激闘の幕開け

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激闘の幕開け


日も昇り、まもなく夜明けといった頃。
仄かな光に照らされながら保養所を後にした一行は微かな記憶を頼りに地図に記載されていた乗り物を探していた。
もっともあまりの印の多さの為、全てを記憶していたものなどいない。
辛うじて覚えていた保養所周辺の印に従い、道路を東に進んでいた。
「次はこの辺りか…?」
大介は周辺を見渡すが車などどこにも見当たらない。
「これじゃないかな?」
そういう響鬼の右手にはミニカーが握られている。
「またか…」
あすかが呆れるのも当然。既にハナのデイバックには6つのミニカーが眠っている。
「…また貰っていいですか?」
ハナはそう言って響鬼からミニカーを受けとるとバックへ詰め込んでいく。
「そういうの好きなの?」
「いや…私は別にそうでもないけど、こういうの好きそうな知り合いがいるから…」
ハナは思い出していた。列車の中の騒がしいイマジンどものことを。中でも一人、妙に子供っぽいあいつならこんなおもちゃでも欲しがるだろう。
そこまで考えたところでハナはふと我に帰る。何故あんな奴らのことが頭から離れないのか。
「ハナさん…どうかした?」
「いや…なんでもない」
一行はさらに東へと進んでいった。

一方、そこからそう離れていない地点にも懸命に歩き続ける男達がいた。
「志村さん、大丈夫ですか?」
「…ええ、城戸さん…先を急ぎましょう」
城戸、志村、本郷の三人も東へ向けて移動をしていたが志村の疲労具合を考え、あまりペースを上げられないでいた。
勿論、志村がクウガにやられたときのダメージは既に回復している。
それでも志村はこのお人好し二人を味方にしておく為にもう少し具合の悪いふりをしておくことにしていた。
「先程まで倒れていたんだ。移動で体力を消耗してはいざという時に闘えない…無理はしないで……」
本郷は話も途中で断ち切り、他の二人と一緒に後ろを振り向く、
「……誰かが来ますね」
「…ああ」
敵か味方か。
緊張が走る中、差し込む朝日の薄灯りに照らされながら白衣装に身を包んだ青年がゆっくりと歩み寄ってきた。
衣服の白さや、朝日の輝きよりも、彼の笑顔の方が眩しく思える。

「ねえ……」
青年はどこか異質な雰囲気漂う刃物"サソードヤイバー"を取り出すと刃先を本郷達に向けて近づいてくる。
「…僕を笑顔にしてくれる?」
青年の明らかに普通ではない様子を見て三人は彼が決して友好的ではないことを理解した。
「…やるしかないか」
青年を迎え撃とうとした志村を本郷が制止する。
「志村さんはまだ体力が回復していないでしょう」
「相手は一人だし、俺達だけで大丈夫です。志村さんは先に行ってて下さい。追いかけてる女の子の顔知ってるのも志村さんだけですし」
「…二人とも………後は頼みます! 無事でいて下さい!」
その場を後にし、走り去る志村。
その顔に笑みがこぼれていることを城戸と本郷の二人は知るよしもなかった。
(予想通りのお人好しだな…陰から奴らの戦力でも確認させてもらうとするか……)

状態表


【志村純一@仮面ライダー剣・Missing Ace】
【1日目 現時刻:早朝】
【現在地:D-6】
【時間軸】剣崎たちに出会う前
【状態】全身に若干の違和感
【装備】グレイブバックル@仮面ライダー剣・Missing Ace
【道具】支給品一式、ラウズカード(クラブのK)@仮面ライダー剣、蓮華のワイヤー内蔵型指輪@仮面ライダーカブト
【思考・状況】
基本行動方針:人間を装い優勝する。
1:移動して集団に紛れ込む。(市街地に拘らない)
2:橘チーフに合流。
3:『白い怪物と剣崎一真は共に殺し合いに乗り、尚且つ組んでいる』『桜井侑斗は危険人物』という情報を流す。
4:誰にも悟られず、かつ安全な状況でならジョーカー化して参加者を殺害or襲ってアルビノジョーカーの存在をアピールする。
5:他の参加者の戦力を見極めて利用する。自分の身が危なくなれば彼らを見捨てる。
6:『14』の力復活のために、カテゴリーKのラウズカードを集める。
【備考】
※デネブの放送について(長田が聞いた範囲で)知りました。 また桜井侑斗は危険人物(?)、デネブは生きていると考えています。
※志村は橘から『仮面ライダーブレイド』の存在は聞いていますが、ライダーシステム資格者が『剣崎一真』という事は知りません。
ですが、志村は此処に連れてこられる前に独自に調査を行い、剣崎一真がブレイドであるいう事、彼の顔なども知っています。
※城戸、本郷(R)に『白い怪物と剣崎一真は共に殺し合いに乗り、尚且つ組んでいる』『桜井侑斗は危険人物』と話しました。
※『自分の協力者、長田結花が東方の人間に協力を求めるために行った』と城戸と本郷に話してあります。
※長田結花は市街地の方へ向かったと思っています。



