The flames of destiny/炎の果てに(後編)

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The flames of destiny/炎の果てに(後編)



「ふん……まぁ、また後ででもいいさ。
そう……君が生きていればの話だけどね」

変身を解き青年の姿に戻る、ダグバはライダーキックを受けた胸の辺りを押さえながらそう口を開く。
もう、川に流された人間の回収は既に一回経験し、とても面白くない事だとわかっている。
そのためダグバはあっさりと本郷を諦め、徐に立ち上がった。
一歩一歩と移動するダグバ。
既にダグバの興味は別の方へ向いている。

「本郷だったっけ? 彼が言っていた一文字、風見、城戸、志村っていう四人のリントは……多分そうだ。
きっと彼らも『仮面ライダー』なんだろうね……だったら、いつか会いにいかないと」

それはいうまでもなく、他の強者との――
仮面ライダーとの闘いに対して。
そのため、本郷の話しぶりからして弱者と思えるあすかにはなんら興味はない。
まだまだ自分を少しは楽しませてくれそうな参加者が居る事に思わず、ダグバの歩幅は広くなり、歩く速度は速くなっていく。
また、ダグバには他の事に関しても興味があった。
それはダグバが剣崎一真と五代雄介から奪った支給品に事に対して。
一つ目は剣崎から手に入れたラウズカード。
そして、もう一つは五代から奪い、移動している間に確認した支給品。

「『仮面ライダーナイトをサバイブ態へ変身させる』か……。
良くわからないけど、面白そうだね」

奇妙な羽が描かれたカード。
サバイブ『疾風』のカードを手に取り、ダグバは不敵に笑う。
その笑みに人間味のようなものを一切感じ取る事は出来なかった。

◇  ◆  ◇


(ここは……?)

川に流された本郷がぼんやりと意識を取り戻し始める。
だが、とても声は出せず、こんどこそ立ち上がる事は出来なかった。
何故なら、長時間ダグバの炎に焼かれ続け、川に落ちた事で大量の血液を失った本郷。
体温は冷め切り、顔も青白いものになっている。
最早、本郷に助かる術はないといっていい状況といえるだろう。

(未だだ……俺は未だ、ダグバを倒せていない……あすかさんの誤解も解いてない……
死ぬわけには……)

だが、本郷はその事実に屈せず、諦めずに立ち上がろうとする。
しかし、思うように身体が動かせない本郷は辺りを見渡す。
確かに本郷は川の中で気を失った筈だった――
なのに何故か本郷は今、川の水に身体を浸してはいない。
固い大地の上に仰向けに倒れていた。こんな状態で、自力で陸へ這い上がれるわけもない。
という事は誰か親切な人間が自分を救ってくれたのだろう。
そう考え、本郷は自分を救ってくれた人物を探すために視線を回した。
自分の直ぐ傍に強化マスクが落ちている事を確認したが、構わずに探し続ける。
そして、本郷は見てしまった。ぼんやりと、碌に見えはしないが確かに本郷は見た。
彼がよく知る人物を――

「い、一文字…………?」

一文字隼人が怪訝そうな表情で本郷を眺めていた。

「そうか、一文字……俺を追ってきてくれたんだな……。
結局、バイクも奪われちゃって…………悪かった…………」

己の親友である一文字が目の前に居る事に本郷は純粋に喜びの笑顔を見せる。
だが、その笑顔はとても弱弱しいもの。
既に消耗しきった身体では碌に表情を動かす事も出来ない。
しかし、本郷は自分の命が確実に磨り減っている事実に嫌な顔は見せなかった。
だって、これで本郷はやり遂げる事が出来ると確信できたから。

「けど……悪いけど、頼みたいことがあるんだ……一文字…………」

そう。一文字に全てを託す――
それが出来るとわかっただけで本郷は思わず嬉し涙さえ流せそうな気がした。
だから、本郷は最期の力を振り絞り始める。
自分の最期の仕事を成し遂げるために。

「一文字…………これ……を………………」

あまりにも小さすぎる声。
掠れきった声で本郷は自分のデイバックを差し出す。
中に入っているものは基本支給品一式と以前ダグバから奪い取ったサソードヤイバー。
未だ使い方はわからないが、きっと何か隠された力があるのだろう。
震える腕でそれを差し出す本郷を一文字は少し様子を見てから、受け取る。
相変わらず素直ではない性格に本郷は少し可笑しさを覚えた。
しかし、本郷の口は未だ動き続ける。

