「目覚めのカリスマ」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

目覚めのカリスマ」(2010/08/01 (日) 09:25:04) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

*目覚めのカリスマ 彼の意識は、暗い闇の中を漂っていた。 暖かさも寒さも感じない。 だがその変わり、身体の奥底から力が溢れるのを感じる。 何故自分がこのようなところにいるのかは、彼には全く分からない。 一体どうやってこのような場所に来たのか、そしてここはどこなのか。 自分はスマートブレインと呼ばれるリント達によって、殺し合いに参加されられていた最中のはず。 疑問が次々と脳裏に浮かび上がり、彼は困惑してしまう。 だが次の瞬間、その思考は終わりを告げた。 「……ッ!」 突如、背後より強大な気配と灼熱を感じる。 それにより、彼の全身が大きく震えてしまう。 反射的に振り向いた途端、その目が一気に見開いた。 「これは……!?」 暗闇の中から、炎が燃え上がっていた。 それはまるで太陽のように熱く、眩い光を放っている。 辺りにどんどん広がっていく灼熱は、彼すらも飲み込もうとしていた。 彼は避けようとしたが、足が動かない。 いや、動けなかった。 火炎の中からは、圧倒的かつ絶対なる威圧感が放たれていたからだ。 それはまるで、全てのものを焼き尽くすことが出来るダグバの能力に近い。 しかし、彼は恐怖を感じていなかった。むしろ歓喜の感情を抱いている。 これほどの気配を放つ存在がいるならば、全ての力を出して戦わなければならない。 それが「ゴ」の値が与えられた、自分の存在意義なのだから。 迫り来る炎を前に、彼は構えを取った。 太陽の輝きは完全に失い、辺りは暗闇が支配していた。 変わりに空は星々の光で満ちている。 度重なる戦いによって倒壊したよつば療養所の浴場で、輪郭が引き締まった黒髪の男が、一人倒れていた。 鍛え抜かれた筋骨隆々とした肉体を包むのは、所々に汚れと傷が付いた軍服。 その男の正体は、警察から『未確認生命体第46号』と呼ばれたグロンギ、ゴ・ガドル・バ。 自らを『破壊のカリスマ』と賞し、グロンギ族の中でもトップクラスの強さを持つ『ゴ』の位が与えられた男。 「ムッ……」 ガドルの口から、微かな呻き声が漏れる。 閉じていた瞼がゆっくりと開かれた後、周囲を見渡す。 彼の周りには、粉々になったコンクリートやガラスが所々に散らばっていた。 所々に穴が空いて、風が入り込んでくる壁と天井を眺めながら、ガドルは考える。 また、自分は倒れてしまったのか。一度だけでなく、二度までも。 ガドルの脳裏に思い浮かぶのは、先程繰り広げた戦いの光景。 共に戦う仲間達の道を作るために、致命傷を負いながらも戦いを挑んだリントの戦士。 カードデッキによって召還された龍の力を借りて、灼熱の炎を纏った蹴りを自分に浴びせ、意識を奪った。 動けるのも奇跡と呼べるほどの傷を負った上に、二対一という数の差があった。 それにも関わらずに自分に傷を負わせたのは、称賛に値するだろう。 先程戦った相手に対し、ガドルは敬意を感じた。 だが同時に、自らに対して苛立ちを感じていた。 わなわなと体を震わせながら立ち上がると、右手を握り締める。 「何だ、このザマは……!」 ガドルは鋭い表情を浮かべながら、全力で拳を壁に叩きつけた。 鈍い音が響くのと同時に亀裂が入り、表面のコンクリートがパラパラと崩れ落ちる。 自分にとって有利な条件があれだけ揃っていたはずなのに、無様に負けてしまった。 『ゴ』の名を持つ自分が。 自分はこれほどまでに脆弱な存在だったのか。 自分は多くの戦いを切り抜けてきたのではなかったのか。 自分は負傷したリント一人にも勝てないのか。 これではダグバどころか、クウガを相手にしたところで勝てるわけがない。 『破壊のカリスマ』を自称するガドルの誇りが、敗北を喫したという事実を許すことが出来なかった。 情けない自分自身に対して怒りを覚え、ギリギリと音を立てながら歯軋りをする。 