金色の戦士(後編)

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金色の戦士(後編)





正直、すんなりと賛成してくれるとは思っていなかった。
唐突であり、罠と疑ってくるかと思っていた。いや…罠と疑いながら協力してくれているのか。
どちらでもいい、罠ではないのだから疑いもすぐに晴れるだろう。
先程の交差点を目指し駆けるガイは、後ろを走るタイガに気をかけながらも北崎を探す。

(…ッ!いない…!?)
だが、そこまで急ぎ足で来ていた2人の足がピタリと止まった。
そこにいるはずの北崎の姿が見えないのである。
まさか自分らを置いて去っていってしまったのだろうか、しかしこれまで一緒に行動してきてそのような行動を取るとは思えない。もしかして自分の作戦に気づいてたのだろうか…。焦って辺りを見回すガイ。するとそこへ聞き覚えのある声が聞こえた。

「やぁ、三田村君」
少し離れた小屋の裏から聞こえた倒すべき男の声。北崎は小さく笑いながらガイとタイガを見つめた。
「北崎!そこにいたのか!」
思いがけない所から登場した北崎に驚きながらも、ガイは平静を装って言葉を告げる。

「なんで戻ってきたの?もしかしてそいつも僕の友達になってくれるとか?」
「…あ、あぁ、そうなんだ」
咄嗟に付いた嘘。これが通れば不意打ちも可能である。
なんにせよここで逃げられては元も子もない。絶対に今倒すしかないのだ。

「なぁ、北崎…」
だがガイの言葉はそこで遮られた。
「嘘はいけないなぁ三田村君…2人して僕を倒しに来たんでしょ?」
北崎の微笑んだ口元が少しだけ釣りあがった。

「な…っ!?」
瞬間、ガイに衝撃が走った。作戦が筒抜けである。
何故北崎はこの事を知っているのか?自分ひとりで考え、伝えたのも後ろの男だけ。
それもつい先程、北崎のいた位置からは到底聞こえるはずもない。
ガイの中を疑問が駆け巡る。

「ごめんね、僕、人より少し耳がいいんだ…”人”よりね」
不気味に微笑む北崎。それを見たガイは仮面の下で表情が強張ってしまう。

「…別に構わないよね、どうせ倒すんだから」
すると動揺を隠せないガイを押しのけるようにタイガが前へ出て言う。
奴に気づかれていようと関係ない、ここで仕留めることには変わりはない。
同時に、デッキからカードを引こうとするタイガ。
と、そこへ再び北崎の声が聞こえた。

「悪いけど、僕もやられたくないからさ…」
そう言いながら2つ持ったディパックの1つから何かを取り出す。
「遊ばせてもらうよ」
瞬間、取り出した何かを小屋の窓ガラスに翳した。
同時に北崎の腰部に銀色のベルトが巻かれる。

「「…ッ!?」」
その光景に目を疑うガイとタイガ。

「変身!」
北崎は掛け声と共に手に持った何か…カードデッキをベルトにセットする。
それに合わせて幾重にも戦士の影が重なり、新たなる姿を北崎に与える。

そこに現れたのは蟹を模した、金色の戦士…仮面ライダーシザース。

深く強烈な遊び心と覇気に満ちたシザースを前にして息を呑むガイ。
タイガも驚きをしたが、すぐにでも落ち着きを取り戻した。

「こんな…はずじゃ…」
北崎の新たなる変身に混乱が続くガイ。
奴は戦う術を持っていなかったはず、それなのに何故…。
作戦も見透かされ、戦う力まで隠し持っていた、何もかも北崎にわかっていたということだろうか。
小屋の裏から出てきたのはこの力を探していたのか。どこかで見つけてディパックにしまったとでも言うのだろうか。やはり逆らうべきではなかったのか。

「しっかりしてよね…君が言い出したことなんだから」
するとそんなガイを見かねてかタイガが声を掛けた。
「こっちは2人なんだよ?それに…僕がいるんだ、負けるわけないよ」
そう意気込むと同時にカードをバイザーにセットするタイガ。

ADVENT

電子音が響くと同時にシザースのすぐ横に立つ小屋の窓ガラスから白虎のモンスター、デストワイルダーが襲い掛かった。鋭い爪を伸ばしてシザースを刈り取ろうとする白虎。しかし、それを見切ったかのように縦に跳躍し回避に成功するシザース。
そのまま攻撃を空振りしたデストワイルダーを脇目に、小屋の屋根に立って2人を見下ろすシザースは、デッキからカードを一枚引くと素早くカードの絵柄と文字から効果を理解して左手のバイザーへセットする。

