のふがいなさが情けなくてたまらなかった。・・・全てわしの責任じゃ・・・あのお方を守りきれなかったわしにもはや生きる価値など無いように思えた。思いつめ、わしは殉死を考えた。それこそがあのお方へのせめてもの償いになるかと思えたのじゃ・・・今思うと、あの頃のわしは弱かったんじゃろうな・・・ そして葬儀の日、実行に移そうとしたまさにその時・・・・幼きラーチェル様がわしの所へ来られた。「ドズラ~~お母様がいないのぉ~どこへ行かれたの~?」幼く、何も知らない無邪気なラーチェル様を見て、わしは胸が張り裂けそうになった・・・その時のラーチェル様は、死んだ娘の姿とだぶって見えた・・今思うと畏れ多いことじゃが・・・すごくラーチェル様がいとおしく思えた・・・まるで我が娘が蘇ったかのように思えた・・・守らなければならない・・・この娘の幸せを、未来を・・・幼くして父母を失ったラーチェル様の悲しみはいかほどのものじゃろう・・・それに比べればわしの悲しみなど・・・そして、今わしまでも失えば、ラーチェル様は・・・わしはラーチェル様の無邪気な笑みを奪いたくはないと思ったのじゃ・・・わしは死ぬのを思いとどまった。わしは再び誓った。あのお方を守れなかった分必ずやラーチェル様をお守りすると。たとえどんなことがあろうとも・・・ そしてわしは変わったのじゃ。昔のわしは今ほど陽気な男ではなかった・・・ラーチェル様が悲しむことがないよう、いつも明るく陽気に、豪快にふるまうようにしたのじゃ。そうすれば、ラーチェル様もご両親の死を思い出し、哀しい気持ちになることも少なくなるだろうと思っての。 その甲斐があったのかラーチェル様は明るく活発な姫君に育たれた。お母君同様苦しむ民を救うべく大陸中を駆け巡っておられる・・・ご立派なものじゃ。あのお方もきっと天国でよろこんでおられるんじゃろうな・・・ ふふっ・・・レナックよ、すまないな、辛気臭い話をして。さぞかし退屈じゃったろう・・・ 「い、いや、そんなことはない・・・ドズラさん・・・あんたも今までいろいろあったんだな・・・」レナックにはそう言うのがやっとであった。この男の意外な、悲しき過去。それは彼の心を激しく揺さぶった。 ドズラはかって「もしもわしが戦場の露となり、生きて帰れぬようになれば&おぬし、わしの代わりに見届けてくれ。ラーチェル様の花嫁姿を・・・」と彼に語ったが、そのとき彼はその言葉を冗談半分に聞いていた。このおっさんが死ぬわけ無いだろ、といったふうに。しかし、ドズラの話を聞き、レナックは以前彼が語った言葉の重みがやっと実感できたような気がした。そして、その言葉を冗談半分に聞いていた、いいかげんな自分が恥ずかしく思えた。「ド、ドズラさん、あのよ・・・」彼がドズラに問いかけたとき、ドズラは既に大きないびきをかいて寝てしまっていた・・・ラーチェル様行きますぞ~などと寝言をいいながら・・・。 翌朝・・・「ガッハハ、レナック、急ぐぞ!ラーチェル様をお守りせねば!!」「やれやれ、しょうがないな。あんな話聞かされちゃ~ね・・・さあ行きますか」「んっ、何か言ったか?」「い、いや何でもない・・ドズラさん、先に行ってますよ。早くラーチェル様に追いつかないと。全く、いつも俺達を置いて先にいっちまうんだから・・・」 なぜか急に「おっさん」ではなく「ドズラさん」と呼ぶようになったレナックを不思議に思ったドズラではあったが、昨日の事など何も覚えて無いのでさっぱり訳がわからないのであった。 しかし、そんなことは彼にはどうでも良かった。ラーチェルを守る事が彼の生きがいであり、全てなのだから・・・・・・・レナックが急にやる気を出したのを嬉しく思いながら、ドズラはラーチェルを追って今日もドタドタと走り続けるのであった・・・ ~了~ 【追う者、追われる者】(誤爆らしい・・)雲陰り&月もない夜。闇が落ち、辺りを黒一色に染めている。そよぐ夜風が抜けて草木を僅かに揺らしざわめく。そんな中、それらを押して響く複数の声。「おい!あの娘は何処なんだ!?」「向こうの森に入っていきやがった!」「ならさっさとそこへ行くんだ!」「急がないと親方にどやされちまうぜ!」いかにもな柄が悪そうな男達が馬に跨り、各々が怒声を飛ばしている。