恋は微熱に似て

    

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目が覚めて、寝返りを打つ。御剣の寝顔がそこにあった。閉じられた瞳を飾る長い睫毛。前髪が無造作に頬にかかる様子は普段の彼から受ける印象よりもずっとあどけなくて、それを知っているのは自分だけなんだと思うと、成歩堂の口元は自然と緩んだ。
朝日が遮光性ではないカーテンを透かして、寝室に淡い色彩を注ぐ。柔らかい空気のなかに御剣の小さな寝息を感じた。
ただこうして隣にいるだけで、心が熱くなって、体温が上がる。血が濃度を増して、ぼんやりする頭の中が愛しさでいっぱいになる。
「……ん……」
御剣が僅かに身じろぎした。それまで隠れていた鎖骨が露わになって、成歩堂はそこに昨夜の痕を見つけた。自分がつけたもの。思い出して、幸せが濃くなる。
抱きしめたら、目を覚ましてしまうだろうか。
けれど、我慢できなくて。
このまま、腕の中に閉じ込めておく事ができればいいのに。
「ん……なるほどう……?」
「おはよう」
「……おはよぅ……」
起きぬけの不明瞭な言葉。
成歩堂の背に腕がまわされる。条件反射のようなその動作は、愛し合っている証拠。
愛しいと想うたびに、熱が上がる。
「なんだ、人の顔をじろじろ見て……」
「恋の病って本当だなぁって思って」
「ム……?」
熱くなって渇いた体が欲するものは一つだけ。
「御剣」
「何だ」
「しようか」







<後書>
この二人は、ムカつくぐらい幸せいっぱいにイチャこらしてるのが良い。
内容としてはありがちになってしまって反省…。
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