だがその最中、少し離れた場所に置き去りとなっていたデイバッグから、甲高い音声が鳴り響いた。 「ハァーイみなさん、6時間のご無沙汰でした。スマートブレインがお送りする極上のリゾートライフ、ちゃんと満喫してくれてますかぁ?」 軽やかな音楽と同時に流れるのは、弾んだような女性の音声。 それは、この殺し合いを開いたスマートブレインの主催側にいる女、スマートレディの声だった。 画面の向こうから、スマートレディは三度目の放送を行っていく。 嫌悪感を感じさせるような声で告げられた名前には、牙王の名があった。 そして自分を追い込んだ城戸と呼ばれたリントの名も。 ガドルはデイバッグを拾い、戦いによって破壊された浴場を歩く。 すると、すぐに見つけた。 つい先程、牙王と組んだ自分に挑んだあのリントを。 彼はゆっくりと歩を進める。その道は地面が容赦なく抉られ、微かな炎が所々で燃え上がっていた。 この惨状を見るたび、如何に凄まじい戦いが繰り広げられていたかを察することが出来る。 やがて遺体となったリントの前に辿り着き、立ち止まった。 その身体には多くの傷が刻まれており、服は赤に染まっていた。 特に牙王が付けた胸元の傷跡は酷く、ここから多くの鮮血が流れたのだろう。 もう二度と動くことのないその男の顔からは、後悔が一片たりとも感じられず、未だに強い意志が感じられた。 まるで土の中に埋葬された、あのリントのように。 (あれだけの傷を負いながら、俺を追い込むとは……リントの戦士よ、見事だったぞ) ガドルは血の中で倒れた男の顔を見つめながら、心の中で称賛の言葉を告げた。 自分がこの男に負けたのは、紛れもない事実。ならばそれを全て、受け止めなければならない。 礼賛の言葉を終えた彼は、目線を別の方へ移す。 その先には、大量の砂に埋もれた銀色の首輪があった。 目に飛び込んできた存在に疑問を覚えながら、ガドルは思い返す。 この会場に連れてこられてから最初に目撃した、二人のリントの死を。 大勢の兵士に反抗した末に、その身体が灰となって崩れ落ちた。 原因は不明だが、あの時と同じ事が起こったのだろう。 そして、その対象は今の放送で呼ばれていた牙王。 山のように積もった砂の傍らで、黄金色に輝くカードケースがその証拠だ。 「勝ち逃げ……か」 ぽつりと呟く。 一度自分を倒した牙王に、結局勝つことがないまま終わった。 強者が二人も死んだという事実に未練を感じるが、考えても仕方がない。 ガドルは牙王の遺品である首輪と、マスターパスを手に取る。 続けるようにGS-03・デストロイヤーの名を持つ武器を拾うと、男達に目を向けた。 「せめて、お前達のことは覚えておこう」 自分と戦った二人のリントに告げるように、口を開く。 そのまま荷物をデイバッグに収めた。 彼らと戦うことはもう出来ない。ならばせめて、一度戦った彼らのことを忘れないために荷物を取っておこう。 ガドルの拾った荷物の中には、牙王の物でも真司の物でもない支給品が含まれていた。 しかし彼がその事実を知る由はない。 荷物を纏め終えたガドルは、自身の胸に手を当てる。 目覚めたときから、彼は身体の奥底から力が溢れ出てくるのを感じていた。 今までに感じたことのない、未知の力を。 (これさえあれば、ダグバに勝てるか……?) ガドルは一瞬考えるが、すぐに否定する。 このままダグバに挑んだところで、本当に勝てるとは思えないからだ。 手負いのリントに負けたのが、その証拠。 何よりダグバには、クウガを含めた全ての戦士を倒してから挑むと告げたのだから。 まずはクウガや桜井侑斗を初めとした、生き残ったリントの戦士達を相手にこの力を試すべきだろう。 ダグバに挑むのはそれからでも遅くない。もっとも、途中で遭遇したならば戦わざるを得なくなるかもしれないが。 「さて、どうするか……」 星空の輝く夜空の元、ガドルは考えながら放置されていたバイクに跨る。 ハンドルを握り、エンジンを点火させた。 回転を始めたタイヤが勢いよく地面を抉り、排気ガスが音を立ててサイレンサーから排出される。 