STRIKE VENT

瞬間、シザースの右手に鋏型の剣シザースピンチが装着される。
そして左手のシザースバイザーと右手のシザースピンチの二刃を構えてタイガへと飛び掛った。

「ふん」
屋根上からシザースピンチを振るいながら迫ってきたシザースを一歩下がるだけで避けるタイガ。
目標を失ったシザースピンチはコンクリートの地面を砕き散らす。
だがシザースはそのまま次の攻撃を仕掛けると、左手にあるシザースバイザーの刃をタイガへと振るう。
空を切る音を鳴らしながら迫る刃は、タイガの胸部プレートに火花を散らしながら斜め上に走りきった。

「チィ…ィ…ッ!」
ダメージを意に介さずシザースを睨み返すタイガ。
反撃のためにデストワイルダーを呼ぶにも距離がある、ここは新たなカードを引くべきと考えてデッキへと手を伸ばす。そうしてカードを引こうとした、その時。

STRIKEVENT

シザースの背後から新たな電子音が響くと同時にメタルホーンを装備したガイがシザースへと迫った。

「うぉおおお!!」
声を上げて迫るガイにとって、これが最後のチャンスかもしれない。
ここで倒さねば未来はない…必死であった。

だがそんな声にも動じないシザースは背を向けたままで素早く行動を起こした。
右手のシザースピンチを、カードを引こうとしていたタイガの腕へ目掛けて投げると、綺麗に直撃させる。
「…ッ!」
腕を痛めたタイガの驚愕を見ずして、次のカードをバイザーへセットするシザース。

GUARDE VENT

電子音と共に左手のシザースピンチの上からシェルディフェンスという名の盾が装備される。
それを備えて振り返りながらガイの攻撃へと盾を合わせた。

ガキン!と強烈な金属音が響き、シザーズには微笑みと、ガイには動揺を与えた。

火花を散らせて睨む2人だが心境には雲泥の差が生じていた。
ガイは攻撃が防がれたことにより更なる焦りが心を包んでいた。
絶対に倒さねばならない、こうなった以上は逃げることもできない…急がなくては変身時間にも制限がある。メタルホーンへと込める力が増していく。

と、その時シェルディフェンスがほんの少し身を引いた。
「え?な…!」
焦った気持ちによって力込めすぎたため突然の引きに耐えられず前のめりになってしまう。
それを狙ったシザースは体勢を崩したガイの顔面へと強烈な右ストレートをお見舞いした。
「があ…ッ…ぁ!!」
ほぼカウンター気味に入った拳はガイの仮面の半分を砕き、その身をコンクリートの地面へ転がせた。

「あきらめなよ三田村君」
顔を抑えながらも立ち上がるガイを見て囁くシザース。もはやガイは眼中にない、敵はタイガ1人。
だがそれも自分より先に変身しているのだ、変身が解けるのは2人が先である。…勝利は確実である。
しかしそう考えるシザースの背後からタイガの声が聞こえた。
「君さ、余裕見せすぎなんだよ」
そう言いながらシザースを羽交い絞めにするタイガ。
「気持ち悪いなぁ、離してよ」
「あぁ君が死んだらね」
まるで動じないシザースへ返すタイガの視線は、新たにカードを引くガイへと向いていた。
それに気づいてシザースも再びガイへと視線を戻す。
羽交い絞めにあっているシザースは身動きを取れない。いや抵抗の意思を見せないようにも思える。まるでガイの次の攻撃を待ちわびるような感じである。
「どうにかして楽しませてよ、三田村君?」
シザースの興味はガイの持つカードに向いていた。

これが本当に最後のチャンスである。これを逃せば次はない。
「これで、終わりだ北崎!」
割れた仮面の奥から瞳を光らせて叫ぶと、ガイはファイナルベントのカードをセットする――。

――はずだった。
「…!?ぐっ…が…は…ッ」
突然、ガイの全身を衝動が襲い、仮面の上から血を吐き出した。あまりの衝動に持っていたカードも地に落とし膝を突いてしまうガイ。
(な…んだ…これ………)
彼を襲ったのは拒絶反応――リジェクションと呼ばれるものだった。三田村晴彦、いや、改造人間コブラだからこそ起きた事態。定期的な血液交換を必要とする機械の身体、コブラが最後に血液交換を行ったのはいつなのか、それは彼自身しかわからない。だが今の三田村には、この衝動が血液交換の怠りから来るものとは知る由もない。彼にとっては初めての衝動、当然、理解不能である。