皆が皆、薄汚れた白シャツに革鎧と革パンで巨躯の者や痩躯の者がいた。その内の一人、背中に大剣の鞘を担いだ髭男が口を開く。「おい、とりあえず森に突っ切って草の根分けて探すぞ!」「へい!」「承知!」どうやらリーダー格だったらしい男の声に、バンダナを頭に巻いた痩躯の男とスキンヘッドの男が応える。それを確認した髭男は頷くと馬を走らせ、森に豪快に突入した。続いて二人も連なり一斉に森に突入する&。そして、その頃&森内部では。「ふぅ&まさかここまでは追ってこないでしょう」馬を止め、その側の大樹の陰に腰を落ち着かせている一人の少女。手入れが通った緑髪に端正な顔つき、身を包むはトルバトールと呼ばれる癒し手の者が着る衣服。ドレスを動きやすいようにしたようなそれは、きらびやかさも残した綺麗な服だった。しかし、それも今は泥をはね木の枝で傷を作り元の美しさは損なわれていた。少女は手にしたライブの杖を離さず、疲れた体を休ませようと落ち着かせる。「わたくしとした事が迂闊でしたわ」か細く呟いて大樹の陰から後ろを見やる。そこには鬱蒼と立ち並ぶ木々達の雄々しい姿。そして、その向こうには吸い込まれそうな程の真っ暗な闇が広がる。
【ラーチェル様の悪夢】
悪夢を見る。魔物の唸り声が響いて、倒さんと杖を振り上げ浄化の魔法を放つ。しかしそれが全く効かないのだ。美しき緑髪を揺らして彼女はもう一度魔法を高らかに解き放つ。だがそれでも、魔物の唸り声は止まない。『なぜですの!?』叫びは夢か現つか。ラーチェルは飛び起きて息をつく。白い肢体を微かに浮かび上がらせる純白のネグリジェが汗で濡れていた。「魔物、が――」呟き、悪夢を反芻したその時だった。また唸り声が、聞こえた。夢ではなかったのかと、ラーチェルは枕元に常に置いてある聖杖を手にベッドから優雅に降り立つ。ふわり、とネグリジェの裾が揺れ、細い足が見え隠れした。「どこに、いま&&す、の&&&&&?」そこで彼女は気付いた。唸り声の正体に。豪華な寝室の扉を開け廊下にそっと顔をだす。唸り声が一際大きく聞こえた。「&ドズラ、」彼女の忠臣が、扉にもたれかかって眠っていた。豪快にイビキをかきながら。ラーチェルは部屋に戻り、毛布を手にして廊下に再び顔をだした。「寝るなら、きちんとベッドで寝なさいな、ドズラ」ラーチェルは天使もかくや、と言った微笑をうかべると、毛布を広げて&ドズラの顔面にばさりと落とした。「ん、んんん? ふごがっ」「わたくしに悪夢を見せた罪は重いですわっ!」ラーチェルは薄い胸をそらしなぜか威張った態度――彼女の常ではあるが――をとり、扉を閉めてベッドにもそもそと潜りこんだ。次は青い髪の友人が夢にでてくることを祈りながら――。END
【ラーチェルぬるぽ】
「エイリーク。これを言葉に出して読んでごらんなさい」そういってラーチェルが取り出したのは、数文字の平仮名が羅列された一枚の紙。ラーチェルはその紙を両手で持ってエイリークに指し示す。「ええと、これは『ぬるぽ』と読むのでしょうか・・・」と、エイリークが言ったその瞬間。「ガッ!」と、ラーチェルはエイリークの豊満な胸を鷲掴みにした。彼女のいきなりの行動に、エイリークは「きゃあ!」と悲鳴をあげて後ろへ飛び退る。「ラ、ラーチェル!いきなり何をするのですか!」ラーチェルは平然とした顔で、さも当然のように答えた。「これは、今ロストンではやっている遊びですのよ」「?」「誰かが『ぬるぽ』と言ったら、他の人が『ガッ!』と返すんですの」「そうなのですか・・・」「ではエイリーク、あなたもやってごらんなさい。『ぬるぽ』」戸惑うエイリークをよそに、ラーチェルは歌うような口調でぬるぽと言った。彼女の話によると、ここで「ガッ!」と返さなくてはならないらしいのだが、どうやって返せばいいのか分からない。あいにく、ラーチェルの胸はお世辞にも「ガッ!」と出来るほどの豊満さは持ち合わせていない。困ったエイリークは少し考えた後、「ガッ!」と彼女に抱きついた。「まぁ!」ラーチェルは嬉しそうな声を上げると、そのままエイリークを力いっぱい抱きしめ返した。「ラ、ラーチェル。 どうしました?」ラーチェルはエイリークの問いには答えず、嬉しそうにエイリークに頬擦りを繰り返す。