そしてガドルはまだ見ぬ戦士を求めて、闇の中を走り出した。 こうして誰もいなくなった保養所の浴場では、未だに水溜まりの中で電流が迸っていた。 本来の歴史ならば、クウガの力をヒントにしてとある発電所の電気を取り込み、得ることに成功したその力。 新たなる力を得たガドルの前にあるのは勝利か、それとも敗北か。 それを知るものはまだ、誰もいない。 この戦いを仕組んだ、スマートブレインさえも分からなかった。 残り三十人を切ったこの戦いで、ガドルは如何なる結末を迎えるのか―― 【1日目 夜】 【現在地:C-3】 【ゴ・ガドル・バ@仮面ライダークウガ】 [時間軸]:ゴ・ジャーザ・ギのゲゲルを開始後 [状態]:全身打撲、疲労回復、右目と左腕に違和感、右足部装甲破損、帯電、一時間変身不可(グロンギ体、オルタナティブ・ゼロ) [装備]:首輪探知携帯、カードデッキ(オルタナティブゼロ)、GS-03・デストロイヤー@仮面ライダーアギト [道具]:基本支給品×4、マスターパス@仮面ライダー電王、首輪(牙王)、ウルフビールスの笛@仮面ライダー、ウルフビールスの小瓶(空)@仮面ライダー、オロナミンC×2(ぬるめ)@仮面ライダー剣、YAMAHA TMAX@現実 [思考・状況] 基本行動方針:強き者と戦い、強くなる。 1:リントの戦士を倒す。 2:再びあの二人と戦う。 3:桜井侑斗と決着をつける。 4:戦闘を繰り返し、強くなる。 5:出会った参加者を相手に、新たな力を試す。 6:最終的にダグバを倒す。 7:クウガの異変に僅かの恐怖。何れ再戦する 備考 ※ガドルは自分にルールを課しているため、抵抗しないただのリントには攻撃しません。 ※大量の電気を浴びました。びりびりです。 ※よつば療養所はほぼ完全に倒壊しました。 ※新しい力(電撃体)を得たのを感じましたが、詳細なことは知りません。 |117:[[セカンドディール]](第三回放送)|投下順|000:[[後の作品]]| |117:[[セカンドディール]](第三回放送)|時系列順|000:[[後の作品]]| |106:[[龍哭(後編)]]|[[ゴ・ガドル・バ]]|000:[[後の作品]]|
*目覚めのカリスマ 彼の意識は、暗い闇の中を漂っていた。 暖かさも寒さも感じない。 だがその変わり、身体の奥底から力が溢れるのを感じる。 何故自分がこのようなところにいるのかは、彼には全く分からない。 一体どうやってこのような場所に来たのか、そしてここはどこなのか。 自分はスマートブレインと呼ばれるリント達によって、殺し合いに参加されられていた最中のはず。 疑問が次々と脳裏に浮かび上がり、彼は困惑してしまう。 だが次の瞬間、その思考は終わりを告げた。 「……ッ!」 突如、背後より強大な気配と灼熱を感じる。 それにより、彼の全身が大きく震えてしまう。 反射的に振り向いた途端、その目が一気に見開いた。 「これは……!?」 暗闇の中から、炎が燃え上がっていた。 それはまるで太陽のように熱く、眩い光を放っている。 辺りにどんどん広がっていく灼熱は、彼すらも飲み込もうとしていた。 彼は避けようとしたが、足が動かない。 いや、動けなかった。 火炎の中からは、圧倒的かつ絶対なる威圧感が放たれていたからだ。 それはまるで、全てのものを焼き尽くすことが出来るダグバの能力に近い。 しかし、彼は恐怖を感じていなかった。むしろ歓喜の感情を抱いている。 これほどの気配を放つ存在がいるならば、全ての力を出して戦わなければならない。 それが「ゴ」の値が与えられた、自分の存在意義なのだから。 迫り来る炎を前に、彼は構えを取った。 太陽の輝きは完全に失い、辺りは暗闇が支配していた。 変わりに空は星々の光で満ちている。 度重なる戦いによって倒壊したよつば療養所の浴場で、輪郭が引き締まった黒髪の男が、一人倒れていた。 鍛え抜かれた筋骨隆々とした肉体を包むのは、所々に汚れと傷が付いた軍服。 その男の正体は、警察から『未確認生命体第46号』と呼ばれたグロンギ、ゴ・ガドル・バ。 自らを『破壊のカリスマ』と賞し、グロンギ族の中でもトップクラスの強さを持つ『ゴ』の位が与えられた男。 