戦士(後編)

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戦士(後編)


「ちょっと待っててよ、もう直ぐ終わるからさぁ」

だが、ドラゴンオルフェノクは一条の復帰にもう興味は失くし、カードデッキに視線を落とす。
漆黒の戦士、オルタナティブ・ゼロへの変身を可能とさせるカードデッキ。
あの力があれば自分にはもっと力が増え、このお祭りをもっと楽しめる。
そう考え、急ぐ気持ちを少し抑えながらドラゴンオルフェノクは再度歩を進めるが――

「……何のつもり?」

不機嫌そうな声を上げ、視線を上に向けるドラゴンオルフェノク。
ドラゴンオルフェノクの視線の先には、カードデッキの傍に立ち尽くす一条が映る。
そう。一条はドラゴンオルフェノクの言葉を気にせずに歩を進ませていた。
ドラゴンオルフェノクが目的とするカードデッキ、まるでそれを守ろうとするように。
やがて、一条は徐に腰を下ろし始める。

「君は力を揮う事が好きなんだな……」

怒りとも、呆れともいえない感情を込めた声で、呟くように口を開く一条。
三人の視線に見守られ、ふらりと伸びた一条の腕が掴むもの、それはいうまでもなくカードデッキ。
カードデッキを握り締め、一条がゆっくりと腰を上げる。

「だからさっきから言ってるじゃない。最高な気分がするんだよ!」

聞いてくる人間は変わったといえども、同じ事を何度も聞かれると億劫になるものだ。
ドラゴンオルフェノクは明らかに不機嫌さを醸し出しながら、口を開く。
その表情には己の発言に絶大な自信を持っているかのようにも見える。
そんな子供のように喚くドラゴンオルフェノクを尻目に一条は俯き気味に言葉を続ける。

「そうか、俺に一人知り合いが居てな……あいつも君のように変身が出来た。
そして、あいつは闘った……闘えない人間達を殺す奴らと……
自分の身が危険になっても闘うのをやめなかった……」

ポツリ、ポツリと言葉を漏らす一条。
既に一条は先程、ドラゴンオルフェノクの強靭な脚に身体を圧迫され、深刻な負傷をしている。
だが、一条は口を止めるのをやめずにあの男の話を続ける。
2000の特技を持ち、クウガへと変身し闘い続けた男。
五代雄介の事をまるでうわ言のように話し続ける。

「へぇ……馬鹿なんだね、その人。
自分のためじゃなくて、そんなどうでもいい虫けらなんかのために頑張るなんて……意味がないよ」

だが、ドラゴンオルフェノクは一条の話を鼻で笑う。
ドラゴンオルフェノクにとって誰かのために力を揮う、ましてや危険な目に会う心境などわかりはしない。
自分の力は自分の目的、喜びのためだけに使うものだ。
そう。幼い頃から奇妙な力を持ったため、自分から離れていった人間に思い知らせるためなどに。
しかし、ドラゴンオルフェノクの言葉を受け、一条の表情に特に変化はない。
友人であり、賞賛に値する五代の事を侮辱されたにも関わらず。
その表情に怒りはない。

「ああ、馬鹿だ。本当に馬鹿なヤツだ……。
でもな、あいつはいつも苦しんでた……自分が力を揮う事に……そして、あいつは泣いていた……」

一条は腕に力を込め、カードデッキを握る腕を突き出す。
かざされたカードデッキが数分前、一条が割った大きな手鏡の破片に映る。
一瞬の内にVバックルが腰に巻かれ、全ての準備が整う。
依然、碌にドラゴンオルフェノクに視線を合わせない一条。
そんな一条に対し、なにか馬鹿にされているように感じ、ドラゴンオルフェノクは除々に苛立ちを感じていく。

「最後に0号と闘った時、あいつは泣きながら殴り続けた……何度も、何度も。
究極の闇の力にも溺れずに……人間の優しい笑顔のために闘ったんだ……
そして、あいつは、五代は絶対にお前を許さない……たとえ自分が死ぬ事になっても…闘い続ける。
だからだ、だから俺は……」

