憎悪の声は歓喜する(前編)

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憎悪の声は歓喜する


そこだけ色の違う地面の上に、傾きかけた陽が作る細長い影が並んでいる。
道路の外れの林の中に作った手塚の墓の前で、ヒビキはもう一度手を合わせた。

「……手塚。ゆっくり休んでくれな」

他の面々も、沈痛な表情でその背中を見つめている。
掘り返されたばかりの土のにおい、冷たさを増した風、そのどれもが悲しみを一層呼び起こすようだった。
ヒビキが立ち上がろうとして、ふと地面を見ると、動く小さなものが目に映った。サソードゼクターだ。
辺りから拾ってきた花崗岩の墓標の前にたどり着くと、尾を垂らしてじっとしている。
ヒビキにはサソードゼクターの緑色の目が、悲しみに光っているように思えた。

「……手塚の事が大好きだったんだな、お前」

ダグバと戦った時、怪我を手当てする時。いつでもこの小さなサソリは、手塚のために必死だった。
つい先刻、仲間の一人を変身させたのも、手塚の仇を取るためだろう。
機械そのものの姿に似つかわしくない、情の感じられるサソードゼクターの行動を思い出し、ヒビキは慰めの言葉を口にする。

「ありがとな。手塚の言うように、俺たちみんなで『運命を変えて』やろうぜ」

サソードゼクターは何も応えず、ついと歩き出すと、おそらく誰かしらの荷物に紛れ込んだのだろう、姿を消した。
はは、とヒビキは微かに笑い声を漏らす。そして今度こそ立ち上がって振り返ると、仲間たちに言った。

「じゃあ―――行こうか」

それぞれが決意の表情を浮かべて頷く。踵を返し歩き始めた一同の背中を見て、ヒビキもそれに続いた。
重く強く、『誰かを守る』事の意味を胸に刻んで。


※※※


時刻はやや遡る。放送局を離れた志村純一は、駅前の大通りから病院を仰ぎ見ていた。
ヘルメットのバイザーを上げて目を凝らすと、窓ガラスが割られ、白い壁面は黒く煤け一部崩れている所もあるようだ。
放送局にいた頃は気が付かなかったが、かつて大規模な戦闘があったことは間違いないだろう。

(下手をすれば、巻き込まれていたかもしれないな……)

そうならなかったことに胸を撫で下ろしつつ、バイクから降りて様子を伺う。
と言っても、無駄に身を危険に晒すつもりはない。外部から軽く覗き見る程度だ。
閑散とし、荒れ果てたロビーは無人である。戦闘を行っていたであろう者たちも、こちらへ向かっていたはずのヒビキたちの影もない。
距離はそう遠くなく、足もある事も考慮すれば、何かしらのトラブルが起こったのだろう。
だとすれば、ここに留まって到着を待つよりは一刻も早く合流するべく行動したほうがいい。
一文字の死に疑問を持たれるのだけは避けなければならないのだ。

その事でふと志村は思い直し、もう一度危険がない事を確認すると、破れた自動ドアから病院の中へと入り込んだ。


※※※


「それで、これがヒビキさんが言ってた『青いバラ』ですか?」
「うん、そうそう。キレイだろ?」

驚きを滲ませて問いかける京介にヒビキが答える。
瑞々しい、張りのある花弁に露を乗せた『青いバラ』は、先刻見たときと変わらず静かに佇んでいた。
物珍しさからか近寄ってしげしげと覗き込む者もいれば、あまり興味をそそられないのかやや遠くから見ている者もいる。
ヒビキから事情を聞いた木場が僅かに声を弾ませた。

「これを持っていけば、ヒビキさんの仲間が助かるんですよね」
「そう言われたらしいんだけどね。コレを外す研究をしてるとかで……何か関係があるのかな?」
「首輪を……」

言いながら首を指差すヒビキに、傍らに立っていた香川は反応する。
人を灰化させる技術と、『不可能』の象徴とも言える青いバラ。
スマートブレインの持つ未知の技術の作り出した物であるという共通点を持つ、異なる事象。

