ジョルカル・アルウィル伝 > 1,縁の下の力持ち(800.1~801.7)

800年1月の勢力図(四角の囲いはセウェルス国の首都ハスウィル)

800年1月、当時 26歳だったジョルカル・デキムス・アルウィル(以下デキムス)はセプティミウス・セウェルス(以下ルキウス)の三元帥の一人である。
彼は三元帥の中で比較的目立たない存在であるが三元帥の中でもっとも年長で主君ルキウスとも幼少のころからの友人であったため頼れる兄貴分として数々の場面で主君や三元帥の二人のサポートに回ることが多かった。
その所以は彼が軍事、外交、内政すべてをそつなくこなすオールラウンドな人物であった点だろう。

800年3月、隣国のサムソラー国へ侵攻。ケスライターの地において、サムソラー軍と対戦する。参謀長のナイエイン・アクスブレ(以下アッピウス)の指示によりガルセント大将の伏兵部隊の支援を担った。

「やはり私はサポート役なのだな・・・」
兄貴分としてサポートに回ることには慣れているし納得もしているつもりだ。
しかし武将として、部隊長として、やはり華々しく活躍したいものだ。
だが兄貴分としての自覚と元来よりの彼の性格が彼をサポート役にしている所以だった。
(しかし、今回は戦。もし敵が態勢を持ち直しガルセント大将の隊が孤立したら・・・)
こうした思慮に富んだ思考もサポート役にもってこいだった。
そして戦が始まる。
シュぺデンバー隊の偽退が開始されガルセント隊が伏兵として敵の後背に現れる。
「よし、ガルセント隊を支援するぞ!突っ込め!」
やや右翼に配置されていたデキムスの部隊はガルセント隊の右方から敵正面に突っ込む。
「おらおらうおらぁぁぁ!」
正面のやや左翼を攻撃するジムタン隊に対して正面のやや右翼を攻撃する。
「敵将を討ち取ったぞ!」
ジムタンの雄たけびが聞こえ我が部隊の士気も上がる。
「我々も負けてはおれん、本陣を崩すぞ!」

敵本陣への一番乗りを果たすべくデキムスの隊は本陣の前に展開する敵部隊を蹴散らした彼も一将を討ち取り勝利に大いに貢献した。

800年5月、アッピウスの指揮のもとベイシンフェルト国プルガルト城攻略戦に参加。
投石機などで攻撃したものの兵糧切れにより敵はあっけなく降伏してしまった。

800年10月、シュペツラフ国との国境線の都市クラドシーでシュペツラフ軍と対戦。後にクラドシー会戦と呼ばれる戦いで人生で初めて総大将として陣頭に立つ。

「ついに表舞台に立つことができる・・・」
緊張の面持ちで本陣に構えるデキムス。
勝てばこのまま西部に遠征をすることが認められる。
「諸君、我が国の命運はこの戦いにかかっているぞ!ともに健闘しよう!」
ウォォォォォォォォ!!
人望に厚い彼の率いる軍は常に士気が高い。
「よし、出撃だ!数でも質でもわが軍が勝っている、恐れることはない!」
ウォォォォォォォォ!!
それに対しシュペツラフ軍は恐れをなしてさっさと城に引き返さんとするそぶりだった。
「全軍突撃!城に戻られる前に蹴散らすぞ!」
ウォォォォォォォォ・・・
全軍が突撃を始める。彼も部隊の先頭に立って槍を振るう。
「ひぃぃ、強い、強すぎる!撤退、撤退!」
敵将は本陣の前に構えていた部隊が蹴散らされるのを見て退却を始めた。

この戦で彼は3将を討ち取るなど獅子奮迅の戦いぶりだった。
シュペツラフ軍は壊滅しクラドシーはセウェルス軍が占領した。
主君にも遠征の継続が認められクラドシーに駐留し軍備を整えることになる。

801年2月、クラドシー西方のアット近郊でおこったアット会戦において、シュペツラフ軍と対戦。陣頭に立つ、敵本隊へ突撃し2将を討ち取るなどの活躍し勝利。侵攻作戦は成功。シュペツラフ領アットを制圧。
さらに西方への遠征が許可されアットに駐留することになった。

801年7月、旧マクスボルク国の降将カジュレイオス・アルブルクに今後とも協力関係を築いていくことを納得させる。
彼もまたマクスボルク国の旧幕僚を傘下に加えようと計画したのであった。

#ref error :画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。
801.7時点の勢力図

  • 三元帥で最も地味なアルウィル元帥の伝です。 -- 作者 (2012-11-29 23:04:36)
  • 生涯を通して武官文官問わずいかなる場面でも堅実に活躍するこの人物は作者かなりのお気に入りですw -- 作者 (2012-11-29 23:06:23)
  • 愚かな管理人よ minatokuの神を崇めよ minatokuの神を畏れよ minatokuの神を奉れよ -- 田中謙介 (2023-06-28 00:40:44)
名前:
コメント:
最終更新:2023年06月28日 00:40
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。