カードデッキを握っていない、空いた腕で固く握り拳をつくる。
握り拳に秘められた様々な思い。
その握り拳はまるで一条の決意を表しているかのように力強さを感じられる。
一条の話に出た五代という名を、人柄に何か一言挟みたい様子を見せるドラゴンオルフェノク。
五代という人間の行動原理が先程もいったように、ドラゴンオルフェノクには全く理解不能な事だからだ。
だが、ドラゴンオルフェノクが口を開くより、先に一条が行動を見せる。
意を決したかのように――顔を上げた。
揺ぎ無い意志に満ちた一人の男。
一条薫という男の顔がそこにあった。

「俺が君を倒す……五代にこれ以上力を使って欲しくない! あいつにはもう重荷を背負う必要なんかないからだ……!
そうだ。あいつはもう、充分回り道をした……これ以上……あいつに回り道などさせん!!」

今でも鮮明に思い出す雪山の中で泣きながら0号と殴りあった五代の姿、そして彼のサムズアップ。
あの姿を、全ての人間を幸せに出来る笑顔をこれ以上濁らせたくはない。
カードデッキを先程、ゾルダへ変身したようにカードデッキをVバックルに向ける。
完全にドラゴンオルフェノクの方を向いた一条の顔。
その表情には迷いなど一切ない。


「変身!!」


カードデッキをVバックルに差し込み、一条の身体に幾枚の残像が重なる。
瞬く間に姿を変え、一条は漆黒のライダー、オルタナティブ・ゼロへ変身。
ドラゴンオルフェノクの前で再びオルタナティブが立ち尽くす。
その背中に背負いし思い、それは友を想う熱き感情、いうなれば友情というもの。
漆黒の仮面に埋もれた一条の顔が倒すべき敵、ドラゴンオルフェノクを射抜く。

「ふぅん、まぁ僕には関係ないけど……ねぇ!」

そんなオルタナティブに対し、疾走するドラゴンオルフェノク。
今のドラゴンオルフェノクは重厚な装甲で覆われた魔人態ではなく、俊敏性に特化した竜人態の姿を取っている。
たとえ制限を受けていてもその速度がかなり速いという事実に変わりはない。
未だ倒れこんでいる香川と侑斗には目もくれず、ドラゴンオルフェノクが走る。
一瞬の内にオルタナティブに近づき、右腕を横殴りに揮い、彼の左頬に拳を叩き込む。
堪らずよろけるオルタナティブの今度は鳩尾に左拳を捻るように打ち込み、彼の身体に衝撃を走らせる。
嗚咽を赤い吐血を吐き出しながら、更に数歩余儀なくされるオルタナティブ。
そんなオルタナティブに休む暇もなく、両腕、両脚を使い、何度も何度もドラゴンオルフェノクは彼の身体を覆う装甲に打撃を与える。

「……おかしいなぁ?」

だが、ドラゴンオルフェノクはあまり嬉しそうな表情は見せずに、どこか不思議そうな様子だ。
今の所、闘いは一方的に殴りつけている自分が圧倒的に有利な事に間違いはない。
しかし、ドラゴンオルフェノクにはどうしても不可解な事があった。
それはオルタナティブの事についての事。
疑問を抱きながら、オルタナティブの顔面に向かって再び繰り出した右フックが突き刺さる。
そして、その結果を己の目で見て、ドラゴンオルフェノクの疑問は更に大きなものとなった。

「……おじさん、こんなにタフだっけ?」

そう。ドラゴンオルフェノクが疑問に思っていたのはオルタナティブが先程は見せなかったしぶとさの事について。
既に数十発、相当な数の打撃を受けたオルタナティブはよろける事はあっても決して倒れようとはしない。
だが、圧倒的に速度が、残された体力が不足しているためにオルタナティブがドラゴンオルフェノクに対し反撃を行う事はなかった。
そのため、ドラゴンオルフェノクがこの闘いに負ける恐れなどは当然あるわけがない。
しかし、焦る事はないといえども自分の攻撃に耐え切るオルタナティブを見て、いい気はしない。
もう少し力を込め、オルタナティブの左顔面に異形の拳を叩き込む。
大きな衝撃音、そして何かが砕ける音――オルタナティブの仮面が砕ける音が響き、それの破片が地へ降り注ぐ。