「…?なにやって…」
そんな光景を目の当たりにして驚くタイガ。だが、その瞬間をシザースは見逃さなかった。
わずかに力が緩んだタイガの腕を払いのけると同時にシェルディフェンスを装備したままの左手でタイガの顎を殴りぬけた。
「…ッ」
顎から伝わる衝撃が脳を揺らしてタイガの意識を一瞬奪う。それを見ながらタイガの首へと片手を伸ばして掴み掛かるシザース。そうするとそのまま力任せにタイガを投げ飛ばした。

「!?」
ガイがそれに気づいたときにはもう遅かった。投げ飛ばされたタイガが一直線に自分へと迫ってきていたからだった。驚きを声に出す暇もなくリジェクションの反動が残る体にタイガを受け止め、地面を転がるガイ。

FINAL VENT

次の瞬間、先ほど自分が使おうとしていたカードの名が電子音によって告げられた。
ガイの目に映るのは止めを差そうと金色の蟹を出現させたシザース。
意識がおぼつかないタイガと、ボロボロのガイ。そんな2人へとシザースは真っ直ぐに狙いを定めた。
シザースは仮面の下で僅かに微笑んでボルキャンサーのレシーブを受けて勢いよく跳躍する。
そうして身を丸めて高速で回転するとそのまま2人へと突撃した。

(駄目だ…もう、終わりだ…)
ガイの心中は絶望に染められていた。やはり適わない、倒せやしない。始めから逆らうことなどできなかったのだ。眼前にまで迫ったシザースアタックに、もはや勝機を失っていた。
そして、今まさに2人に直撃せんとした、その時…。

デストワイルダーが2人の前に盾となって塞がった。
刹那、シザースアタックは両手を交差させて防御する白虎と激突する。
デストワイルダーが塞がったのはタイガの僅かながらに送った指示であった。意識をおぼつかせながらも窮地にあって契約モンスターに指示を与えたタイガ。だがしかし、それも寸分遅かったのかデストワイルダーの防御は不十分でありシザースアタックの前に敗れ去ると、その身を大きく吹き飛ばした。
当然のその背後にいた2人はデストワイルダーごと地面を転がった。

「あーぁ、もう少しだったのになぁ」
倒れた凱火の前に着地を決めたシザースは2人と1匹が吹き飛んだ場所を睨んで言う。
もちろん楽しみを邪魔されて気分を害しただけの言葉。それ以上の意味はない。そんな無邪気な殺意を先へと送ると、そこにいたのは変身を解除された三田村と東條であった。

「う…うぅ…」
声を出せているのは三田村だけ、東條は今の衝撃で完全に気を失ってしまった。デストワイルダーの防御が無ければ死んでいたであろう、気絶で済んだのは幸運である。それにタイガのデッキも少々ヒビが入っているが健在である。だが自分の、ガイのデッキはそういかなかった。衝撃によって粉々に砕け散りその役目を終えてしまった。

「あーあ、壊れちゃった…ま、いいか。それ、あんまり好きじゃなかったし」
壊れたガイのデッキを見て呟くシザースは、身を起こそうとする三田村を見やる。
「…ねぇ三田村君、このデッキがどこから出てきたか教えてあげようか?」
「…え?」
2人を見下したように言うシザースの突然の問いに三田村は脳を回転させる。

確かに北崎は黒い戦士へしか変身できないと言っていた。それも先程の戦いで変身したため制限で使えないのはわかる。ということは更にデッキを隠し持っていたということだろうか…。こうなることまで予想して、デッキのことだけ伏せたのか、だがそれならベルトの方も伏せのが普通である。

「これね、君の荷物から出てきたんだよ」
「…!?」
瞬間、三田村は声を失った。北崎が「持ってやる」と言って預けたディパック、その中に入っていたというのだ。
(そんな…荷物は確認し…)
三田村は心の声をそこで止めた。自信がなかった。本当に確かめたのか…一度でもディパックの隅々まで確認したのか。こうなってしまっては記憶はあやふやである。確かめたと思いたいところだが、そうではないという答えが強く浮かぶ。そして次に思ったのは北崎の行動である。
もし、あの『荷物を持ってやる』という行動が、ここまでを計算したものだったとしたら…。