「一文字……風見や…………城戸さんや志村さんとハナさん……それに……クウガという人と……一緒に……。
あすかさんを……守ってやってくれ…………」

自分が知りうる仲間達。
心強い仲間達の名を託し、本郷は一文字に己の遣り残した事を告げる。
一時はあすかを取り合った仲だが、彼女を守るのにこれほどまでに的確な人物は居ないだろう。
以前、何も言わない一文字だが本郷は何一つ嫌な顔はしなかった。
きっと、自分の身勝手な頼みに少し呆れているんだろう――
心の中で苦笑しながらそんな事を本郷は思う。

「あと、白い怪人…………ダグバには気をつけてくれ…………あいつは強い……仲間と一緒に……倒してく……れ……。
これ以上…………あいつの……好きにさせ……ないため……に………………。
だか……ら…………いちもん……じ……お前は…………」

次第に本郷の漏らす言葉の間隔が広くなっていく。
それは本郷が意図しているわけではなく、自然とそうせざるを得なかった。
何故ならもう、碌に喉から言葉を搾り出す事も出来なくなってきたから。
だから、本郷は出来るだけ眼を開き、口を動かし大声を上げようとする。
殆ど力が入らず、既に大した感覚も残っていない腕を震わせながら。一文字へ差し出した。
直ぐにその手を一文字は握り返した事により、手に温かい感触が宿り始める。
自分の身体がいかに冷め切っている事がわかり、本郷は心の奥底で一文字に謝罪の言葉を連ねた。
もう殆ど声も聞こえないため、残念ながら何を言っているのかわからない一文字に向けて。
そう。押し付けがましい事はわかっている。
だが、どうしても聞いて欲しい。
受け継いで継いで欲しい。
とても大切な事だから――
この意思は。

「闘ってく…………れ……仮面……ライダー……として……人間のため……に………俺の分も……頼……………む………」

自分の――
『仮面ライダー』としての意思を一文字に伝える。
『仮面ライダー』の事を知らないと思える一文字には良く意味はわからないかもしれないと言った後でふと、本郷は思った。
しかし、本郷は直ぐにまぁいいかと思い、深く考えない事にした。
何故なら、一文字は少し性格に癖があるが無二の親友。
きっと、いつかは本当の意味を知ってくれるだろう。
ふと、身体が持ち上げられた感触を覚え本郷は顔を見上げる。

(なんせ…………お前は……本当に良いやつだからな…………自分が気づかなかった……くらいに…………な………………)

いつか、自分を助けに戻ってきてくれた一文字が言った言葉、そしてあの時の顔を思い出す。
一文字なら大丈夫――
そう思い、本郷が差し出していた腕は除々に下がり、意識が沈んでいく。
やがて、意識は沈みきり、本郷の視界はまっくらとなる。
最期の最期に本郷は何故か自分の手に何か感触を感じた。
それは少し暖かく、力強い感触。
その感触の心地よさに思わず微笑を浮かべ、本郷は眠った。
そして、本郷が眼を覚ます事はもう二度となかった。
最期の最期に本郷の手を握りしめた一文字隼人を――
彼が一文字隼人と思い込んでいた人物を。

「……ッ」

手塚海之を残して。

◇  ◆  ◇

数時間前の事。
ダグバにより陸に引き上げられた手塚はあの後、直ぐに眼を覚ましていた。
元々ダグバに手荒に扱われていたため、気を取り戻すのは特にきっかけもなく、あっけないもの。
意識を取り戻した手塚は直ぐに携帯の時計を確認し、自分が放送を聞き漏らした事を知った。
禁止エリアの追加情報を知る事が出来ないのは明らかな失敗。
一時は少し焦りもしたが、試しに携帯の禁止エリア情報調べたところ直ぐにその懸念は解決した。
何故なら、禁止エリアと死亡者の情報は携帯に送られており、その画面で確認する事が出来たから。
そして、手塚は直ぐに移動を開始した。
特に目的地はないが、今の疲弊した身体では先程の闘った相手――
仮面ライダー龍騎、仮面ライダーナイトと闘って勝ち目はないだろう。
もし、彼らに未だ仲間が居れば勝ち目は今以上に薄くなる。
そのため彼らから離れるために、取り敢えず、東の方へ歩き出した。

「あれは……?」

そして手塚は川の辺に近づいた所で本郷を見つけた。
先程、自分と同じように川に流されている本郷を。
城戸を生き残らせるためにこの殺し合いに勝ち残る事を選択した手塚にとって、本郷の事はどうでもいい。
だが、もしも本郷が何か役に立つ支給品を持っていたのなら話しは別だ。
どうやらここではカードデッキのルールが自分達の世界とは少し勝手が違うらしい。
いや、改変されたというべきなのだろうか。
兎に角、先程ナイトに変身した者は声色からして間違いなく女性であり、本来の契約者、秋山蓮ではなかった。