「……なんで、そこまで頑張るの?」

仮面は砕け、衝撃により負傷で頭部から赤い血を流す一条の顔、左半分とドラゴンオルフェノクの視線が合う。
心底不思議そうな表情を浮かべるドラゴンオルフェノク。
一方、心の迷いなど一片も見せない強固な意志を醸し出す表情を一条は浮かべる。

「もう、任せるだけにはしたくないからだ……俺も闘う。
お前達から人間を守るために……一警察官として、一人の男として……」
「それだけのために? 馬鹿だよ。おじさんもさっきの五代っていう人と同じ、只の馬鹿さ」

ドラゴンオルフェノクは嬲るように、今度は左腕でオルタナティブの胸部を殴りつける。
度重なるダメージにより、胸部の装甲に入っていたひびが割れ、破片がボロボロと地に落ちた。
しかし、オルタナティブは倒れようとしない。
ここ一番に後へ数歩よろめき、ドラゴンオルフェノクとの距離が若干開く事となる。
とどめを刺すべく、ドラゴンオルフェノクが距離を詰めようと動く。

「馬鹿でもいい……それに俺はおじさんじゃない。一条、一条薫だ。そして、俺は――――」

ゆらりと、身体を揺らしながらオルタナティブは真っ直ぐ前を見つめる。
依然、ドラゴンオルフェノクの姿を完全には捉えきる事は出来ない。
だからオルタナティブは、一条薫は只、碌に狙いも付けずにありったけの力を込め――


「五代と同じ、一人の人間だッ!!」


自分に向かってくるドラゴンオルフェノクの顔面にクロスカウンターを叩き込む。
男の、人間として闘い続けた今までの自分と五代の想いを乗せた拳がドラゴンオルフェノクの顔面に突き刺さる。

「ガアアァァァッ!」

予想もしなかった一条の拳を受け、ドラゴンオルフェノクは無様にも香川と侑斗の頭上を越えながら後方へ吹っ飛ぶ。
ライダースーツにより強化された力、そして北崎への怒りよって更に膨張した力。
更に奇しくも、絶妙なタイミングで打ち出される事となった一条の拳がドラゴンオルフェノクに痛み、悔しさを与える。
哀れにも地へ倒れこむが、ドラゴンオルフェノクは直ぐに起き上がろうとするが――

「まぐれ……まぐれ当たりで、 調子に――なっ!?」

だが、唐突にドラゴンオルフェノクの身体が北崎のものへ戻り始める。
このタイミングで何故変身を解除したのか?
一条、香川、侑斗の三人は揃って不可解な表情を浮かべる。
当の本人でもある北崎も怪訝な表情を浮かべるが、やがてその表情が移り変わり始めた。

「よくわかんないけど……だったら――」

気を取り直して呟く北崎。
ゆっくりと腰を上げ、北崎は冷め切った視線をある方向へ泳がせる。
その視線の先は、たった今自分に一撃を食らわせてくれたオルタナティブの方――ではなかった。
そう。北崎が向ける視線はもっと下の方を向いている。

「これを使わせてもらうよ」

強化されたオルフェノクの身体能力で、咄嗟に身体を屈め、前転する北崎。
見守る三人が北崎の行動の真意を理解する前に、彼は目的を達成する。
再び悠然と立ち上がった北崎。
そんな北崎の腕には緑色の、牛の顔のような模様が施されたカードデッキが一つ。
にやけ顔を浮かべながら、北崎は地面に散乱したガラスの破片にカードデッキをかざし、Vバックルを装着。


「変身!」


緑色の残像が北崎の身体に重なり、彼は仮面ライダーゾルダへの変身を完了する。
今は碌に闘える人間は既にフラフラなオルタナティブたった一人。
ゾルダは余裕げに先程一条がやってみせたようにマグナバイザーにあるカードをセットする。

「おじさん……いや、一条さんは人間を守りたいんだよね? だったらさぁ……」

――SHOOT VENT――

マグナバイザーから高らかに鳴り響く電子音声。
再び何処からともなく降ってきたギガランチャーをしっかりと受け止め、ゾルダが視線と砲身を向ける。
こんどこそ、視線と砲身は既にフラフラなオルタナティブに向けられた。
だが、意味深な台詞を吐きながらゾルダは視線を、そしてギガランチャーの砲身をある方向へ向き直す。
それが指し示す方向にあるもの。
それは――