(つまり、バラを入手するよう命じた男は、この二つが関係しているという事を知っている)

香川は腕を組むと、思案を巡らせ始める。研究所に居るという男は、そこで何かを発見したのだろうか。
もう一つの指令、放送を行うように言ったのはおそらく参加者を集めて一網打尽にする罠か何かのつもりだろう。
だが、どんな目的を持つ者であれ、首輪の制限を疎ましく思うのは何らおかしな事ではない。
そして―――指定された『青いバラ』がこうして存在している以上、彼らが今の自分たちよりも確実な情報を掴んでいる可能性は高い。
このままヒビキに同行し、彼らにコンタクトを取るのが得策か。
そう考えていると、木場が花を一輪だけ摘み、食料品が入っていたらしいビニール袋に入れているのが目に映った。
それを持ちこちらへ駆け寄ってくる。

「ヒビキさん、これでいいですか? 一応水も入れておいたので、少しの間なら持つと思います」
「ああ、サンキュー」

ヒビキは礼を言って袋を受け取ると、ビニールの口を塞いで、潰さないようにそっとデイパックにしまった。
ふと、微笑んでその様子を見ていた木場と、香川の目線がぶつかる。木場は気まずそうに顔を伏せ、目を逸らした。
先程侑斗から説明を受け、謝罪されたものの、二人の間に生じたわだかまりは氷解しきれるものではない。
黙って侑斗たちの元へ戻っていく木場の背中を見る香川の視線は冷ややかだった。




ヒビキはほんの一瞬香川と木場の間に漂った居心地の悪い空気に、どうしたものか、と頭を掻いた。
しかし、今は誤解があったとしても、お互い事態の打開を目指す仲間同士なのだ。
行動を共にするうちに頑なな心も解けていくだろう、とすぐに気を取り直す。

(さっきだって、力を合わせて戦ってたんだもんな)

ウン、と一人頷いて、バラの方へと向き直ったヒビキは、目の前に二つ並んだ同じ顔に後ずさった。
まるで双子のようにそっくりな二人は、解っていても自分の弟子である京介が二人に増えたようで驚いてしまう。

「あーびっくりしたあ、本当に似てるな~、京介と侑斗は」

そう言って笑う自分を見て、不服そうに顔を見合わせる様子もそっくり同じな二人を見て、ヒビキは思う。

(こりゃいよいよ、他にも同じ顔の人間がいるかもしれないな……)

手塚と一文字、京介と侑斗。
顔のつくりは同じだが、かなり雰囲気の違う手塚と一文字に比べ、この二人は見た目といい性格といい共通している部分が多い。
少し似ている程度ならともかく、ここまでそっくりな人物ばかりが集められていると何か作意があるのではないかとも思ってしまう。
一文字が見た志村の件とも合わせて―――無論、決め付けるのは早計だが、その可能性が高まったことは間違いない。
よもや自分と同じ顔の人間も連れて来られているのではないか、とまで考え出したヒビキに、唇を尖らせて京介が言う。

「笑い事じゃないですよ、コイツが俺に似てるせいで、追っかけられてすごい大変だったんですから」
「何だよ、そうじゃなくてお前が俺に似てるんだろ。迷惑だって言うなら俺もそうだ」

嫌そうな口ぶりまでよく似ている。腕を組んだまま黙って立っている葦原の隣で、木場が苦笑した。
これでは間違われるのも無理はないだろう。二人は言い合ってはいるものの、やはり親近感が沸くのか打ち解けた様子である。
ヒビキは「まあまあ」と二人の肩をポンポンと叩いて宥めた。

「顔が似てるのは誰のせいでもないじゃないの。一緒に居れば、これ以上変な間違いも起こらないだろうしさ」
「それは……そうかもしれませんけど」
「それにさ、侑斗は鬼とは違うけど、さっきみたいに変身して戦えるんだし、心強いじゃないか。な?」

