終わるのは遊び、始まるのは戦い(後編)

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 東條がバイクに跨がって海沿いに都市部を疾走していたのは、ある人物との再戦を望んだからだ。
 彼を乗せて駆けるバイクは「凱火」。名前こそこうであるが、武装を備えていたりする戦闘用バイクという訳ではない。
 元いた場所へと戻る最中、道端に放置されたそれを見つけ、現在に至る。
 可能な限り緩めたスピードでの走行中も、東條は念入りに人の気配を探し続ける。
 既に姿を消し去っていた木場勇治、まだ見ぬ参加者、或いは自身も良く知るライダー達か。
 その中でも特に木場との再戦を心待ちにする。正面から「英雄じゃない」と東條を否定した木場に、証明してやりたい。

 道沿いに進んだ結果、その望みが思ったより早く叶うかも知れない。
 東條は見たのだ。ショッピングセンターに入店する見覚えのある服装の男を。
 胸が高鳴っているのを確かに感じ、東條が凱火を停車させる。
 もう一台バイクが停車していることから、内部に木場とは別の参加者がいるのではないか、と推測。
 可能な限り気配を殺し、店内へ入る。間もなく戦闘中であることを判断する東條。
 本来オルフェノクが三人存在すれば何れかが東條の存在に気付く可能性は高い。
 一人でも冷静に気配を探りに移ればアウトだが、三人ともその余裕は無い、もしくはつもりが無かったらしい。


 ぶつかり合うニ体のモンスターは、シルエットこそ違えど、カラーリングは木場が最初に変身したモンスターと類似する。
 おそらくは同族なのだと推測し、辺りを見遣る。変身に使えそうな物は見られるが、確実にここで変身すれば存在が知れる。
 正直なところ一名を除けば残りニ名の生死に興味はない。むしろ相討ちで構わない位だ。
 ならばどうするか。自分の持つ奇襲能力を存分に生かすべきだろう。
 機会を見て木場が東條と戦わざるを得ない状況へ持っていく。
 タイガのデッキなら、英雄の自分ならばそれが出来る筈。
 念じる様にして場を離れる。木場の変身したファイズが放つ輝きの強さに目を細めながら。



 タイガへと変身し、遠距離から様子を伺っていた東條は驚愕する。
 数で劣勢にありながら容赦なく攻撃を浴びせ続けるドラゴンオルフェノクの強さ。
 その光景から東條は一つの仮定を生み出す。

(あいつも倒せば、また僕は英雄に近付けるのかも知れない……)

 ターゲットが二人に増えたところで、カードを腰部のバックルに収められたデッキから抜き取る。
 後はデストバイザーのワンアクションを挟むだけ。全ての準備が整った。


 やがてドラゴンオルフェノクの攻撃でファイズが変身を解除され、更に変身していた男が気絶したことを東條は確認する。
 この期を逃すと、木場が北崎に殺害されるのは誰が見ても明らか。つまり――
 待ち望んだ奇襲を実行する時だ。切り札を最初から切る。この行為が、東條の並々ならぬ意気込みを端的だが表していた。


 ――――FINAL VENT――――

 タイガの契約モンスター、デストワイルダーがショーウインドウから飛び出す。狙いは――ドラゴンオルフェノク。
 戦闘の様子から、スネークオルフェノクが気絶した木場の仲間だと東條は考えた。故に放置して構わない、とも。
 完全に勝利を確信していたドラゴンオルフェノクを、デストワイルダーが捕捉するのに苦労は一切無かった。
 得物を連れて接近するデストワイルダーを、店外へ誘導する。自動ドアを十メートル程越えた先でクローを構え、待機。
 摩擦を引き起こし、火花を舞い散らせながらの接近。ドアを越えたところで、東條がカウントダウンを開始した。
 残り九、八、七、六メートル。しかしその先を紡ぐことは無く――――

「誰だか知らないけど、気に入らないなあ……」

 ドラゴンオルフェノクが右膝を振り上げ、デストワイルダーの進行を停止させる。
 東條は疑問を持つ。余りにもドラゴンオルフェノクの迎撃に「苦労」という雰囲気を感じることができなかった為だ。
 立ち上がったドラゴンオルフェノクの攻撃を無防備な状態で受け続けたところでようやく一つの答えにたどり着く。

(……こいつ、ワザとここまで引き摺られてきたのか!?)

