セウェルス王朝紀 > セプティミウスセウェルス本紀 > 1,初陣、長男の元服(800.1~801.7)

800年1月の勢力図(四角の囲いはセウェルス国の首都ハスウィル)

800年1月、当時 25歳の彼は養父であったセプティミウス・プブリウス・ゲタの跡を継ぎ大陸の北東部、ハスウィルを拠点とする国家、セウェルス国を継ぐことになる。セウェルス国は版図は10数都市と中規模だがセプティミウス・ゲタの努力により経済力、及び兵力は大陸一であった。
君主になる時、彼は友人であり有力な豪族の若き当主であったマーヴェン・ジムタン、ナイエイン・アクスブレ、ジョルカル・アルウィルの三名を元帥に任じ自らの補佐とした。
この三名はルキウスを生涯に渡り補佐する重臣となることになる。

800年3月、ルキウスの指揮するセウェルス軍は、隣国のサムソラー国へ侵攻。ケスライターの地において、サムソラー軍と対戦する。彼はこれが初陣である。しかしながら一国の君主であるため初陣から陣頭に立つことになる。
「なんと心細いことだ・・・」
養父プブリウスが出陣していた頃はルキウスは大陸中心部の都市へ留学していたので養父の戦に随行したことすらない。
彼は兵法書を熟読し戦闘の訓練においての指揮も実に見事なものであった。
が、やはり訓練と実戦は違う。
自軍敵軍の各隊はすでに隊形をととのえている。
そこに、敵将の挑発のための罵詈雑言が飛んできた。
「そこの若造ども!この儂が相手じゃ、引っ込むのなら今のうちだぞ!」
ルキウスは慌てて伝令兵を各隊に飛ばす。
自軍は敵将の言うとおり若く血気盛んなものが多い。最左翼で騎兵を指揮するイッリフ・シュペデンバー中将や中央最前列のE.アルウィル少将(アルウィル元帥の族弟)が勝手に突撃でもしかねない。
しかしこちらにも作戦があった。
「シュペデンバー中将、あの老いぼれに一泡吹かせて来い!」
「了解!シュペデンバー隊、突撃開始!!」
オォォォォォォ!
勇ましい雄叫びと共に突撃を開始するシュペデンバー隊。
それを迎撃すべく敵の部隊も前進してくる。
このまま突っ込めばシュペデンバー隊は間違いなく包囲殲滅されるだろう。しかしここからが作戦だ。
「シュペデンバー中将、作戦実行だ!」
その旨を伝える伝令兵を密かに遣わす。
「了解!シュペデンバー隊、後退せよ!」
「なに!?貴様、逃げるのか!」
シュペデンバー隊はジリジリと退却していく、そこが狙い目だ。
「ガルセント大将、今だ!」
ヴラジェン・ガルセント大将は、知略に長ける優秀な将軍であった。
伏兵による奇襲で敵を分断する、作戦とはこのことである。
「お客様ご案内ってやつか、野郎ども!かかれ!」
まんまと偽退に引っかかり伏兵に分断された敵軍は総崩れとなる。
「今こそ好機、全軍追撃だ!」
こうなれば後は楽勝だ。

後にケスライターの会戦と呼ばれる戦いでセウェルス軍は勝利。侵攻作戦は無事成功しサムソラー領ケスライターを制圧した。
記念すべきルキウスの初勝利である。

時は流れ800年7月、配下のサンリス・カーブルクの忠誠を得ることに成功する。当時准将であった彼は文官として生涯をセウェルス国に尽くすことになる。

800年9月、アルウィル元帥の「今こそケスライターを落とすべし」という進言が認められ隣国のウェルフリード領ケスライターに進軍。サムソラー国の地方司令を軍門に下らせそのまま統治させていたがその地方司令が隣国のウェルフリード国に寝返ったため再度攻略することとなった。
迎撃に出てきたウェルフリード軍とケスライターの西で激突した。ルキウスは陣頭に立つ。そして参謀長は主君の友人、元帥適任と評判の知将ナイエイン・アッピウス・アクスブレである。アクスブレ元帥の見事な指揮でセウェルス軍は勝利。ルキウスも敵将の中央に突撃し三将を討ち取る手柄を立てた。侵攻作戦は成功し敵軍をケスライター城まで撤退させた。ウェルフリード領ケスライター城は築城から二百余年を誇る歴史ある城だった。しかし、奸臣と評価されるゼニウィル少将をして「何だこのボロ城は!」と言わしめるほど改修が疎かで容易に強行突入に成功することができた。

801年1月、新年早々にアルウィル元帥の提案を受け入れ隣国のベイシンフェルト国レイテデンバー城へ侵攻。彼我の兵力差が大きかったためベイシンフェルト軍はレイテデンバー城に籠城、そのため四方を包囲し攻略を開始した。
しかし同月の終わりに投石機によってヒビが入った城壁の一角から城内への突入に成功、レイテデンバー城は陥落した。
これによりベイシンフェルト国の首都への隣接地をとったルキウスはベイシンフェルト国への降伏勧告を始める。

801年4月、三ヶ月に渡り軍事・外交・通商とあらゆる手段で妨害を繰り広げついに耐えかねたベイシンフェルト国は降伏、セウェルス国に併合させる。
ベイシンフェルト国君主のレオリアン・ベイシンフェルトは人望が少々薄いものの、智略に優れ隣国サムソラー国の大軍を破るなど優秀な指揮官だったのでセウェルス国上級大将として仕えることになる

801年5月、国土が拡がったためルキウスが任じた三元帥のうち最も智略に優れたナイエイン・アッピウス・アクスブレ元帥を、セウェルス国宰相に任ずる。なおN.アクスブレについての詳細は宰相列伝にて。

801年6月、隣国のマクスボルク国が降伏、自国に併合させる。マクスボルク国君主のシシュ・マクスボルクはルキウスの人物に触れ、強く感銘を受けたため降伏したと伝えられる。

801年7月、息子のバッシアヌス・セウェルスが元服しセウェルス軍元帥を拝命。ジムタン元帥麾下の方面軍へ配属され前線で武官として任務に当たる。なお詳細はB.セウェルス本紀にて。

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801年7月時点の勢力図

  • 遅くなりましたがおよそ一年半分のセプティミウス・セウェルスの本紀になります。 -- 作者 (2012-11-27 21:37:40)
  • ところどころある台詞などのところは歴史小説風な部分にしているつもりです。 -- 作者 (2012-11-27 21:39:10)
  • 愚かな管理人よ minatokuの神を崇めよ minatokuの神を畏れよ minatokuの神を奉れよ -- 田中謙介 (2023-06-28 00:39:18)
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最終更新:2023年11月09日 02:11
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