フォローしてもなお、不満げな声を漏らす京介を横目で見て、侑斗はふん、とそっぽを向きながら言った。

「お前はまだ修行中、なんだろ。 とにかく俺たちの足を引っ張らないようにしてくれよ」
「なんだとっ!」

掴みかからんばかりの勢いでいきり立つ京介を抑えながら、内心ヒビキは首をかしげた。
京介の態度に、少し前から違和感を覚えていたのだった。
自分の実力以上の虚勢を張る事もあるにはあるが、負けん気が強く、何だかんだで鬼の修行にも喰らいついてくる根性持ち。
だが、今の京介はどうも何かが違うようだ。あえて言うなら、出会ったばかりの頃のような、気持ちだけが先走っている印象を受ける。

(でもまあ……こんな状況なら、頼りない気持ちになるのも仕方ないか)

なにせ、殺し合いを強制されるなどと言う異常事態である。普段の魔化魍退治とは全く違う。
そんなシチュエーションに放り込まれて、未熟な少年がいつも通りの精神状態を維持しろと言うほうが無理なのだ。
それでも、侑斗と京介のやりとりのおかげか、何となく和んだ雰囲気になった事にほっとしつつ、再び二人の仲裁に入った。


※※※


西の空に浮かぶ雲がオレンジ色を帯びてきた頃、ヒビキたちは『青いバラ』のあった丘からやや南下した位置にある駅の構内に移動していた。
ヒビキが乗っていたバイク、『竜巻』は北崎に奪われてしまったが、途中に放置されていた『凱火』を回収できたのは幸いだった。
小さな噴水が――モーターが止まっているために埃や細かなゴミが浮いていてあまり気分の良いものではなかったが――設えてあるコンコースのベンチにめいめいが腰を下ろす。
途端、もう二度と立ち上がりたくないと思う程の疲労感を覚え、京介はぐったりと背もたれに身を預けた。
歩いている最中は気が張り詰めていたのかさほど疲れは感じていなかったが、足は棒のようで、見れば膝が笑っている。
他の皆も同じようで、一様に厳しい表情で床を睨んでいた。特に何度も変身した木場と葦原は目に見えて顔色が悪い。
それじゃ、と話を切り出したヒビキにも、その声は張りがない。

「仲間も増えた事だし、これからの事でも話し合おうか。 ね? 香川さん」
「ええ。まだ情報を共有できていない方も居ますし、この辺りで整頓しておいた方がいいでしょう」

何時の間にかヒビキと香川の二人がこの集団のまとめ役になっているようだった。年齢からすれば当然の成り行きだろう。
ヒビキは全員の顔を見回し、異議のない事を確認する。―――と、一人緊張に顔を強張らせている木場に気付き、声をかけた。

「どうした、木場?」
「今、外から、バイクの音が……」

コンコースはほぼ無音だった。耳を澄ませても、バイクの排気音などは聞こえてこない。
京介は気のせいではないか、と言おうとしたが、先程も似たような事があったのを思い出し、はっとした。
ややあって、バイクが近づいて来る音が京介の耳にも聞こえだす。
少し様子を見てくると立ち上がったヒビキを見送り、京介は固唾を飲む木場の顔を見て、畏怖の念を強める。
―――彼は本当に、人間ではないのだ、と。




ヒビキは柱の陰から様子を伺っていた。
駅前の道路の彼方に小さく見えるバイクに目を凝らし、それが見覚えのある物だと気付くと物陰から出て、大きく手を振る。
相手もそれに気が付いたのか、減速して駅の前でバイクを止めた。

「志村! 無事だったのか!」
「ヒビキさん! 病院に居なかったので、どうしたのかと思って……」

ヒビキが駆け寄ると、志村もヘルメットを外した。疲れきった顔をしてはいるものの、酷い怪我などはなさそうだ。

「何だ、志村一人なのか? 一文字や他の皆は? タチバナって人は?」
「それが……チーフとはあの辺りに待ち受けていた空を飛ぶ怪物に阻まれてしまって」

離脱の際にライアのデッキを使い、戦力が無くなってしまった事。
五代たちと合流しようにも姿が見えず、仕方なく一旦病院へ向かったものの無人で、念のため病院に残った一文字にヒビキたちを探すよう言われた事。
事情を説明する志村に頷き、問い掛ける。

