胎児の夢

原曲:無間の鐘/ラストリモート/ハルトマンの妖怪少女
Vocal:めらみぽっぷ Lyric:RD-sounds

概要

曲の名前となっている「胎児の夢」は、古明地こいしのスペルカードであり、夢野久作著『ドグラ・マグラ』の作中に登場する架空の論文のタイトルである

「ドグラ・マグラ」のあらすじ


大正15年頃、九州帝国大学医学部精神病科の独房に閉じ込められた、記憶喪失中の若き精神病患者の物語(と思われる)であり、「私」という一人称で語られていく。彼は過去に発生した複数の事件と何らかの関わりを有しており、物語が進むにつれて、謎に包まれた一連の事件の真犯人・動機・犯行手口などが次第に明かされていく。そうした意味では既存の探偵小説・推理小説の定石に沿っている。が、その筋立てが非常に突飛である。物語の骨格自体は非常にシンプルなものだが、冒頭に記された巻頭歌のほか、胎内で胎児が育つ10か月のうちに閲する数十億年の万有進化の大悪夢の内にあるという壮大な論文「胎児の夢」(エルンスト・ヘッケルの反復説を下敷きにしている)や、「脳髄は物を考える処に非ず」と主張する「脳髄論」、入れられたら死ぬまで出られない精神病院の恐ろしさを歌った「キチガイ地獄外道祭文」などの肉付けがされている。まともに要約することは到底不可能な奇書とも言われる所以である。(wikiより)

考察

曲の胎児の夢とは、『ドグラ・マグラ』作中内で正木敬之は、「胎児の夢」という論文によって九州帝国大学の学士の学位を得ている


小ネタ

(ニコニコ大百科より転載)『ドグラ・マグラ』の概要
その内容は胎児は母の胎内で生物の進化という遠大なストーリーの夢を見ている、というもの。

正木氏いわく、人間が胎内で「人間の形」になるまでに様々な「生物の形」になるのは夢で生物の進化を辿っているからであり、人間は「人間の皮」を剥がせばそういった進化してきた生物の状態になるという。文化人の表皮を剥がせば野蛮人の姿が現れ、まだ文化人の表皮を被っていない赤ん坊が暗闇を恐れ、大小便を垂れ流すのはこのためである。野蛮人の表皮を剥がせば畜生が現れる。「この野郎」とか、「こん畜生」とか言うのはそのためである。畜生の皮を剥がせば虫が現れる。誰も見ていないところで色々しちゃったり、他人を蹴落としてでも上に行こうとする、「この虫ヤロウ」と言って相手の胸倉掴んだりするのはこのためである。虫の皮を剥がせば原始生物が現れる。大衆の中で安心するのはこのためである。

そして論文は、そんな一皮むけば野蛮人の人間が「霊長様」だなんだ言っていることにイチャモンをつけ、夢の本質を見ようとしない唯物科学にイチャモンをつけ、唯物科学の根幹である人間の認識にイチャモンをつける形で進み、最終的に胎児の見る夢はそのほとんどが悪夢である、という話へと進んでいく。

憶測に基づいている、とも言えなくもない内容の論文であるが、実際これが批判しかねるものであることも事実である。正木氏によれば、これは自分の遠大な計画の中間点であるとか、ないとか。わかると思うが、かなりダウナーな内容の論文である。また、巻頭歌の意味に近づくために重要な部分だったりする。

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最終更新:2018年04月21日 14:46