 ドラゴンオルフェノクが変化を解き、北崎の姿へと戻る。態々変身を解除したその余裕。
 間違いなく「何か」を起こす気だと東條も判断し、タイガの変身を解く。
 戦闘中における変身の解除は、別の変身を意味することを木場との戦いで既に学んでいる。
 ならば切り札を使い終えたタイガよりは、万全の状態で戦えるもう一つの力――ガイへの変身を行使するべきと東條も判断したのだ。

「擦れて背中が熱いなぁ……へぇ、君も別の仮面ライダーになれるんだ」

 北崎がバイクのデイパックから黄金のベルトを取り出す。
 同じバイクのミラーへと東條がデッキを翳し、再度バックルを装着する。
 手にしたベルト――オーガギアを、北崎も合わせる様に装備。オーガフォンを展開する。

 ――自分より強い存在が「0」であることを証明する為に。

 ――自分以外の参加者を「0」にする為に。

 ――それらの思いを束ねもう一度「0」のコードを入力し。

「試してあげるよ……変身」
「変身!!」

 重なる二つの言葉は、再び幕が上がったことを示していた。




 オルフェノクへの変身を解いた海堂は動転していた。突如出現した怪人が、オルフェノクを引き摺っていって。
 どうすれば良いのかは判断しかねていたが、確かだと言えるのは「あのオルフェノクを放置してはいけない」ということ。
 激戦の中床に佇んだままのデッキが視界に入る。

『それをそこに翳して使えば、仮面ライダーになれるんだ』

 北崎の言葉を思い出す。やはり使う気にはならない。もう一度オルフェノクに――

「っておい、どういうこっちゃ」

 ――変身することはできなかった。もう一度力を込めるが、やはり結果は変わらない。

『戦ったばかりじゃ力が出せないでしょ?』

 ようやく気付く。「一度変身を解いたら、すぐには変身できない」と。
 かといって放置もしておけないのが海堂。デッキを掴み、すぐに走りだした。
 去り際に目を覚まさない木場に目をやる。あれだけの攻撃を受けたのだ、気絶は当然の結果だろう。

「お前には助けてもらったからな……木場。 ……いいぜ、今回だけは使ってやる」

 変身を終えたばかりの二人のライダーが海堂の出現に気付き、視線を浴びせ掛ける。
 二人のライダーが勝敗を決した時、勝者は再びこちらを襲ってくるだろう。
 ならばどうするか――――簡単だ、二人纏めて倒せば良い。

「仮面ライダーの、力って奴をよぉ!!!!」

 非道なライダー達を必ずここで討つ。決意と共に、海堂はデッキを握り締めた。


【G-5 北東部 ショッピングセンター前】【午前】

【海堂直也@仮面ライダー555】
]時間軸]:34話前後
[状態] :体の各部に中程度の打撲。激しい怒り、2時間変身不可(スネークオルフェノク)
[装備]:カードデッキ(ゾルダ)
[道具]:無し。
[思考・状況]
基本行動方針:「仮面ライダー」を許さない。
1:二人の仮面ライダー(オーガ、ガイ)を倒す。
2:赤と緑のライダー(アマゾン、歌舞鬼)の危険性を伝える。
3:まだ対主催。
※ 澤田の顔はわかりますが名前は知りません。また、真魚の顔は見ていません。
※ モグラ獣人の墓にはガーベラの種が植えられています。
※ 第一回放送は知っている名前がモグラのみ、ということしか頭に入っていません。
※ 変身制限について知りました。