「兄上ーっ!」ロストンの宮殿に、エイリークの声が響く。エイリークはエフラムを見つけると、先程ラーチェルがやっていたように「ぬるぽ」と書かれた紙を取り出し、エフラムに読ませようとした。最近の激戦続きのせいで、エイリークはエフラムに甘える機会をなかなか持てなかった。なので、今くらいはエフラムに「ぬるぽ」と言わせて「ガッ!」と抱きついて甘えても怒られないだろうと思っていた。「兄上、これを声に出して読んでください」「何だこれは。 『ぬるぽ』?」エイリークは間髪いれずに、エフラムに「ガッ!」と抱きつこうとした。そのとき、どこからともなく飛んできたラーチェル愛用の聖杖がエフラムの頭を「ガッ!」と直撃した。ライバル一人、排除完了。【ラーチェル様のお祭り】
~ロストン城下町~『ん~、美味ですわ♪』ケチャップとマスタードがたっぷりかかったフランクフルトを食べるラーチェル様今日はロストン聖教国建国記念日、城下町ではお祭りムード一色だ町一番の大通りは、屋台と祭を楽しむ民衆で賑わっていましたラーチェル様は、数日前からはしゃぎまわり母の遺品である薄紫の浴衣を準備させていた『レナック、りんごあめ買ってきてちょうだいな』『そんなに喰うと太り『つ'Д'ノ アーアーキコエマセンワ、早く買ってらっしゃい!!』『ガハハ!!ラーチェル様の体重話は禁句じゃな』『ふぅ&&、ちょっくら行ってきますかね』『わしのも頼んだぞ!』ラーチェルとドズラは町の中心にある噴水のふちに座り、レナックを待つことにした座って人込みを眺めると、改めて人の多さにビックリするそして、沢山の人の人生を左右する役割である自分の立場に感動も覚える目の前を親子連れが横切る、子供は女の子で4歳くらいだったドズラは親子連れを懐かしそうに眺め、ラーチェルにこう言った『ラーチェル様、姫様に似て参りましたな』不意な言葉に驚きながらも、素直な気持ちをドズラに話す『そうかしら、私はまだまだですわ。肖像画に描かれている母上はもっと高貴で美しいですし&』『ガハハ!!何を言われます、姫様はラーチェル様よりおてんばでしたぞ』『まあ、そうでしたの?ならば、もう少し派手に暴れても許されますわね!!』どこに隠していたのやら解らないが、聖杖を取り出し振り回したこの時ドズラは『立派になられて』と、感動していた[悲しくなるので割愛]『あー、これ以上暴れられるのは困りますね&』りんごあめを3つ持ったレナックが帰ってきた『レナックどこで道草喰っていたんですの?遅いですわ私、りんごあめを食べないと死んでしまう病気なんですのよ!!』『んな大袈裟な&、そんな軟な身体でも無いのに』ラーチェル様は引ったくるようにりんごあめを2個奪い、ドズラに一つ渡したペロペロペロ&シャリシャリ&『ふう、流石ロストンのりんごあめ&他とはまた一味違いますわ』ガリガリッ&ムシャムシャ&『ガハハ!!飴と林檎の感触がたまりませんな!!』ペロペロ&『なんでそんなに食べるのが早いかな&』『簡単な事ですわ。早く食べれば食べるだけ魔物を退治する時間が増えますもの♪』『んな&、呆れた&』[りんごあめ食べないと死んじゃう病]も治り祭で暴れる気まんまんのラーチェル様『さあ、他の屋台にも行きますわよ!!』ペロペロ&『少しは人の事考えちゃくれませんかねぇ&』『ガハハ!!早くせんと遅れるぞレナック!!』浴衣の裾を掴み、生足が見えるのも構わず走り出すラーチェルと、それを追い掛けるドズラ『ちょ、もぐむぐ&』そしてりんごあめを口に無理矢理詰め込み、二人を追い掛けるレナック(良い子は真似をしないで)三時間後~王宮・聖王女私室~ヒュルルルル&ドン!!『綺麗ですわ&』一人団扇を持ち、部屋の窓から花火を眺めるラーチェル様花火の色鮮やかな光りで部屋の中が染まる周りにはお面、綿菓子の袋、金魚鉢、馬の形の飴細工&いわゆる[お祭りアイテム]が無造作に置かれていたレナックとドズラは隣の部屋で高鼾をあげて寝ている、疲れ果て寝てしまったらしい
ヒュルルルルル&&ドンッ!!花火の美しさに見惚れていたが、はっとある事を思い出した『&そうでしたわ、今日の思い出を日記につけなくては&』〇/
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