ならば自分も別のライダーのカードデッキを使えるかもしれない。
正直、ライアのカードデッキに入っているコピーベントはライダー同士の闘いでは有効だが、それ以外ではあまり意味を成さない。
王蛇のカードデッキを手放した事を少し、勿体無かったと思うが直ぐに意識の片隅に置く。
再び川に入り、手塚は本郷を陸に引き上げ、適当な場所に仰向けに寝かせた。
本郷が大事そうに抱えていた奇妙な虫の顔を模ったマスクを取り上げ、傍に置く。
そんな時、また水浸しになってしまった自分の服を見つめ、手塚はふと対策を考える。
東へ行くよりも、市街地で換えの服を探した方がよかったかもしれない。
恐らく一刻も早く、先程戦闘を行った彼らから逃れようと思うあまり少し冷静さを欠いていたのだろう。
自分の行動に少し反省しながら、今は目の前の事に集中しようと手塚は本郷へ近づいた。
さぁ、持ち物を確認しよう――
そんな時だ。

『い、一文字…………?』
(なっ……に?)

本郷の声を聞き、手塚は思わず表情を顰める。
死亡、もしくは気絶していると思っていたばかりの本郷の意識があった事に手塚は少し焦る。
しかも声からして本郷は先程、龍騎となり自分と闘った相手であったと手塚は知った。
何故ならあの時と同じように自分の事を一文字と呼んだ事がなによりの証拠。
恐らく、瀕死の状態であり、碌に眼も見えていないのだろう。
しかし、そんな事は知った事でない。

銃器など扱った事はなく、先程使用を躊躇ったマシンガンブレードを使い、いっそ始末してしまうべきか。
そんな考えが手塚の脳裏を駆け巡る。だが、手塚はどうしても出来なかった。
何故なら、視点が合わない眼で必死にこっちを向こうとする本郷の姿が、瞳がだぶってしまったから。
あの時、自分にライアのカードデッキを託し死んでいった親友、斉藤雄一の瞳に。
そしてどんな時でも諦めずに、ライダーバトルを止めると言っていた男――
運命を変えられるかもしれないと思った城戸真司の瞳ともだぶってしまった。

『そうか、一文字……俺を追ってきてくれたんだな……。
結局、バイクも奪われちゃって…………悪かった…………』
(そうか……)

そして、手塚は本郷の話しを黙って聞き始めた。
自分を一文字という男と思い込んで話す本郷に事実は伝えずに。
その事実を伝えてしまっては本郷が可哀想に思えたから。
その感情は手塚が持つ、優しさが為せる行為だったのかもしれない。

『けど……悪いけど、頼みたいことがあるんだ……一文字…………』
(俺は一文字じゃない……聞く義理もない……)

別に手塚がやってあげる義理はない。
そう。本郷がここで死のうと手塚には関係なく、参加者が減り、喜ばしい事だ
だが、何故か手塚は真剣に耳を傾けた。その行為の理由は今でも彼にはわからない。
今にも死にそうな本郷からは眼が離せなかった。理由はわからずのままだが。

『一文字…………これ……を………………』
(ん……?)

本郷から力なく差し出されたデイバック。
自分の当初の目的は本郷の支給品だった筈。
手塚は意気揚々とそのデイバックを受け取る――筈だった。

(……何故、手を伸ばせない……?)

しかし、手塚はデイバックに手を伸ばせない。受け取る事が出来ない。
何故かそのデイバックは自分には相応しくない。
修羅の道を選んだ自分には相応しくないと考えてしまったから。
だが、ここで受けとらなければわざわざ川に入った意味もない。
迷いを振り切り、手塚はデイバックを受け取った。
中に入っていたものは一振りの剣、サソードヤイバー。
龍騎のカードデッキがなかった事に手塚は疑問に思った。

『一文字……風見や…………城戸さんや志村さんとハナさん……それに……クウガという人と……一緒に……。
あすかさんを……守ってやってくれ…………』
(なんだと…………?)

