この言葉を知っている(前編)

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この言葉を知っている


青空に浮かび上がる太陽は、時間の経過と共に輝きを増していく。
周りから暗闇が一切消えうせたのではないかと錯覚させられるほど、光は燦々と降り注いでいた。
クリーニング屋であれば、太陽に負けない程の輝かしい笑顔で、洗濯物を干していることだろう。
そんな暖かな情景の中、四つの人影が集まり、二つのバイクに跨っていた。


「さぁて、それじゃあ行くとしようか」

その中でも、一際逞しい体つきをした男――ヒビキは、そう言った。
竜巻と呼ばれるバイクに跨ったその男は、どこか安心を与える微笑で、周囲の反応を窺った。
すると、ヒビキから数メートルも離れてない位置で、バイクのエンジンがかかった。ガスを排気する音が辺りに響き、徐々に小さくなると、タービンが一定のリズムを刻み始めた。
誰が動かしたか……その答えを、日高は見るよりも早く理解していた。そのバイクの持ち主、一文字隼人である。
一文字は、エンジンが安定したことを確認すると、小刻みに振動するバイクに跨り、先ほどの日高の言葉に応えるため、無言で頷いた。

「えぇ……急がないと、手塚さんが心配ですからね」
一文字の後ろに、一拍子遅れて乗った男、志村純一が心配そうに応えた。
少し体調が悪そうなその青年は、数刻程前の戦闘で、手塚と同様に酷い怪我を負ったはずの男である。
それは、応急手当を施したヒビキが一番よく知っている。にも関わらず、志村は弱音を吐くどころか他人の心配までしている。
その行動に、ヒビキはなんの疑いもなくただ感動する。同時に言葉の意味も理解し、神妙な面持ちになった。
「あぁ……早く病院に連れて行ってやらないとな」
ヒビキはそういうと、自分の後ろに座らせている手塚海之に目をやった。
未だに目を覚まさないその男は、走行中に落ちないように、しっかりとヒビキの身体にロープで巻き付かせてある。
志村と同じく、先の戦闘で深手を負った手塚は、当たり所が悪かったと見え、今も眠り続けている。
どうやら峠は越えたらしく、今は安定した呼吸をしているが、それも一時的なものだろう。
このまま放っておけば、手塚は衰弱死してしまう。そう判断した彼らは、何としてでも手塚を救うため、今から病院へと向かうのである。
「すみません……僕がこんな調子でさえなければ、もっと早く出発出来たのに……」
「なに、志村が気にすることじゃないさ。俺たちだって疲れは溜まっていたんだから。なぁ一文字?」
うな垂れ、自責の言葉を呟く志村に、ヒビキは明るく声をかける。さり気なく一文字に話を振ったのは、志村についてどう考えているかを、ほんの僅かでも見て取りたかったからだ。
一文字は、志村にそっくりな男に襲撃を受けたことがあるという。そのため、今も志村に対しては警戒の念を抱いているようだ。
志村そっくりな男というのは、志村の出鱈目という可能性もあるのだが、ヒビキはこれまでの志村の動きがどうしても演技には見えなかった。
命がけで敵からカードを奪いとって自分たちの危機を救い、五代の話を何のためらいもなく信用し、自分の身体より手塚を心配した志村の行動が。
少なくとも、自分は志村を信用すること前提で動いてみたい。そんなヒビキの心を知ってか知らずか、一文字は
「あぁ、まぁな」
と、素っ気無い返事だけを返す。その事に対して少し残念に思いながらも、ヒビキはもう一度志村に語りかける。
「そういう事さ。だから、落ち込むことはないよ」
「有難うございます……ヒビキさん、一文字さん」
二人に向かって礼を言う志村に、一文字はヘルメットを被りながら応えた。
「気にするな。それより、早く病院に向かってやろうぜ」
その言葉に、ヒビキは今度こそ安堵する。少しずつではあるが、一文字も打ち解けて来ているのだろうと考えたからだ。
焦ることはない。一文字がどう判断するかは分からないが、志村が殺人者かどうか分かるまでは、俺は志村を信じてみよう。
ヒビキはそう考えると、自分もバイクのエンジンをかけ、ハンドルをしっかり握り締める。
「よし、出発だ!」
ヒビキが元気よくそう叫ぶと、携帯の電源が入り、主催者のそれとは違う放送が映りこんだ。