志村を見届けた二人は改めて目の前にいる刃物を持った青年と向かいあう。
「さて、本郷さん…どうします?」
「…決まってるだろう」
本郷がバックを投げ捨て、マスクを手に取ったのを見ると城戸もデッキを構える。
水の入ったペットボトルに龍騎のデッキが歪んで映る。
「変身!」
「…ん?」
多少の戸惑いを見せる青年と二人のライダーが対峙する。
「リントの戦士だね…」
青年はサソードヤイバーを構えて走り込んでくる。
二人のするべきことは決まっていた。
生身の人間と殺し合うわけにはいかない。武器を奪って話し合いに持ち込む。
それを知ってか知らずか青年は平然と向かってくる。
二人は青年と併走しながら武器を奪う機会を窺う。
青年は勢い良く龍騎に斬りかかる。
「SWORD VENT」
鳴り響く電子音に合わせて空から降ってきた刀。
龍騎はそれを手に取ると青年の刃を受ける。
「おりゃあぁぁ!」
ぶつかり合った衝撃で空高く弾け飛ぶサソードヤイバー。
それを見たホッパーも飛び上がり、サソードヤイバーをキャッチした。
「もう武器はないぜ?」
「こちらはこれ以上闘うつもりはありません。話し合いましょう」
今や丸腰となり、俯いている青年にゆっくりと歩み寄る二人。
「やっばり…」
青年は俯いていた顔を上げる。
「クウガじゃないと僕を笑顔にしてくれないんだね!」
「何!?」
青年は次第に衣服以上に白い異形の姿に変化していき……

「みんな! これ見て!」
ハナが指差したものは無造作に投げ捨てられた二つのデイバック。
その時、激しい爆音が二つ鳴り響いた。
「…近いな」
響鬼は音のした方向に走っていく。
「あっ! 響鬼さん…二人はここで待ってて!」
大介も響鬼の後を追っていく。
残されたハナは足元に転がっている小さな箱に気がつき、手に取った。
コウモリと思しきマークが刻まれた箱。近くのバックから飛び出したのだろうか。

「ぐあぁ!」
炎が直撃した二人は変身が解け、無惨に弾き飛ばされた。
辺りにはデッキとマスクが転がっている。
「もう終わり…? 僕を笑顔にしてよ…」
白い異形"ン・ダグバ・ゼバ"は倒れる二人にとどめをさそうとする。
「お前の相手はこっちだ!」
叫び声とともに駆けつけた二人。
響鬼は柱に打ち付けた音叉を額にかざし、大介はドレイクグリップを掲げる。
しかし、何も起こらない。
「何で!?」
困惑する二人に歩み寄る。
「…まずい」
本郷と城戸はそれぞれの道具を拾い上げ、再度変身を試みるが上手くいかない。
ン・ダグバ・ゼバは響鬼と大介に手を翳す。
パァーン!
鳴り響く高く大きな音にその場の誰もが反応した。
皆が一斉に視線を送った先にいたのはハナとあすか。
「…紙鉄砲の音って思ったより大きいんだね」
盛大な音を鳴らした本人が一番驚いていたようだった。
「…本郷!?」
本郷の姿を見つけたあすかの中に何とも言えない感情が込み上げてくる。
「今だ…借りるよ!」
本郷は龍騎のデッキを辺りに転がっているペットボトルに翳す。
「変身!」
真紅の鎧が本郷の身に纏われる。
「ああやって使うんだ…」
ハナは決意を固めると先程拾った箱"ナイトのデッキ"をペットボトルに翳す。
ハナの腰にベルトが巻き付く。
「変身!」
デッキを挿入し、ハナは闘いの鎧を纏う。いつも見ていた良太郎のように。
「…これ以上暴れるようなら、承知しないからね!!」
今、闘いの場に一輪の"ハナ"が咲いた。