「僕がこうしたら一条さんはどうするんだろうね?」

今はやっと立ち上がる事が出来た香川と侑斗の二人。
無邪気な言葉と共に倒れこむ香川と侑斗へギガランチャーの砲身をゾルダは向ける。
そう。ゾルダは既に満身創痍な一条よりも先に香川と侑斗を始末しようと考えていた。
そしてその行動には恐らく一種の興味が関係していた
とても理解できないような綺麗事を述べる一条がこの状況で一体どういう行動を取るか?
どうせ、最終的には自分の命を優先するのだろうと予想しながらゾルダは敢えて確かめようと考える。
それは一種の娯楽であり、気まぐれに似た感情なのかもしれないが。

「てんめぇぇぇ!」

だが、其処に一人の男の声が響く。
ゾルダではなく、彼を睨みつけるオルタナティブでもない。
少しフラフラとしているが、大分痛みが引いてきた侑斗である。
腰に巻かれたゼロノスベルトのカードが収納された部位に手を掛け、新たなカードを取り出す。
ゼロノスに変身を行うにはゼロノスベルト、そして使い捨てのゼロノスカードが必要である。
この殺し合いで侑斗は六枚のゼロノスカードを支給され、既に一枚は使用し、砂となって消えた。
残り五枚のゼロノスカードから一枚のそれを侑斗は躊躇なく手に取る。

(カードを使いすぎだ? 馬鹿言うな!
あの一条さんっていう男の人はあんなにボロボロなのに……ここでカードを使わないわけにはいかない!)

目の前の男と闘い続けた一条は間違いなくこの殺し合いには乗っておらず、助けなければならない。
運よくゼロノスベルトは外れずに、今すぐにでももう一度ゼロノスに変身できる。
一切の迷いなど捨てた侑斗はゼロノスベルトに手を掛け、ゼロノスカードを差し込もうとするが――

「なっ! 変身出来ない!?」

だが、ゼロノスベルトからは変身を告げる電子音声は流れず、何も反応は示さない。
この殺し合いでは一度変身を行ったものは二時間その姿に変身する事が出来ないというルールがある。
そのルールが適用され、侑斗のゼロノスへの変身は制限されているために変身を行えない。
その事を知る由もない侑斗は変身できない事実に動揺を隠せず、表情には焦りが見える。
そんな侑斗をゾルダは滑稽なものを見るように笑い、そして――

「じゃあね」

あまりにも軽くギガランチャーの引き金を引いた。
たとえ変身した身体といえども、直撃を受けては只では済まないであろうギガランチャーの弾丸。
大気を揺るがし、圧縮されたエネルギーの弾丸が目を見開き、呆然としている侑斗へ一直線に向かう。

◇  ◆  ◇

桜井という青年の下に大きな弾丸が迫るのを見て、一条は反射的にカードをスラッシュバイザーから取り出した。
ゾルダのカードデッキに同梱されていたマニュアルに書いてあったアドベントカードの事。
アドベントカードは様々な効果を発揮するという。
オルタナティブもゾルダと同じくカードデッキを変身の道具するため、双方は同じシステムで作られたものと推測した一条。
よって、一条は碌にカードに書かれた文字も読まず、スラッシュバイザーにそれを読み取らせる・

――ACCEL VENT――

鳴り響く、電信音声が一条に告げる言葉、それは『アクセルベント』という言葉。
アクセル――日本語でいえば――それは加速を意味するもの。
よって一条はある推測を立てる。
もしかすれば自分の推測は間違っているかもしれない。
だが、一条はそれに全てを賭けた。

(届け……届けぇぇぇぇぇぇッ!!)

