セプティミウス・セウェルス本紀 > 2,サムソラー遠征、シュペツラフ国降伏(~803.5)

801.7の勢力図

801年9月、サムソラー国プルラーニ城へ侵攻。
大陸中央部への侵攻の布石として後顧の憂いを絶つには、サムソラー国を潰すことが最初の目標となる。
兵力に開きがあったためサムソラー軍はプルラーニ城に籠城。
だが、セウェルス軍の数に恐れをなした地方司令は降伏を決意した。
サムソラー国遠征の第一戦はセウェルス軍は労せずプルラーニを占領することができた。

サムソラー国遠征を継続するルキウスは翌802年1月、ケルンラークの地において、サムソラー軍と対戦する。南方からの侵攻のため旧ベイシンフェルトの将を多く用いることとなった。

「サムソラー国を滅ぼさねば我が国の覇業は成し遂げられん!諸君、一層の奮闘を期待するぞ!」
ウォォォォォォ!
士気は十分、そして策も計略も十分練っている。
「全軍進撃開始だ!」
無論お得意の伏兵も既に潜ませている。
が、この戦では出る幕ではないかもしれない。
「全軍川の手前で停止せよ!」
ただ毎度恒例のシュペデンバー中将の隊は今回も突出して囮になってもらう。
「ん、一部隊だけ突出しているぞ!今こそ好機、全軍突っ込め!」
サムソラー軍の総大将のA.ワーシーは全軍に号令をかけたがこれが命取りとなってしまった。

猛然と進撃するサムソラー軍の後背に伏兵が出現。奇襲をかけられて敵部隊は分断され総崩れとなった。
侵攻作戦は成功。サムソラー領ケルンラークを制圧した。
この戦いの功績でイッリフ・シュペデンバー中将は大将に昇進する。

802年2月、国力の疲弊の兆候を見抜いたルキウスは隣国のシュペツラフ国に降伏を促せ、自国に併合させる。
君主のリアテン・シュペツラフは上級大将として迎え入れられるが、ジョルエル・ケンプミニヨン宰相は奸臣として悪名高く程なくしてにN.アクスブレ宰相の陰謀で解雇、追放された。

802年7月、サムソラーに再び寝返っていたケスライターに侵攻。後にケスライター南の攻防戦と呼ばれる戦において、サムソラー軍と対戦。陣頭に立ち見事勝利。侵攻作戦は成功した。
この際、第一節で登場したヴラジェン・ガルセント将軍はこの戦いの功績により元帥に昇進する。三元帥以外での元帥はルキウスの嫡子バッシアヌス・セウェルスに続き2人目であった。
サムソラー領ケスライターを制圧したが本来の狙いはケスライターではなかった。
少し遅らせてサムソラー国首都ジムソンにM.ジムタン元帥ひきいる南東方面軍が侵攻。
ジムソン城には守備兵と3将の率いる部隊しかおらず迎撃に出たサムソラー軍は壊滅。
首都は陥落しサムソラー国はセウェルス国に完全制圧される。
数回の降伏勧告を退け最後まで抵抗したサムソラー国の主戦派の将たちと君主のハビラール・サムソラーは息子とともにセウェルス軍に処刑された。

802年8月、大陸中央南部のマクスヒルト国を攻めるべくマクスヒルト領シュペフリードに侵攻。シュペフリード会戦において、マクスヒルト軍と対戦。陣頭に立つ、伏兵による奇襲で敵を分断するなど敵を計略にかけ戦力差で優る敵にみごと勝利。マクスヒルト領シュペフリードを制圧し大陸を南下する基盤を作ることに成功した。

802年10月、元サムソラー国の武将で首都防衛戦で戦死したタイパード・シュタイボルクの息子ベリル・シュタイボルクの忠誠を得る。
父と似た勇敢な武将であったが父と違い思慮に富み、セウェルス国との戦に対して慎重派だったため助命された。
彼はルキウスと意気投合し生涯にわたって彼の忠実な家臣、そして友人として彼を支えることになる。

803年2月、ルクセンリヒト森の戦いにおいて、ルクセンヒルトの地でサムソラー国と手を組み反旗を翻していたアーサムソン叛乱軍と対戦した。
しかし、一介の地方司令にすぎなかったセバスティルドー・アーサムソンなど敵ではなく侵攻作戦は楽々成功。アーサムソン領ルクセンリヒトを制圧し叛乱軍は討伐された。

803年5月、グロス東の戦いにおいて、サーリア軍と対戦、ルキウスは陣頭に立つ。
グロスは宿敵ジーククナー国へ通じる街道の途中に位置する山地にあった。
サーリア国は一都市のみを所有し街道の宿場町、またその通行税などを収入とする大陸昔ながらの都市国家であった。
囲いがグロスの位置

「敵は少数でさらに隘路に陣を張っている、さらに都市国家の守備兵など練度は低いはずだ!すでにわが軍の先遣隊が険しい横道から敵の背後についている、恐れることはない!」
この戦いは古代ギリシャのテルモピレーの戦いの類型と言える。
隘路に陣を張る少数の兵とそこに投入される大軍は狭い街道の一面に並べるとほぼ同等の量しか戦えない。しかし背後に伏兵を配しテルモピレーのように長期に引き延ばされる前に殲滅して味方の損害を減らそうという計画だ。
「出撃せよ!」
出撃の号令とともに伏兵の部隊にも伝令の狼煙を上げる。
本隊が突撃を開始すると同時に山道から別働隊がなだれ込む。
「う、後ろから伏兵がッ!?逃げろ―!」
恐慌を起こし崩壊する敵軍、こうなれば戦の決着はついたようなものだ。

崩壊した敵軍を蹂躙し壊滅させたセウェルス軍はグロス城を占領、侵攻作戦は成功しサーリア領グロスを制圧した。

803.5の勢力図

  • セプティミウス・セウェルス本紀第二節です。 -- 作者 (2012-11-30 23:33:03)
  • 約二年の間に残る強国は南のウェスバイドとマクスヒルト、そして西の宿敵ジーククナーだけになってしまいました。 -- 作者 (2012-11-30 23:34:36)
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最終更新:2012年12月01日 18:26
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