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寝息」(2006/02/03 (金) 12:15:12) の最新版変更点

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自分の意識が覚醒するのを感じた。目を開けても周りは暗い。あまり寝た 気がしないのは、実際それほど時間が経っていないからだろう。 (一時間くらいかな・・・・・・) 成歩堂はぼんやりと思った。隣にいる御剣は熟睡しているらしく、規則正 しい呼吸が聞こえてくる。 その寝顔に穏やかな愛情を覚え、同時に先刻の激しい熱を思い出した。 どれだけ求めても、まだ足りないと思う。手を離せば消えてしまうので は、と不安になることさえあった。 自分が御剣を想っているのと同じように、彼も自分を想ってくれているの だと言える自信はある。 ただしそれは現在に関してのことで、これから先のことは何も言えるはず が無い。 元々、この関係は信頼から派生したものだ。 (最後に、御剣の選ぶ人がボクじゃなくても・・・・・・) その信頼まで失われたりはしないだろう。これだけは確信が持てる。 それでも、彼が自分の側にいる間は・・・・・・。 成歩堂は眠る御剣を抱き寄せ、再び目を閉じる。 この小さな寝息を守るのは、自分だけでいい。
自分の意識が覚醒するのを感じた。目を開けても周りは暗い。あまり寝た 気がしないのは、実際それほど時間が経っていないからだろう。 (一時間くらいかな・・・・・・) 成歩堂はぼんやりと思った。隣にいる御剣は熟睡しているらしく、規則正 しい呼吸が聞こえてくる。 その寝顔に穏やかな愛情を覚え、同時に先刻の激しい熱を思い出した。 どれだけ求めても、まだ足りないと思う。手を離せば消えてしまうので は、と不安になることさえあった。 自分が御剣を想っているのと同じように、彼も自分を想ってくれているの だと言える自信はある。 ただしそれは現在に関してのことで、これから先のことは何も言えるはず が無い。 元々、この関係は信頼から派生したものだ。 (最後に、御剣の選ぶ人がボクじゃなくても・・・・・・) その信頼まで失われたりはしないだろう。これだけは確信が持てる。 それでも、彼が自分の側にいる間は・・・・・・。 成歩堂は眠る御剣を抱き寄せ、再び目を閉じる。 この小さな寝息を守るのは、自分だけでいい。 [[戻る>逆転裁判]]

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