「じゃあ、二人は今の所無事なんだな?」
「はい。 ヒビキさんが見つかって本当によかった……早く病院に戻って、一文字さんと合流しましょう! 手塚さんの怪我も心配ですし―――」

嬉しげに言う志村に、ヒビキは俯いた。その態度に何かを察したのか、志村の顔から喜色が消える。
夜を連れて来る風に街路樹の葉がざわざわと震え、西日が作る建物の影が妙に濃く感じた。

「そんな……手塚さん……」

手塚は傷ついた体で、敵の攻撃から自分達を庇って倒れたのだと告げると、志村はそう呟いて口を覆った。
悲しみと後悔からだろう、その手は小さく震えていた。
もう一方の手に、強く握り締められたライアのデッキを見て、ヒビキも痛ましげに面を歪める。

「ゴメンな……志村。手塚の分まで、頑張ろうな」

志村は黙って袖口で顔を拭うと、力強く頷いた。




ヒビキの連れて来た志村という男を加え、一同はコンコースに円座して会話を交わし始めた。
木場はスマートブレインの正体、オルフェノク、ベルトの事を。ヒビキは今まで出会った仲間たちの事を。
葦原もまた、若干治まってきたものの、変身の後遺症から来る苦痛と疲労を堪えながら耳を傾けていた。
各々の語る話を、そのつど香川がまとめる形で情報交換が行われていく。

目的、仲間、そして敵―――膨大な量の情報を、ある者は静かに聞き、ある者は熱心にメモ帳へと書き付けている。
聞き覚えのある名前や姿が口にされる度に反応を示す者も居たが、質問や追求を許してしまうと事の運びが滞るからだろう、香川が制止していた。
無論葦原も例外ではない。忘れようのないその名前、『緑川あすか』、そして『五代雄介』の名がヒビキの口から語られると、思わずその顔を見つめてしまう。
あすかと一時期行動を共にしていたというヒビキは、彼女は敵を倒すためにデルタギアを持って離脱したと言った。
ならばそのデルタギアを持っていた葦原とも何かしら関係があると察していたのだろう、意外でもなさそうにその視線を受け止めている。
それでも、葦原があすかの最後を語り始めると、ほんの一瞬驚愕からか目を見開くのがわかった。
だが、各人から一通り話を聞いた香川が「何か質問がありますか」と促した時も、ヒビキはその場では何も言わず黙っていた。

他の者からはぽつりぽつりと、知り合いなのだろう人物の安否を尋ねたり、理解できない用語の説明を求める声が上がる。
それも落ち着いてきた頃に、まとめ役に徹していた香川が口を開いた。

「病院と放送局を経由してヒビキさんたちの仲間を集めた後、研究所で首輪を解除する術を探っているという男の元へ向かう……今までの話を総合すると、こうしたルートを辿る事になると思います。
 幸いバイクは三台ありますし、研究所へ行くメンバーは合流した後その時の戦力から決定すればいいでしょう」

淡々と語る香川の声を聞きながら、葦原の脳裏にちらりと風見志郎の顔が浮かぶ。
桜井侑斗と再開し喜ぶ木場の姿を見て、彼はヒビキ達に任せ、自分は風見と五代を探すべく分かれようかと思っていたが、目的地に五代たちがいると聞けば無視はできない。

―――涼、あなたは殺させない、私が……デルタの力で守るから……!

意識を失う寸前に、泣きそうな声で自分を呼ぶのが聞こえた。
仇を討つ、と細い腕でデルタギアを握り締め、本来ならば優しく美しい筈のその顔を、怒りと悲しみに歪めていたあすかが脳裏に蘇る。

(あすか……お前を殺した奴らを許しはしない……!)