「さぁ、どうするの三田村君?そのデッキで仮面ライダーとなって、もう一回僕と戦う?」
絶望の表情を見せる三田村にシザースは落ちたタイガのデッキを指差して言う。
その言葉に息を荒くして震えた手をデッキへと近づける三田村。

(こう…なったら…)
もはや完全に勝機はない。今更許しを請うても無駄であろう。仮にこれで変身したとして勝てるわけでもない。変身時間ならあちらが先に解除されるが、まだ何かを隠しているかもしれない。
自分のディッパックへの記憶のあいまいさがそれを更に際立てる。

すると傷ついた体をゆっくりと起こした三田村は、タイガのデッキを掴むと東條の荷物からはみ出た包丁の刀身にかざした。
「へ、変身…」
現れた銀のベルトにひびの入ったデッキをセットし、白虎の戦士、仮面ライダータイガへと変身した。

「そうこなくっちゃね」
微笑を仮面に隠したシザースは新たなタイガへと睨みを強めた。新たな遊び、新たな玩具である。楽しまなければ意味がない。だが、そんなシザースの期待を知っているはずのタイガが取った行動は…。

瞬時に倒れた東條を担ぎ上げその場から逃げ出した。
なりふり構わず全速力で逃げるタイガは、交差点を離れすぐ傍の雑木林の中へと走り去って行ってしまった。

「…ちぇ」
それを目撃したシザースは肩を落として舌打ちをした。新たな遊びが始まると思っていたのが裏切られたからだ。
またしても逃亡という結果。まるでファイズのベルトを持って逃げ出した京介のようだった。
「あーぁ、また一人か」
タイガの足音がオルフェノクの聴力を持ってしても聞き取れなくなったのを確認して変身を解いた北崎。
三田村のような者をもう一人増やそうとも考えていたが、その三田村に逃げられてしまった。
追いかけても良かったが気分を削がれたことが上まって、溜息をつくだけに終わってしまった。

「ま、いいか、新しい玩具が増えたからね」
だが、すぐに気持ちを切り替える北崎。
手に黄金のデッキを持ちながら、倒れた凱火を見つめると小さく笑う。
「やっぱり仮面ライダーっていうぐらいなら、何か乗り物に乗ってなきゃ」
デッキをしまって凱火を起こすとゆっくりと跨って息を付く。

三田村とあの男の会話が聞こえた時点では戦う術がないためこの場を去ろうとしたが、ただなんとなく三田村のディパックを探って見つけたカードデッキによって行動を変えた。おかげで遊びを味わえたし新たな玩具も手に入れた。

あの時はカードデッキを見つけただけで満足していたが、まだディパックの中身全部を確認したわけではない。もしかしたらまだ新しい玩具が眠っているかもしれない。

「さてと、次はどこにいるのかな、仮面ライダー」
そう呟きながらアクセルを回し、生き返ったような排気音を聞きながら北崎は凱火を走らせた…。


状態表


【北崎@仮面ライダー555】
【1日目 現時刻:日中】
【現在地:G-5交差点】
[時間軸]:不明。少なくとも死亡後では無い。
[状態]:全身に疲労。頭部、腹部、両腕にダメージ。背部に痛み。ドラゴンオルフェノクに一時間変身不可、オーガ、シザースに二時間変身不可。
[装備]: オーガギア  シザースのデッキ
[道具]:凱火(サイドミラー片方破損) ディパック(三田村、基本支給品×1)
[思考・状況]
基本行動方針:殺し合いを楽しんだ上での優勝。
1:三田村のような人間をまた探して手下にするのも面白いかも。
2:五代雄介、「仮面ライダー」なる者に興味。
3:桜井侑斗、香川英行とはまた闘いたい。
4:ゾル大佐、橘朔也と会ったら今度はきっちり決着をつけ、揺ぎ無い勝利を手にする。
5:「仮面ライダー」への変身ツールを集めたい。
6:木場勇治はどうせだから自分で倒したい。歌舞鬼はいつか倒す。
7:海堂はカブキが殺したと考えているが、あまり興味はない。
※変身回数、時間の制限に気づきましたが詳細な事は知りません。
※桐矢京介を桜井侑斗と同一人物かどうかほんの少し疑問。
※どこへ向かうかは次の書き手さんにお任せします。