――『まず、この放送を目にしている参加者の皆様に突然の無礼を詫びさせてもらう』――


##############################
――『ここから我々は――!?』 ――

突然始まった、橘と名乗る男の放送は、そこで終わりを告げた。
あまりにも唐突な状況の変化に戸惑いを隠せなかったヒビキは、食い入るように放送を見つめるしか無かった。
一文字も同じようで、少し唇を開きつつ、顔を顰めて携帯から聞こえる声に聞き入っていた。
しかしヒビキが何よりも気にかかったのは、志村である。体調とは別に、明らかに青ざめている。
一体どうしたのかと心配になったが、その理由は、放送が中断されたと見える終わり方をした瞬間の、志村の行動により察する事が出来た。

「チーフッ!!」

携帯を強く握り締めた志村が、声を張り上げた。ヒビキと一文字は、驚いて志村に顔を向ける。
志村は、待機画面に戻った携帯を目を見開きながら見つめ、歯を食いしばっていた。
ヒビキが一文字に目をやると、一文字は険しい顔で頷いた。どうやら、一文字も事情を察したらしい。
しかし本人に確認しないことには話が分からない。そう考えたヒビキは、志村に声をかけた。
「知ってる人……だったのか?」
志村はゆっくりと頷くと、携帯から目を離さずに答えた。
「今のは……僕の上司です。ノイズで顔は見えませんでしたが……あの声は、間違いなく橘チーフです」
怒りとも悔しさとも取れない表情で、志村はそう言った。ヒビキは、その理由がすぐに分かった。
あの放送の終わり方――恐らく、穏やかではない事象が起こったのだろう。
ただの故障ならいいが、このゲームに乗っているものの襲撃か、或いは……主催側の介入か。
何であろうと、下手を打てば彼の命は無いだろう。放送の内容からも、殺し合いには不都合なものだと察することが出来るからだ。
自分の上司がそんな目に遭っているのだと目の当たりにし、冷静でいられるものは、恐らくいないだろう。
そこまで考えたところで、何も言えずにいるヒビキに向かって、志村は叫んだ。

「ヒビキさん!僕を放送局に向かわせて下さい!!」
「えぇ!ちょ…志村!?」
いきなりの申し出に、ヒビキは面を食らう。もっとも、ほんの少しは予想してはいたのだが。
「このままじゃ、チーフが危ない……!今すぐ助けに行かないと!」
「待て待て、志村!気持ちは分かるが落ち着け!」
いきり立つ志村を、何とかヒビキは宥めようとするが、あまり効果は無いとみえる。
それどころか、ヒビキが止めようとすればするほど、志村は焦っているように見えた。
「何故止めるんです!今行かないと、チーフが……!」
「罠だったら、どうする気だ?」
それまで口を噤んでいた一文字が、ぼそりと呟く。独り言にも思えるその声量は、間違いなく志村へと向けられていた。
それを聞いた志村は、騒ぐのをぴたりとやめ、一文字に向き直る。
「どういう事です? まさか、チーフが殺し合いに乗っているとでも……!?」
怒りを露にしたかのような表情で、志村は一文字を睨みつける。志村の目の前で、ヘルメットが光を僅かに反射しながら動いた。
目を合わせた志村と一文字は、お互いに無言のまま動かない。場をほんの少し静寂が支配した。
やがて、一文字が志村の問いに答えるべく口を開く。
「別にそういう訳じゃない。ただ、あの放送をそのまま受け取るのは危険だと言っているんだ。誰かに脅されてやっているとか、主催の奴らが用意した偽の映像とか……考え方はいくらでもあるだろう?」
「でも、もしあれが本当だったら…!」
「それに、手塚を放っておく気か?」
「!」
一文字のその言葉に、志村は黙り込む。そう、寄り道をするなら手塚を病院に送るという目的を、遅らせなければならないのだ。
ただでさえ容態が良くない手塚にとって、それは死活問題。捨て置ける問題ではないのだ。
いくら病院に向かう途中に放送局があるとはいえ、戦闘があるかも知れない放送局の探索には時間を割けはしないだろう。
それを理解したと見える志村は顔を下に向け、言葉を発しなくなった。
見かねたヒビキが志村に声をかけようとした、その時。