デイバックを確認している間、再び本郷から聞かされた言葉に手塚は大きな驚きを見せる。
城戸と自分の知らない人共にあすかという女性を救ってくれ――
もしや、この男は、本郷は城戸の協力者だったのだろうか。

『本郷さーん! あすかさぁーんっ!』

数時間前、確かに城戸は叫んだ。
あの時は自分が殺し合いに乗っている事を知られたくなく、逃走を図った手塚。
だが、冷静に考えればあの言葉は紛れもなく、城戸と本郷が友好関係にあった証拠。
多分本郷が龍騎のカードデッキを持っていたのは、何らかの事情で城戸から借りたのだろう。
先程闘った時も本郷からは芝浦のような命を軽視する性格、浅倉のような凶暴性はなかった。
どちらかといえば共に闘っていたナイトに対する自分の攻撃を庇うなど、心優しい人柄に見えた本郷。
他人の命を優先するあまり、自分の命をいつの間にか燃やし尽くしてしまいそうな性格。
そう。本郷はあの城戸と同じようなタイプの人間に思えた。
あの時は焦りすぎて、自分でも何故そんな簡単な事がわからなかったのか不思議でしょうがない。

今、状況が落ち着いたお陰でその意味を冷静に考える事が出来る。
城戸をこの殺し合いに生き残らせるには、何も自分が全ての敵を倒す必要はなかった。
そう。誰かに城戸を守ってもらえればそれでもいい。
未だ、40人以上も参加者が残っているこの状況では当然城戸が脱落する可能性もある。
ならば、今は城戸と友好関係を取るものは積極的に生かした方がいいだろう。
なのに、自分は城戸の仲間と闘ってしまった事実。
そして、自分との闘いの傷も関係してしまったのかもしれない。
本郷はみるみる内に衰弱していっている。

(俺は……俺は、自らの手で城戸に危険を……!)

本郷が死んでしまえば、城戸の仲間が減ってしまう。
それは即ち、城戸の生存率を下げる事に等しい。
今更城戸と合流を行おうとしても、ナイトに変身した女性――
恐らく本郷が言ったハナという女性は自分の声、そしてライアの姿を覚えている。
彼女が居る限り、自分がおめおめと城戸の下へ戻る事は出来ない。
何故なら、自分は本郷とハナと闘い、そのせいで本郷は命を落とそうとしているから――
城戸に合わせる顔はない。

(ならば……運命を変えてみせる、この男……本郷猛を救うコトで……!)

名簿で既に本郷の本名は知っている。ここで本郷を死なせるわけにはいかない。
手塚の表情に緊張と決意の色が滲み出る。
直ぐに救急箱を取り出し、手塚は応急処置を施そうとする。

『あと、白い怪人…………ダグバには気をつけてくれ…………あいつは強い……仲間と一緒に……倒してく……れ……。
これ以上…………あいつの……好きにさせ……ないため……に………………。
だか……ら…………いちもん……じ……お前は…………』
「わかった……わかったから……もう口を開くな!
このままでは命に関わる!」

しかし、本郷の言葉は終わらない。
ダグバという参加者は長い名前だったため、名簿に載っていた事は覚えている。
そして、白い怪人といった所恐らく本郷が数時間前に闘っていた白い怪人と同じ。
ダグバの事を手塚は深く記憶に留める。
そして、思わず声を出し、本郷の行為を戒める手塚だが本郷は特に反応を見せなかった。
もう、既に本郷の身体は限界で碌に自分の言葉すら聞こえないのかもしれない。
そうなれば本郷を待つ運命は――
言うまでもなく、死しか待っていないだろう。本郷が差し伸べしてきた手を手塚はしっかりと握り返す。

「死ぬな!……俺はお前に謝らないといけない……。
お前は死ぬべきじゃない……!」

これでもかというくらいに大声を上げる手塚。
危険人物に襲われるかもしれない?そんなコトは知った事か。
いつしか城戸の仲間だからといって死んで欲しくない気持ちは失せていた。
自分が今にも死のうとしているにも関わらず、自分に危険人物を教え、闘うように願う本郷。
本郷のその想いに自分の仇討ちを願うような感情は見られない。
きっと、本郷は弱き者のためにダグバと闘ったに違いない。
だから、こんなにも自分の身の危険を顧みず純真な言葉を口に出せるだろう――
あの、城戸真司のように。
そんな時、本郷の表情にやわらかな小さな笑顔が生まれ、手塚に僅かな希望が灯った。
しかし、直ぐにその希望は手塚をあざ笑うかのように消えてゆく。

『闘ってく…………れ……仮面……ライダー……として……人間のため……に………俺の分も……頼……………む………』
「諦めるな! 運命に屈するんじゃない……俺がお前を救う!
だから……生きてくれ……本郷猛ッ!!」