         *             *






「はぁ…はぁ…ッ!」
力の限りを尽くして雑木林を駆けていくタイガ。助かりたいが為だけに動いている。
戦って勝てる相手ではないのはよくわかった、ならば逃げるしかない。だが逃げ切るれるかはわからない。
奴なら追いついてきても可笑しくない、後ろに奴がいるかと考えると怖くて振り向きもできなかった。
こちらは男一人を抱えているのだから多少速度は落ちるが、追いつかれるわけにはいかない。
そう必死に駆けるタイガだったが、そこへ変身時間の終わりが訪れた。

「う、わ!わ…!?」
勢いの付いた体を倒さぬように必死に急ブレーキをかける。と、同時に四方八方に目線を配り気配を探る。
奴が…北崎がいないか、それだけが気になった。それが生死の分かれ目なのだ。
(…よかった…いない…みたいだ)
敵の気配が無いことに溜息を付いて落ち着きを取り戻すと、担いだ男を降ろした。
なぜ、この男を連れてきたのか…。
ショッカーの改造人間としては、あのままこの男を放置しようと関係はない。
だが三田村晴彦としては、北崎を倒そうと持ちかけといてあの失態、それによってこの男が北崎の玩具にされるのはなんだか気が滅入る。北崎の性格からしてすぐに命を奪うような真似をしないでも、共に行動するとなれば地獄のなにものでもない。
それを自分の変わり身としてこの男を置いてきたとなれば、自分の気持ちがいたたまれなくなってしまう。

そうすると三田村は目の覚めぬ男を見ながら先程の不可思議な事態を思い出す。
男が北崎を羽交い絞めにした時のことだ。あのとき止めの攻撃が成功していれば、勝敗は逆転していたはず。しかしそうはいかなかった。
あの時襲った謎の衝動、今はもう治まっているが感覚はまだ残っている。
いったいあれはなんだったのか…機械の詰まった身体が悲鳴を上げているような…。

自分の身に起こった事態を把握できぬままの三田村は、間もなく目覚めそうな男をただ眺めて様子を伺うだけであった…。


状態表


【三田村晴彦@仮面ライダー THE FIRST】
【F-5 上部  川沿いの雑木林】【日中】
[時間軸]:原作での死亡直前から
[状態]:全身に中度の疲労、全身に強い痛み、不可解な衝動(リジェクション)への疑問、北崎に対する強い恐怖 、一時間コブラへ変身不可能 、二時間タイガへ変身不能
[装備]:特殊マスク、鞭  カードデッキ(タイガ、ひび有り)
[道具]:なし
【思考・状況】
基本行動方針:彼女を救いたい。
1:望みを叶える為にも、バトルロワイヤルに生き残るしかない。
2:生き残るためには北崎から限りなく離れる。
3:東條の目覚めを待ってから行動する。
4:いざとなれば迷わない……はず。
5;桐矢、海堂に僅かな罪悪感。
【備考】
※変身制限がある事を把握しました(正確な時間等は不明)
※リジェクションの間隔は次の書き手さんに任せます。(現状は頻繁ではない)




【F-5 上部  川沿いの雑木林】【日中】
【東條悟@仮面ライダー龍騎】
[時間軸]:44話終了後
[状態]:中程度のダメージ。気絶中。タイガに2時間変身不能。
[装備]:田所包丁@仮面ライダーカブト
[道具]:基本支給品×2、サバイブ烈火@仮面ライダー龍騎、首輪(芝浦、金居)
[思考・状況]
基本行動方針:全員殺して勝ち残り、名実共に英雄となる
1:『ある程度の力を持つ参加者を一人でも多く間引く』
2:できれば最後の仕上げは先生(香川)にしたい
3:殺した奴の首輪をコレクションするのも面白い。積極的に外す 。
4:木場(名前は知らない)に自分が英雄であることを知らしめる為、自らの手で闘って殺す。
5:可能なら包丁で殺害する。
備考
※東條はまだ芝浦の特殊支給品(サバイブ烈火)を確認していません




※メタルゲラスが野生化しました。(行動方針はお任せします)



098:金色の戦士(前編) 投下順 099:激突! 二人の王
時系列順 099:激突! 二人の王
三田村晴彦 104:大切な人は誰ですか
北崎 109:Traffics(前編)
東條悟 104:大切な人は誰ですか

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