オルタナティブとなった一条の身体がまるで疾風のように駆ける。
やがて、一条の脚は立ち止まり、両手を広げて、あるものの前に立ちはだかる。
自分を驚いたように見つめる三つの視線がいやに気恥ずかしい。
一条はとてもゆっくりに進む時間の中で、そんな事を思っていた。

(すまん……五代……)

自分に迫り来る、ギガランチャーの弾丸の、光の眩しさに少し目を眩ませながら。

◇  ◆  ◇

「あーあ、なんか気が滅入っちゃったなぁ……」

バイクに跨り、ある方向へそれを走らせる青年、北崎が口を開く。
今の北崎はドラゴンオルフェノクではなく、ゾルダでもない青年の姿。
ゾルダへの変身を可能にさせるカードデッキ、いわば戦利品というものはポケットの中に大切に保管している。
先程の戦闘で、何故だがよくわからないがどうやらオルフェノクへの変化などには時間制限が掛かっている事をおぼろげに北崎は確認した。
そのため、自分に更なる力を与え、楽しみを与えてくれるカードデッキを大切にしないわけがない。
そして今の北崎の手元にはオルタナティブのカードデッキ、ゼロノスベルトはない。
奪おうと思えば奪えたが、どうにも気が乗らず、一種の気まぐれを起こし、北崎はそれらを見逃した。

(まぁ……また、彼らが僕を倒しに来て、それを僕がまた倒すのも面白いかもしれないしね)

あまり効率的とは言えない。
だが、北崎は基本的にその場の自分の気分で物事を決める性質がある。
また、特に行く目的がないため、取り敢えず北崎は中心部へ向かう事にした。

「早くまた会いたいなぁ……『仮面ライダー』っていう人達に。
未だ、試していないおもちゃもあるしね……」

北崎に支給された携帯電話に残されていたあるメッセージ。
『仮面ライダーとはファイズ、カイザ、デルタといったような、変身を行い、闘うものである』という文面を読み、仮面ライダーの存在を知った北崎。
既に香川と侑斗の闘いは存分に楽しみ、未だ見ぬ仮面ライダーに北崎は無邪気な思いを寄せる。
そして、北崎に支給され、今は彼のデイバックに眠る道具。
『地のベルト』と称され仮面ライダーオーガへの変身を可能とさせるオーガギア。
そのオーガギアを使用する事に期待を抱きながら、北崎はバイクを走らせ続ける。

「そういえば、一条さんが言ってた五代っていう人……興味あるなぁ」

やがて、ふと思い出したように北崎が一条の話を思い出す。
暴力を揮う事に苦しみながら、無力な人間を守るために闘ったという五代。
そんな五代の心理を不思議に思いながら、北崎は――

「そんな馬鹿な人は殺してあげるよ。この僕が……ね」

純粋な殺意を寄せていた。



状態表


【北崎@仮面ライダー555】
【1日目 深夜】
【現在地:E-4 中心部】
[時間軸]:不明(少なくとも死亡後ではない)
[状態]:全身に微小なダメージ。顔面に中程度のダメージ、疲労(小) ドラゴンオルフェノク、ゾルダに二時間変身不可能
[装備]: カワサキのZZR-250、オーガギア@仮面ライダー555、カードデッキ(ゾルダ)@仮面ライダー龍騎
[道具]:基本支給品一式 不明支給品(未確認)0~1個。
[思考・状況]
1:殺し合いを楽しみ、優勝する
2:五代雄介、『仮面ライダー』なる者に興味。
3:桜井侑斗、香川英行とはまた闘いたい。
4:『仮面ライダー』に変身させる道具を集め、自分のものとする。
[備考]
※変身回数、時間の制限に気づきましたが詳細な事は知りません。
※名簿は未だ見ていません。
※中心部へ向かうつもりです。






エリアE-3、数分前僅か十分程だが、とてつもなく長く感じた闘いがあった場所。
そこに不自然に盛り上がった大地がり、その前に一人の青年が腰を下ろし、後方で一人の男性が見守っている。

「桜井君、そろそろ行きますよ……」
「……わかりました」

青年――桜井侑斗が服に付いた砂を払い、立ち上がり、男性――香川英行の言葉に答える。
二人とも表情は暗く、疲労の色も見える。
だが、意を決したかのように真っ直ぐ前方へ進め始める。
その歩みに迷いはなかった・