「ムッ……」 ガドルの口から、微かな呻き声が漏れる。 閉じていた瞼がゆっくりと開かれた後、周囲を見渡す。 彼の周りには、粉々になったコンクリートやガラスが所々に散らばっていた。 所々に穴が空いて、風が入り込んでくる壁と天井を眺めながら、ガドルは考える。 また、自分は倒れてしまったのか。一度だけでなく、二度までも。 ガドルの脳裏に思い浮かぶのは、先程繰り広げた戦いの光景。 共に戦う仲間達の道を作るために、致命傷を負いながらも戦いを挑んだリントの戦士。 カードデッキによって召還された龍の力を借りて、灼熱の炎を纏った蹴りを自分に浴びせ、意識を奪った。 動けるのも奇跡と呼べるほどの傷を負った上に、二対一という数の差があった。 それにも関わらずに自分に傷を負わせたのは、称賛に値するだろう。 先程戦った相手に対し、ガドルは敬意を感じた。 だが同時に、自らに対して苛立ちを感じていた。 わなわなと体を震わせながら立ち上がると、右手を握り締める。 「何だ、このザマは……!」 ガドルは鋭い表情を浮かべながら、全力で拳を壁に叩きつけた。 鈍い音が響くのと同時に亀裂が入り、表面のコンクリートがパラパラと崩れ落ちる。 自分にとって有利な条件があれだけ揃っていたはずなのに、無様に負けてしまった。 『ゴ』の名を持つ自分が。 自分はこれほどまでに脆弱な存在だったのか。 自分は多くの戦いを切り抜けてきたのではなかったのか。 自分は負傷したリント一人にも勝てないのか。 これではダグバどころか、クウガを相手にしたところで勝てるわけがない。 『破壊のカリスマ』を自称するガドルの誇りが、敗北を喫したという事実を許すことが出来なかった。 情けない自分自身に対して怒りを覚え、ギリギリと音を立てながら歯軋りをする。 だがその最中、少し離れた場所に置き去りとなっていたデイバッグから、甲高い音声が鳴り響いた。 「ハァーイみなさん、6時間のご無沙汰でした。スマートブレインがお送りする極上のリゾートライフ、ちゃんと満喫してくれてますかぁ?」 軽やかな音楽と同時に流れるのは、弾んだような女性の音声。 それは、この殺し合いを開いたスマートブレインの主催側にいる女、スマートレディの声だった。 画面の向こうから、スマートレディは三度目の放送を行っていく。 嫌悪感を感じさせるような声で告げられた名前には、牙王の名があった。 そして自分を追い込んだ城戸と呼ばれたリントの名も。 ガドルはデイバッグを拾い、戦いによって破壊された浴場を歩く。 すると、すぐに見つけた。 つい先程、牙王と組んだ自分に挑んだあのリントを。 彼はゆっくりと歩を進める。その道は地面が容赦なく抉られ、微かな炎が所々で燃え上がっていた。 この惨状を見るたび、如何に凄まじい戦いが繰り広げられていたかを察することが出来る。 やがて遺体となったリントの前に辿り着き、立ち止まった。 その身体には多くの傷が刻まれており、服は赤に染まっていた。 特に牙王が付けた胸元の傷跡は酷く、ここから多くの鮮血が流れたのだろう。 もう二度と動くことのないその男の顔からは、後悔が一片たりとも感じられず、未だに強い意志が感じられた。 まるで土の中に埋葬された、あのリントのように。 (あれだけの傷を負いながら、俺を追い込むとは……リントの戦士よ、見事だったぞ) ガドルは血の中で倒れた男の顔を見つめながら、心の中で称賛の言葉を告げた。 自分がこの男に負けたのは、紛れもない事実。ならばそれを全て、受け止めなければならない。 礼賛の言葉を終えた彼は、目線を別の方へ移す。 その先には、大量の砂に埋もれた銀色の首輪があった。 目に飛び込んできた存在に疑問を覚えながら、ガドルは思い返す。 この会場に連れてこられてから最初に目撃した、二人のリントの死を。 大勢の兵士に反抗した末に、その身体が灰となって崩れ落ちた。 原因は不明だが、あの時と同じ事が起こったのだろう。 そして、その対象は今の放送で呼ばれていた牙王。 山のように積もった砂の傍らで、黄金色に輝くカードケースがその証拠だ。 「勝ち逃げ……か」 ぽつりと呟く。 