大陸戦記その2

第2話「東の反逆者」101年5月~ 

この乱世において、有名な叛乱軍は3人いる。
思想が違い、仕える主に牙をむけたO.リムサムソン。
M.レイテフェルトの圧政に耐えかね挙兵したJ.クラドデンハ。
そしてもう一人、天下に名を馳せようと挙兵したO.ファルテンス。

O.ファルテンスはその時はまだ16歳で人望も薄かった。
そのため、率いる部下も少なく、すぐに叛乱は鎮まるだろうといわれていた。
しかし、この叛乱を恐れる者が2人いた。
O.ファルテンスがまだエーインハウゼ国の元帥だったころ、彼の軍に大敗した君主F.ターミニヨン。
そして誰よりも早くO.ファルテンスの才覚に気付き、元帥に大抜擢したM.エーインハウゼの二人である。
だがしかし、この叛乱に喜ぶ者もいた。
F.ターミニヨンと同じくO.ファルテンスに大敗したものの、彼との再戦を望む、エーシー国元帥Y.レクスハイトであった。

O.ファルテンス 元エーインハウゼ国元帥、現叛乱軍指導者
野心100 人望 52 知力100 武力100
現在16歳
エーインハウゼに「天命の人」と評されるほどの天才。後の鎧豹王。

Y.レクスハイト エーシー王朝元帥
野心 91 人望 95 知力 86 武力 97
現在26歳
戦略を得意とする名将。生涯をかけて帝国を守った忠臣。

M.エーインハウゼ君主
野心 22 人望 57 知力 11 武力 67
現在28歳
O.ファルテンスの才覚を見抜き、重用していた。それ以外は平凡。

F.ターミニヨン君主
野心 56 人望 61 知力 88 武力 43
現在49歳
自称二流策士。君主にしては自ら兵を指揮することが多かった。

D.シュペザルツ 元エーインハウゼ国元帥、現O.ファルテンス軍元帥
野心 93 人望 84 知力 94 武力 92
現在27歳
M.エーインハウゼにO.ファルテンスと同じく大抜擢される。O.ファルテンスと馬が合い、行動を共にする。


F.ターミニヨンにとってM.エーインハウゼ国は帝国の防波堤だった。
大陸が乱世に陥った今でも帝国は皇帝E.エーシー、若き天才Y.レクスハイトによって立て直されつつある。
自国が平穏に軍備を整えるためにはエーインハウゼに頑張ってもらわなくてはならない。
そして両方とも疲れた時にエーインハウゼ国を攻め、返す刃でエーシー国に攻め込む算段だった。
ターミニヨンはエーインハウゼにの戦力を正確に測るため、自ら攻め込んだ。
わざと負けて、自分に不利な条件と差し出す事で
エーインハウゼに攻め込まれる言い分を無理やり無くさせるという目的も兼ねていた。

しかし、シェルゲルント会戦でこの時元帥であったO.ファルテンスと戦場で会って、計画は大きく変わった。
偽の退却、味方の裏切り、右翼を担っていたD.シュペザルツによる突撃など、完膚なきまでに負けた。
少しだけの犠牲で負けようとしたターミニヨンだったが、退くタイミングを間違い、多くの犠牲者を出した。

ターミニヨンは思いのほかエーインハウゼの将が優秀であること、そして自分にとって優秀な防波堤であることをこの戦で知った。
それは大敗したことによって失った多くの将兵より大きなものだった。
そう思っていた矢先、その「優秀な将」、O.ファルテンス、D.シュペザルツの叛乱である。ターミニヨンは危機感を覚えた。
ターミニヨンは自国を守るため、条約を破棄、エーインハウゼ国に攻め入る。

Y.レクスハイトにとってO.ファルテンスは好敵手といって良い存在であった。
帝国の軍備は元帥達が叛乱し各地に国を創ったため、、崩壊しかけていた。
時の皇帝E.エーシーは若い人材に目を向け、彼らを大将格に抜擢し、軍備の補強を行った。
ほとんどの将は平凡または少し優秀程度の実力だったが、Y.レクスハイトは違った。
その非凡な将としての才能、兵士からの人望、そして危険視されるほどの野心、それらにより元帥に抜擢される。

レクスハイトはエーシーの命を受け、陣頭に立ちエーインハウゼ国に攻め入った時、ベイシンハイト会戦にて士気の低下により撤退せざるを得ず、敗北する。
この失態を抜擢されたことによって生まれた自分の慢心によるものだと言い訳をすることなく深く反省した。
会戦にはレクスハイトとほぼ同じ力量を持つ将、D.シュペザルツが参謀を務めており、負けるのは妥当だった。

そして、ハノスタンにてエーインハウゼ国と再戦する。これがO.ファルテンスとの初めての戦いだった。
結果はエーシー国側の大敗。O.ファルテンスによる巧妙な伏兵によって多くの損害を出し、撤退した。
レクスハイトはいつかO.ファルテンスにこの屈辱を味あわせようと心に誓った。


101年11月、大陸の情勢が固まってきた。


F.オーバツェという人物はカールミニヨン死後の後継者だが、取りまとめる実力もなく、エーシーに吸収されるのは必至である。
(F.オーバツェはこの時でも地方司令の地位だったので、身も蓋もなく言えばバグである)

漁夫の利、という故事成語がある。意味はいわずもがな、元はシギとハマグリが争い、それを漁夫が両方をとるという話である。
S.アドラークはこの大陸においてのシギとなった。策をめぐらしトゥゲルントの土地というハマグリをとる。
その後、V.ゼニルクとE.エーシーの二人の漁夫がシギを仲良く分けて取った。
そして二人の漁夫は次の食べ物を求めて、侵攻を続ける。しかし、まだ漁夫はいる。
国力を蓄えているM.ブラウライター。北西で動かないO.リムサムソン。弱ったM.エーインハウゼを攻めるF.ターミニヨン。
この大陸にいる動物たちは漁夫達の争いに対しどう動くのか。
傷を負ったシギ、S.アドラーク、この大陸を分裂させた狐、M.レイテフェルト、そして知恵を身に付けた豹、O.ファルテンスは…
最終更新:2009年07月23日 22:26
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