「五代……恐らく、五代雄介という人物でしょうが……私達には彼に伝える義務があります」
「わかってます……俺が絶対に伝えます」

言葉を交わし、直ぐに沈黙する二人。
生憎、今の二人に会話をして、気を紛らわせようという気持ちはなかった。
香川は首輪探知機をせわしなくチェックし、侑斗はその後をついていく。
探知機に反応はないが、どうやら中心部へ向かったという事は先程、離脱していくゾルダの姿を見て二人はわかった。
そのため、目的地を変更し、彼を追うために中心部へ二人は歩を歩ませる。

(さて、今度はこんな失態を繰り返すわけにはいきません。
ですが……先程の青年、東條君も彼のような事をしでかしていなければいいのですが……
もし、その時は……私が止めましょう。あの時出来なかった事を……こんどこそ……)

先程の名も知らない成年、北崎の事と同時に自分を殺した教え子、東條悟の事を思い出す香川。
英雄を目指す事を目的としていたのに、いつの頃からか自分の力を証明するためだけに闘い始めた東條。
彼が今も、先程の北崎のように殺人を犯していたら。
そんな事を香川には許す事は出来ない。
決意を立て、香川は前を見据える。

(一条さん……俺が、俺がゼロノスに変身できなかったせいで……。
やっぱり、香川さんが言ってたようにあいつらが細工したんだろうが……俺のせいだ。
俺が絶対にあの龍の怪人を倒す……だから――)

先程、ゼロノスに変身できなかった事を香川に話した侑斗。
北崎の変化が不可解なタイミングで解けた事から、変身には時間制限が掛かっていると香川は推測し、侑斗は納得した。
支給品で参加者の力を釣り合わせる事をしているのならば、そのくらいの処置はしてもおかしくはないと考えたからだ。
また、先程の自分の失態を思い出し、侑斗は固める。
そして侑斗は後を振り返った。
そこに移るのは先程彼が見つめていた不自然な小さな山――一条薫の仮初の墓標。

(貴方の意志は俺が継ぎます……だから、安らかに眠ってください……)

人間を守るため、闘い続けた男、一条薫。
今はもう無き、彼に侑斗は心の中で言葉を送る。

そう。一条薫に対して。
今は暗い、だが、時間が経てば直ぐにでも姿を現せるものになった一条に対して。


――青空となった一条薫に対して。



【一条薫@仮面ライダークウガ 死亡】
【残り47人】


状態表


【香川英行@仮面ライダー龍騎】
【1日目 現時刻:深夜】
【現在地:E-3 西部】
[時間軸]:東條悟に殺害される直前
[状態]:強い決意。全身に中程度のダメージ、中程度の疲労、二時間オルタナティブゼロに変身不可能
[装備]:なし
[道具]:基本支給品×1 オルタナティブゼロのデッキ 、首輪探知携帯、不明支給品0~2(確認済み)
[思考・状況]
1:殺し合いの阻止
2:北崎(名前は知らない)を倒すため、中心部へ向かう
3:東條を警戒
4:五代雄介に一条薫の死を伝える。
[備考]
※変身回数、時間の制限に気づきましたが詳細な事は知りません。

【桜井侑斗@仮面ライダー電王】
【1日目 現時刻:深夜】
【現在地:E-3 西部】
[時間軸]:最終回直後
[状態]:深い悲しみ、強い決意。全身に中程度のダメージ、中程度の疲労 二時間ゼロノスに変身不可能
[装備]:なし
[道具]:基本支給品×2、ゼロノスカード5枚、不明支給品1~3(確認済み)、一条の支給品0~1(未確認)
[思考・状況]
1:殺し合いの阻止
2:香川と行動しつつ仲間との合流を目指す
3:自分と同じ顔をした少年(桐矢)への疑問
4:北崎(名前は知らない)を倒すため、中心部へ向かう
5:五代雄介に一条薫の死を伝える。
[備考]
※変身回数、時間の制限に気づきましたが詳細な事は知りません。




021:戦士(前編) 投下順 022:運命は未だ定まらず
021:戦士(前編) 時系列順 022:運命は未だ定まらず
021:戦士(前編) 一条薫
004:戦士(前編) 香川英行 037:
004:戦士(前編) 桜井侑斗 037:
021:戦士(前編) 北崎 030:決断の刻は目の前に
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