三番目物「花ノ天使」
原曲:有頂天変 ~ Wonderful Heaven
Vocal:めらみぽっぷ Lyric:RD-sounds
概要
能でいう所の鬘物(かずらもの)と呼ばれる「女性をシテとし、優美な舞を見せる」演目である。
曲の主である比那名居天子が優雅に舞い踊っている所を表した曲。
鬘物(かずらもの)とは
シテが女性でかつらをつけるところからの称で,女物ともいい,また正式五番立能では3番目に演じられたところから三番目物ともいわれる。
このうち特に3番目だけに限られて上演されるものを本三番目物という。
幽玄優美の曲趣で,『東北』『井筒』『江口』『野宮』『定家』『松風』『源氏供養』『楊貴妃』『熊野』『千手』『杜若』『芭蕉』『胡蝶』『雪』などがある。
鬘物でも『関寺小町』『姨捨』『檜垣』は特に老女物といわれる。
『雲林院』『小塩』『西行桜』『遊行柳』は,四番目物としても演じられるので準鬘物としての扱いを受ける。
なお,狂女物は四番目物であり,かつらをつけても鬘物としては扱わない。
(wikiより)
考察
――雲の果て。
遥か遠く空
その姿を
心に留めたい
あともう少しだけ
→
うつろわざるものを示唆している?
天つ風 雲の通ひ路 吹きとぢよ をとめの姿 しばしとどめむ -僧正遍昭
訳:大空を吹く風よ、天女が帰ろうとする雲間の通い路を雲を吹き寄せて閉じて通れなくしてくれ。
この舞が終わってもあの美しい天女の姿を、いましばらくこの地上にとどめて眺めることができると思うから。
小倉百人一首に収録されている歌であるが、これを意識したものか。この歌は「五節の舞」と呼ばれる舞を見て詠まれたもので、これは吉野に天女が舞い降りたという伝説を基にしている。鬘物の一つ『吉野天人』もこの伝説を題材にしているので繋がりがある可能性がある。
小ネタ
他のサークルの二次創作では、彼女の性格からあまりいい扱いを受ける事は少ない(?)が、
うつろわざるもの等の作品のように、「美しい姿を残そうとする少女」という一面を見せていることが多い(考察によって多少変わることもあるかもしれないが)
コメント欄
- 考察立て直しありがとうございます。 -- SIDE (2017-11-04 11:31:37)
最終更新:2020年10月30日 02:31