守れなかった―――その悔しさは彼女の命を奪った者たちへの怒りに変わる。葦原は静かに拳を握り締めた。




香川はもう一度、異論がないか確かめるように一同の顔を眺め回し、所持品の事について切り出した。

「あーっと、その前に……葦原、だっけ? ちょっと」

ヒビキは悪いと思いながらもそれを遮ると、思いつめた表情の葦原に向かって声をかけた。
手招きすると、葦原も黙って立ち上がった。いぶかしむ香川に、ヒビキは片目を瞑って詫びる。

「すみません、ちょっと確認しときたい事があって。すぐ戻りますし、わかった事があったら話します」
「わかりました、こちらでは所持品の整理を進めておきます。 葦原さんも、荷物を見せてもらって構いませんね?」
「好きにしろ」

無表情で尋ねる香川と心配そうに眉をひそめる志村を横目に、そっけない態度の葦原を伴って、少し離れた階段の下まで移動する。
この辺りなら他の者に会話が聞こえる事はないだろう。
わざわざ移動したのは折角団結している皆に余計な気を揉ませたくないからだったが、見れば葦原の表情は変わらず厳しい。
警戒されてしまったか、と頭を掻きながら、ヒビキは努めて穏やかな口調で話し始めた。

「葦原はさ、さっきの話の中で、俺の仲間の五代たちと戦った、って言ってたよな?」
「ああ」
「そこがわかんないんだよな……俺の知ってる五代と光さんは、あすかさんを殺すような奴じゃなかった」

葦原の目は強い光を宿し、真っすぐにヒビキを見つめている。瞳の奥には静かだが、激しい怒りが見て取れた。
五代たちが葦原の変身する『緑のライダー』と戦った、と言っている以上“そっくりさん”の仕業であるとも考えられない。
何らかの誤解が生じている事は明らかだが、だとすれば。

「……あの『黒いライダー』、かな」

ヒビキが呟く。中央で交差する黄色いラインに縁取られた紫の瞳を持つ、カイザという名のライダー。
木場のファイズ・サイガ、北崎の黒と金のライダー、そして自分の変身したデルタ。
これらは全てスマートブレインによって作られたものであり、変身者は限られていると木場は言っていた。
カイザに変身していた少年は木場と同じオルフェノクで、侑斗の知り合いによく似た少女と行動を共にしており、五代と戦っている葦原を助け、歌舞鬼と戦っている自分を狙い乱入してきた。
聞いた話を総合すればこんな所だが、どうにも腑に落ちない部分がある。行動に一貫性がないのだ。
少女を守るように行動している事や葦原に助太刀している事から、力を振るい他者を傷つけるためだけに――例えば北崎のように――行動しているとは思い難いのだが。
木場はカイザに変身する人物は本来あの少年ではなく、別の男だったとも言っていた。
もしかしたらその時その時によって別人が変身していたという可能性もあるが、こればかりは又聞きしただけのヒビキには判断できない。
眉間にしわを寄せて考え込むヒビキから、葦原はふいと目線を外し、背を向けた。

「あ、おーい。どこ行くんだ?」
「あんたに何を言われようが、奴らが何をしたかは俺が確かめる。……五代にも、あの黒いライダーにもな」

言い捨ててそのまま階段を下りていってしまう葦原を見て、ヒビキは肩を竦めた。
しかし、葦原に対して悪感情を抱いた訳ではない。自分自身の信念に裏打ちされた言動とその慎重さはむしろ好ましくさえある。
それに五代たちの話を聞くつもりだというのは、このまま同行してくれるという事だ。
ヒビキはあえて葦原を追わず、香川たちの待つ中央ロビーへと戻るべく歩き出した。



110:tears memory 投下順 111:憎悪の声は歓喜する(後編)
108:男二人、虫二匹――――はぐれ虫 時系列順
109:Traffics(後編) 桜井侑斗
木場勇治
葦原涼
香川英行
日高仁志
桐矢京介
105:病い風、昏い道(後編) 志村純一
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