「連れて行って……やって、くれないか……」

ヒビキの真後ろから、声がした。小さく掠れた声だったが、周りの皆にも届いたようだ。
「手塚!お前、目が覚めたのか!」
「あぁ……実は、さっきの放送の……少し前からな」
ヒビキの問いかけに、弱々しいながらも手塚は返事をする。その様子に、ヒビキは少しながら安心する。
志村や一文字も同様のようだ。どこかホっとした顔をし、手塚へと視線を向けている。
手塚は、ヒビキたちが出発しようとした頃には覚醒したという。ヒビキの後ろに乗っているという事に気付き、声をかけようとした時に放送が始まったというのだ。
そのため、事情は把握しているのだと、手塚は話した。
「そういう……訳だからさ。俺はもう大丈夫だから……志村の頼み……聞いてやって、くれないか……?」
手塚は、息継ぎを挟みながら、言葉を紡いだ。その様子から、強がってはいるものの、未だに危険な状態であることは用意に推測できた。
目は覚ましたものの、やはり病院に連れて行かなければいけないのは変わりないようだ。
しかし、手塚の言うとおり、志村の望みも叶えてやりたいというのが、ヒビキの本音だ。
となれば、この手段しかないだろう。そうヒビキは結論を出し、一文字に提案を持ちかけた。
「一文字。手塚は俺が病院に連れて行くから、お前は志村と放送局に向かってくれないか?」
そう、二手に分かれることである。片方が病院に、片方が放送局に。
戦力が無くなってしまうのは厳しいが、この方法なら志村の上司を救えるかもしれないし、何より手塚の安全も確保できる。
それに、バイクもあるのだから、仮に襲撃があったとしても、逃げ切れる確立は高いはずだ。
一文字もそれを持ちかけた理由を察したのか、何も言わずに腕を組み、目をつぶって考え始めた。
「な、頼むよ」
ヒビキは少しはにかみつつ、両手を顔の前に合わせてお願いする。大の男がやる行為としてはなかなか鬱陶しいものではあるが、その場にいたもので不快に思ったものはいないようだった。
それが、ヒビキの人となりなのかも知れない。

「全く……男に抱きつかれる趣味は無いんだがな……」
暫くして、一文字はそう呟いた。志村はその言葉の意味を図りかねたらしく、ほんの少し小首を傾げる。
だが、その後に続く言葉によって、ようやく真意に気付く。
「飛ばすぞ。しっかり掴まってろよ」
「! あ、有難うございます!」
志村は一文字の言葉どおり、しっかりと一文字の身体にしがみ付く。
放送局に向けて発進する直前、一文字はヒビキに向き直った。
「片がついたら、病院に行く。俺を待たずにどっかに行くなよ? 泣くぞ」
照れ隠しなのか、軽口混じりの、『合流しよう』の言葉に、ヒビキは思わず笑顔になる。
了解、という意味を込めて、右手の人差し指と中指だけをたて、額の上に持っていく。
それを確認した一文字の目が少し細くなったと思うと、すぐに正面を見据え、バイクを発進させたかと思うと、すぐに見えなくなった。
小さくなる二人を見届けると、ヒビキもすぐにバイクを動かした。手塚の傷に響かないように、なるべくゆっくり、なるべく急ぎながら。

「ヒビキさん……感謝する」
ふと、後ろで手塚の声がした。志村の頼みを聞いたことに対してか、自分を病院に連れて行ってくれることに対してか分からなかったが……
おそらく両方だろう。そうヒビキは判断すると、
「いいっていいって。ま、大人しくしてな」
笑顔でそう声をかけ、病院に向けてバイクを走らせた。