一度自分を倒した牙王に、結局勝つことがないまま終わった。 強者が二人も死んだという事実に未練を感じるが、考えても仕方がない。 ガドルは牙王の遺品である首輪と、マスターパスを手に取る。 続けるようにGS-03・デストロイヤーの名を持つ武器を拾うと、男達に目を向けた。 「せめて、お前達のことは覚えておこう」 自分と戦った二人のリントに告げるように、口を開く。 そのまま荷物をデイバッグに収めた。 彼らと戦うことはもう出来ない。ならばせめて、一度戦った彼らのことを忘れないために荷物を取っておこう。 ガドルの拾った荷物の中には、牙王の物でも真司の物でもない支給品が含まれていた。 しかし彼がその事実を知る由はない。 荷物を纏め終えたガドルは、自身の胸に手を当てる。 目覚めたときから、彼は身体の奥底から力が溢れ出てくるのを感じていた。 今までに感じたことのない、未知の力を。 (これさえあれば、ダグバに勝てるか……?) ガドルは一瞬考えるが、すぐに否定する。 このままダグバに挑んだところで、本当に勝てるとは思えないからだ。 手負いのリントに負けたのが、その証拠。 何よりダグバには、クウガを含めた全ての戦士を倒してから挑むと告げたのだから。 まずはクウガや桜井侑斗を初めとした、生き残ったリントの戦士達を相手にこの力を試すべきだろう。 ダグバに挑むのはそれからでも遅くない。もっとも、途中で遭遇したならば戦わざるを得なくなるかもしれないが。 「さて、どうするか……」 星空の輝く夜空の元、ガドルは考えながら放置されていたバイクに跨る。 ハンドルを握り、エンジンを点火させた。 回転を始めたタイヤが勢いよく地面を抉り、排気ガスが音を立ててサイレンサーから排出される。 そしてガドルはまだ見ぬ戦士を求めて、闇の中を走り出した。 こうして誰もいなくなった保養所の浴場では、未だに水溜まりの中で電流が迸っていた。 本来の歴史ならば、クウガの力をヒントにしてとある発電所の電気を取り込み、得ることに成功したその力。 新たなる力を得たガドルの前にあるのは勝利か、それとも敗北か。 それを知るものはまだ、誰もいない。 この戦いを仕組んだ、スマートブレインさえも分からなかった。 残り三十人を切ったこの戦いで、ガドルは如何なる結末を迎えるのか―― 【1日目 夜】 【現在地:C-3】 【ゴ・ガドル・バ@仮面ライダークウガ】 [時間軸]:ゴ・ジャーザ・ギのゲゲルを開始後 [状態]:全身打撲、疲労回復、右目と左腕に違和感、右足部装甲破損、帯電、一時間変身不可(グロンギ体、オルタナティブ・ゼロ) [装備]:首輪探知携帯、カードデッキ(オルタナティブゼロ)、GS-03・デストロイヤー@仮面ライダーアギト [道具]:基本支給品×4、マスターパス@仮面ライダー電王、首輪(牙王)、ウルフビールスの笛@仮面ライダー、ウルフビールスの小瓶(空)@仮面ライダー、オロナミンC×2(ぬるめ)@仮面ライダー剣、YAMAHA TMAX@現実 [思考・状況] 基本行動方針:強き者と戦い、強くなる。 1:リントの戦士を倒す。 2:再びあの二人と戦う。 3:桜井侑斗と決着をつける。 4:戦闘を繰り返し、強くなる。 5:出会った参加者を相手に、新たな力を試す。 6:最終的にダグバを倒す。 7:クウガの異変に僅かの恐怖。何れ再戦する 備考 ※ガドルは自分にルールを課しているため、抵抗しないただのリントには攻撃しません。 ※大量の電気を浴びました。びりびりです。 ※よつば療養所はほぼ完全に倒壊しました。 ※新しい力(電撃体)を得たのを感じましたが、詳細なことは知りません。 |117:[[セカンドディール]](第三回放送)|投下順|119:[[サウンド・オヴ・サイレンス]]| |117:[[セカンドディール]](第三回放送)|時系列順|000:[[後の作品]]| |106:[[龍哭(後編)]]|[[ゴ・ガドル・バ]]|000:[[後の作品]]|

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
目安箱バナー