『仮面ライダー』――
神崎士郎が仕組んだライダーファイトで闘う事を運命付けられた存在。
各々の願いのために闘う彼らを正義や悪に定義づけるのは難しい。
だが、本郷はまるでライダーの事を希望の象徴のように言った。
何故? 決して、誇れるような存在ではないのに。
人を殺す事に躊躇がない芝浦淳や浅倉威のような存在さえはいうまでもなく、自分のような者もライダーの一人だというのに。
その事実が手塚を激しく混乱させた。
恐らく、本郷はライダーとは城戸のような人物の事を指し示すのではないかと結論づける。
しかし、今はそんな事を詮索している場合ではない。
必死に呼びかけを行い、手を握る力を強める。
なんとしてでも救う。只、ひとえにそう強く願ったのに――


「……ッ」


――本郷の手から力が消えてしまった。
とてもあっけなく。
そして同時に手塚は知った。
本郷猛は……死んだのだと。


「うああああああああぁぁぁぁぁぁッッッ!!」


手塚には只、無様に叫ぶ事しか出来なかった。
本郷の生気のない手を握りながら、天を見上げありったけんの大声で絶叫する手塚。
そんな手塚を本郷の背中付近に隠れた蠍のような物体――
ダグバとホッパーの闘いを見届け、彼が川に流された時も必死に付いていったサソードゼクターに気づかない。
そう。手塚を興味深そうな瞳で見つめるサソードゼクターに。
だが、それはしかたのない事だろう。
何故なら手塚はどうしようもない悲しみ、衝撃を受けてしまったから。

一人の男の命を――
本郷猛の命を救えなかった事に対して。
そして……自分が本郷の死という運命を帰られなかったこの忌々しい現実に。

手塚は叫ぶしか出来なかった。
本郷の言葉――
『仮面ライダーとして闘ってくれ』という言葉がいつまでも自分の記憶に残っている。
そんな事をぼんやりと思いながら――
手塚は叫び続けていた。


【本郷猛@仮面ライダーTHE FIRST&THE NEXT 死亡】
【残り40人】

ステータス表


【ン・ダグバ・ゼバ@仮面ライダークウガ】
【1日目 現時刻:午前】
【現在地:D-6とD-7の中心の境界】
[時間軸]:47話、クウガアメイジングマイティに勝利後。
[状態]:脇腹に刺し傷、胸部に蹴りによるダメージ、二時間戦闘不可 
[装備]:無し
[道具]:基本支給品×3 ラウズカード(スペードA~9、ハートQ~K)、サバイブ『疾風』
【思考・状況】
1:究極の闇を齎す。
2:強くなったクウガ、龍騎、ホッパー1号と再戦 。
3:『仮面ライダー』と思われる一文字隼人、風見志郎、城戸真司、志村純一と戦う。
※自身の戦闘能力に制限がかかっていることを何となく把握
※どこへ向かうかは次の方にお任せします。


【手塚海之@仮面ライダー龍騎】
【一日目 現時刻:午前】
【現在地:E-7 南西部の川沿い】
[時間軸]:死亡直後
[状態]:全身打撲。深い悲しみ
[装備]:カードデッキ(ライア)
[道具]:基本支給品、マシンガンブレード@仮面ライダーカブト、救急箱、サソードヤイバー @仮面ライダーカブト、強化マスク
【思考・状況】
基本行動方針:???????????
1:???????????
[備考]
※城戸が自分と同じ時間軸から連れてこられたと思っています。
※その為、城戸が死ぬ事は運命を変えられなかったことに相当すると考えています。
※川は下流に向かって流れていきます。
※サソードゼクターが本郷の死体に隠れ、手塚の様子を観察し、興味を持っています。
※本郷の言葉から一文字隼人、風見志郎、ハナ、志村純一、クウガ、ダグバの事を知りました。
※放送を聞き逃したため、スマートレディの言った参加者の蘇生に関しては知りません。
※携帯にデータがのこっていたため、死亡者と禁止エリアについては知っています。

055:The flames of destiny/炎の果てに(前編) 投下順 056:枯れぬ策謀
055:The flames of destiny/炎の果てに(前編) 時系列順 056:枯れぬ策謀
055:The flames of destiny/炎の果てに(前編) 本郷猛(リメイク)
055:The flames of destiny/炎の果てに(前編) ン・ダグバ・ゼバ 071:希望と絶望と偽りの顔(前編)
055:The flames of destiny/炎の果てに(前編) 手塚海之 056:枯れぬ策謀
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