(そういえば……伝え損ねたな、アイツに……)
ヒビキの後ろでバイクの振動に身体を揺らしながら、手塚は忘れ物に気付く。
自分に似た顔をした、あの男……一文字に、本郷の死を伝えられなかった事を。
目覚めてすぐで、志村に助け舟を出してやることしか出来なかったことを悔やむ。
(まぁ……身体を治してから、詳しく教えてやるとしよう……)
どのみち今の状態では、断続的にしか話せないだろう。なら、次に病院で合流したときに、ゆっくり話そう。
そこまで考えたところで、手塚はヒビキにもたれかかり、少しの間目を閉じた。

状態表


【日高仁志(響鬼)@仮面ライダー響鬼】
【1日目 現時刻:午後】
【現在地:D-5 山道沿いの休憩所(病院に向け出発直後)】
[時間軸]:最終回前
[状態]:顔面に傷、腹部に中度の火傷、強い決意。
[装備]:変身音叉・音角@仮面ライダー響鬼、劣化音撃棒×2、音撃増幅剣・装甲声刃@仮面ライダー響鬼
[道具]:基本支給品一式(着替え1着と元の服を含む)、野点篭(きびだんご1箱つき)
    釘数本、不明支給品×1(確認済)、「竜巻」(HONDA Shadow750)
【思考・状況】
基本行動方針:出来るだけ多くの仲間を守って脱出
1:手塚の治療の為、病院を目指す。
2:ダグバは放置できない。
3:別行動中の仲間に対する心配。
4:もっと仲間を増やす。
5:新たな仲間を信頼。
6:志村は信頼することを前提に行動する。
7:一文字・志村とは病院で合流する。


[備考]
※猛士の剣は音撃増幅剣・装甲声刃に変化しました。
※装甲響鬼に変身するには響鬼紅の制限が解除されないとできません(クウガ、ギルスと同じ制限)。
※折れた音撃棒は修理されましたが、多少品質が落ちます。
※手塚から一文字(R)と志村に瓜二つな敵が闘っていたという話を聞き、半信半疑です。


【手塚海之@仮面ライダー龍騎】
【一日目 現時刻:午後】
【現在地:D-5 山道沿いの休憩所(病院に向け出発直後)】
[時間軸]:死亡直後
[状態]:意識朦朧、胸に一文字の大きな傷、右上腕部に斬撃による傷(応急手当済)。全身に疲労とダメージ。
[装備]:無し
[道具]:基本支給品、マシンガンブレード@仮面ライダーカブト、サソードヤイバー@仮面ライダーカブト、強化マスク
【思考・状況】
基本行動方針:運命を変えないように何としても城戸を守り抜く。
1:治療の為、移動するための体力を回復し、病院を目指す。
2:志村、ヒビキと共に城戸と合流、城戸の力となる。
3:一文字(R)を認識。次に合流した時に本郷(R)の死を伝えたい。
4:夢の内容に動揺。
5:一文字・志村とは病院で合流する。



[備考]
※城戸が自分と同じ時間軸から連れてこられたと思っている為、城戸が死ぬ事は運命を変えられなかったことに相当すると考えています。
※サソードゼクターに選ばれ、仮面ライダーサソードへと変身できます。 但し、キャストオフ、クロックアップの方法を知りません。
※本郷の言葉から一文字隼人、風見志郎、ハナ、志村純一、クウガ、ダグバの事を知りました。
※携帯にデータが残っていたため、死亡者と禁止エリアについては知っています。参加者の蘇生に関しては知りません。
※志村から一文字(R)と志村に瓜二つな敵が闘っていたという話を聞き、信じています。
※傷には応急手当が施されましたが、依然きちんとした治療を受けなければ危険な状態です。
※ライアのデッキを志村に貸しました。


