ハビラール・サムソラー伝 > 評価

彼は大陸東部からきた蛮族の首領であった。

蛮族の集団をよくまとめ大陸北東部に勢力を誇っており、不戦条約を反故にしての奇襲、他方面に目の向いている手薄な時を突くなどの手段で数々の都市をもぎ取った。

不戦条約を反故にすることはこの時代は珍しくなかったし、隙を突き少ない損害で侵攻するということも兵法の理に適っていたが、セウェルス国へ抵抗したため賊軍の首領、そして卑怯者として記憶されてしまっている。

しかし、最終的には敗れたものの少ない損害で効率よく都市を取る彼の手法は最終的に大陸を統一するセウェルス国にも取り入れられた。

彼が他国の軍師や参謀だったならば大陸有数の策士として賞賛されていただろう。

しかし、君主の器ではなく自分がよく用いていた戦略をセウェルス軍に模倣されそれを見抜けず滅びたことは実に皮肉である。

彼の評価は首都陥落後女装して脱出しようとしていたところを捕らえるという醜態を晒したため卑怯者としての評価を彼自身が決定付けてしまった。

なお彼の死後、サムソラー国の滅亡後バエント族は大陸じゅうに散り散りとなってしまった。

そうして各地で大陸人と同化していき部族としてのバエント族も滅亡してしまった。

  • 大陸を統一した国が作る歴史書は抵抗した勢力の首領はボロクソに言われるのが常ですのでそこも再現させていただきましたw -- 作者 (2012-12-05 01:18:35)
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最終更新:2012年12月05日 01:18
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