【北崎@仮面ライダー555】
[時間軸]:不明。少なくとも死亡後では無い。
[状態]:全身に疲労。頭部、腹部にダメージ。背部に痛み。オーガに変身中。ドラゴンオルフェノクに2時間変身不可。
[装備]: カワサキのZZR-250、オーガギア
[道具]:基本支給品一式、不明支給品(0~1個)
[思考・状況]
基本行動方針:殺し合いを楽しんだ上での優勝。
1:ガイとの戦いでオーガギアを試す。
2:五代雄介、「仮面ライダー」なる者に興味。
3:桜井侑斗、香川英行とはまた闘いたい。
4:ゾル大佐、橘朔也と会ったら今度はきっちり決着をつけ、揺ぎ無い勝利を手にする。
5:「仮面ライダー」への変身ツールを集めたい。
6:木場勇治はどうせだから自分で倒したい。
※変身回数、時間の制限に気づきましたが詳細な事は知りません。
※桐矢京介を桜井侑斗と同一人物と見なしています。
※三田村晴彦の生死に興味を持っていません。

【東條悟@仮面ライダー龍騎】
【時間軸】:44話終了後
[状態]:中程度のダメージ。疲労中程度。2時間変身不可(タイガ)、ガイに変身中
[装備]:カードデッキ(タイガ、ガイ)、「凱火」(Valkyrie Rune)
[道具]:基本支給品×2、特殊支給品(未確認)、サバイブ烈火@仮面ライダー龍騎、芝浦の首輪
[思考・状況]
基本行動方針:全員殺して勝ち残り、名実共に英雄となる
1:『ある程度の力を持つ参加者を一人でも多く間引く』
2:できれば最後の仕上げは先生(香川)にしたい
3:殺した奴の首輪をコレクションするのも面白い。積極的に外す 。
4:木場(名前は知らない)に自分が英雄であることを知らしめる為、自らの手で闘って殺す。
備考
※東條はまだ芝浦の特殊支給品(サバイブ烈火)を確認していません



【G-5 北東部 ショッピングセンター内】【午前】

【木場勇治@仮面ライダー555】
【時間軸:39話・巧捜索前】
[状態]:気絶中。全身に中程度の打撲。他人への僅かな不信感。全身に疲労大、背中等に軽い火傷。二時間変身不可(ファイズ)
[装備]:ファイズギア
[道具]:なし
[思考・状況]
基本行動方針:主催者及びスマートブレインの打倒、脱出
1:海堂が心配だ。
2:長田、加賀美の捜索
3:首輪の解除
4:死神博士、ゴルゴス、牙王、東條(名前は知らない)に警戒 。影山はできれば助けたい。
5:事情を知らない者の前ではできるだけオルフェノク化を使いたくない
※備考
※第一回放送を聞き逃しています。
※付近に海堂のデイパック[基本支給品、ゼロノスカード(赤)×3、ディスクアニマル(ニビイロヘビ)、戦国時代のディスクアニマル(イワベニシシ)]が放置されています。
※気絶中につき、思考・状況は気絶寸前のものです。
※東條の乱入をまだ知りません。


状態表



065:終わるは遊び、始まるのは戦い(前編) 投下順 066:ちぐはぐな仲間たち
065:終わるは遊び、始まるのは戦い(前編) 時系列順 066:ちぐはぐな仲間たち
065:終わるは遊び、始まるのは戦い(前編) 木場勇治 070:裏切りはすぐ傍に
065:終わるは遊び、始まるのは戦い(前編) 北崎 070:裏切りはすぐ傍に
065:終わるは遊び、始まるのは戦い(前編) 海堂直也 070:裏切りはすぐ傍に
065:終わるは遊び、始まるのは戦い(前編) 東條悟 070:裏切りはすぐ傍に
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