##############################


(思い通り!!)
疾走するバイクの上で、志村はヘルメットの中、口角を吊り上げていた。
大声で笑い出したいという欲求を堪えながら、前だけを見据え、バイクを操縦する一文字を観察する。
凄まじい速度のため、飛ぶように移り変わる景色には目もくれず、ただひたすらに放送局へと向かっているようだ。
(半分も成功すればいい方だと思ったが、これだけ上出来とはな……)
きっかけは、言うまでもなくあの放送だった。
始末したい人間と、利用できそうな人間が同時に存在しているグループにいたのでは、まともに動けそうもない。
なんとかして一文字を始末もしくは離脱させたかった。そう考えていた時に、橘と名乗る男――恐らくは本人だろうが――からの、突然の放送。
放送が始まった瞬間はただ驚き、放送の主が橘と名乗った時は青ざめるしかなかった。
志村はここで会った誰にも、橘という名の知り合いがいることは話してなかった。彼の名前を利用する、いい案が浮かばなかったからである。
しかし、もしあの放送で自分の名が出てきてしまったら、情報交換のさいに話さなかった理由を勘繰られる。
そうなれば、折角得た信用もまた危ういものとなってしまうだろう。藁にも縋る気持ちで携帯の画面を眺めていると、突然放送が中断された。
その瞬間、志村にとっては天啓が下りてきた気分だった。全てにおいて都合のいい口実が出来たのだ。
そう、あのタイミングでの自分のよく知る人間の危機は、別行動を取ってしまっても全くと言っていいほど違和感はないはずなのである。
上手く行けば、あのグループとも一時的に離れられるし、何より一文字を始末する算段を整えられる。
そこまで考えたところで、志村は情に訴えかけるように行動を開始したのである。

――結果は予想以上だった。ヒビキは志村の狙った通りに悩みながらも賛同してくれ、更に失念していた手塚もこれ以上にないタイミングで助け舟をくれた。
その上、付いてきたのは一文字である。これ程、自分に都合のいい状況はないだろう。
(まるで神がお前を殺そうとしているようだよ。なぁ、一文字……?)
心でそう呟き、一文字の横顔を盗み見る。ヘルメットで表情は見えないが、少し苦しげに見える。
そのことにほんの少し疑念を抱くが、一文字が言葉を発したことにより、すぐに頭の中から消え去る。

「いつまで抱きついてるんだ、気持ち悪いな。ほら、放送局だ」
志村は顔を上げ、前を見る。目の前の建物は遠くから見えた時より更に大きく、見上げるとどこか威圧感を覚えるほどだった。
この中のどこに橘チーフがいるかは分からないが、放送したという事実を考えると、上の階なのは間違いないだろう。
志村はそう推測すると、用済みになった一文字をどうするか考える。今この場で始末しようにも、ここは放送局の入り口の目の前だ。
中に誰かいるのだとしたら、最悪、殺しの瞬間を目撃されるかも知れない。そうなったら面倒だ。
「一文字さん。すみませんが、バイクはもう少し見えないところに置きませんか?放送局の裏とか……」
「ん? どういう意味だ」
志村の言葉を受けた一文字は、ほんの少し訝しがる。
「いえ、後から来る人に目撃されたら、色々とまずいのではないか、と……」
「なるほど……ごもっともだな。志村、いいとこに気付くじゃねえか」
納得したと見える一文字は、志村の助言通り、放送局の裏へバイクを走らせる。
志村は内心ほくそ笑んだ。これで、一文字の死体は滅多なことでは見つからないだろう。
乗り物は自分が有効利用してやればいい。ヒビキたちと同様に。そう志村が思っていると、一文字がバイクを放送局の物陰に駐車させた。
「この辺りでいいよな? 俺は紫外線が嫌いなんだ」
「えぇ、ありがとう御座います、一文字さん……本当に」
志村がそう言い終わるのと、アルビノジョーカーの大鎌が振り下ろされるのは、ほぼ同時だった。











101:藪をつついて黒龍を出す 投下順 102:この言葉を知っている(後編)
100:流されぬ者は 時系列順 102:この言葉を知っている(後編)
089:それぞれの思考 日高仁志 102:この言葉を知っている(後編)
089:それぞれの思考 志村純一 102:この言葉を知っている(後編)
089:それぞれの思考 手塚海之 102:この言葉を知っている(後編)
089:それぞれの思考 一文字隼人(リメイク) 102:この言葉を知っている(後編)
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