【ン・ダグバ・ゼバ@仮面ライダークウガ】
【1日目 早朝】
【現在地:D-6】
[時間軸]:47話、クウガアメイジングマイティに勝利後。
[状態]:全身に弱い痛み 
[装備]:無し
[道具]:基本支給品×3 ラウズカードスペードのA~9、ハートのKとQ、ランダムアイテム×1(五代の支給品)
[思考・状況]
1:究極の闇を齎す。
2:強くなったクウガと再戦
※自身の戦闘能力に制限がかかっていることを何となく把握

【本郷猛@仮面ライダーTHE-NEXT】
【1日目 現時刻:早朝】
【現在地:D-6】
[時間軸]:THE-NEXT終盤(ショッカー基地壊滅後)
[状態]:全身に激しい痛み 仮面ライダー龍騎に変身中
[装備]:特殊マスク@仮面ライダーTHE-NEXT 龍騎のデッキ@仮面ライダー龍騎 サソードヤイバー
[道具]:D-5に置き去り
[思考・状況]
1:戦いを止める。絶対に。
2:スマートブレインに対する強い怒り。
3:志村の後を追い、長田結花との合流を目指す
【備考】
※志村を信用しています。また、彼から『白い怪物と剣崎一真は共に殺し合いに乗り、尚且つ組んでいる』『桜井侑斗は危険人物』という話を聞きました。
※名簿に自分の名前と一文字の名前が二つずつある事、連続変身出来なかった事に疑問を感じています。
※サソードゼクターに認められていないため、ゼクターは現れません。

【城戸真司@仮面ライダー龍騎】
【1日目 現時刻:早朝】
【現在地:D-6】
[時間軸]:劇場版終盤(レイドラグーンへの特攻直前)
[状態]:全身に激しい痛み 龍騎に2時間変身不能
[装備]:無し
[道具]:D-5に置き去り
[思考・状況]
1:戦いを止める。絶対に。
2:スマートブレインに対する強い怒り。
3:志村の後を追い、長田結花との合流を目指す
【備考】
※志村を信用しています。また、彼から『白い怪物と剣崎一真は共に殺し合いに乗り、尚且つ組んでいる』『桜井侑斗は危険人物』という話を聞きました。
※名簿に手塚、芝浦、東條、香川の名前がある事、連続変身出来なかった事に疑問を感じています。

【日高仁志(響鬼)@仮面ライダー響鬼】
【1日目 早朝】
【時間軸:最終回前】
【現在地】D-6
【状態】軽い疲労 鬼に2時間変身不能
【装備】変身音叉・音角 音撃棒・烈火
【道具】基本支給品一式(着替え2着と元の服を含む) 野点篭(きびだんご1箱つき) ハイパーゼクター 不明支給品x1
【思考・状況】
基本行動方針:出来るだけ多くの仲間を守って脱出
1:何で鬼になれない?
2:目の前の怪物から何とかして逃れる
3:仲間を捜す

【風間大介@仮面ライダーカブト】
【1日目 早朝】
【時間軸:18話・ゴンと別れた後】
【現在地】D-6
【状態】軽い疲労 ドレイクに2時間変身不能
【装備】ドレイクグリップ、ドレイクゼクター
【道具】支給品一式
【思考・状況】
基本行動方針:戦いはなるべく回避し、できるだけ早く脱出する。
1:何故変身出来ない?
2:目の前の怪物から何とかして逃れる
3:移動車両を探す
4:脱出派と合流
5:影山瞬に気をつける

【ハナ@仮面ライダー電王】
【1日目 早朝】
【時間軸:劇場版・千姫と入れ替わっているとき】
【現在地】:D-6
【状態】:軽い疲労 仮面ライダーナイトに変身中
【装備】:冥府の斧@仮面ライダーアギト
【道具】:支給品一式、洗濯ばさみ、紙でっぽう 戦国時代の衣装 ミニカー7台
【思考・状況】
基本行動方針:脱出する
1:仲間を守る為に自分も闘う
1:仲間を探して一緒に脱出する
2:イマジンに対する自分の感情が理解出来ない
3:本郷猛、牙王、影山瞬に気をつける

【緑川あすか@仮面ライダーTHE FIRST】
【1日目 早朝】
【時間軸:本郷を疑っている時(トラック事故は見た)】
【現在地】 D-6
【状態】:軽い疲労
【装備】:デンカメンソード@仮面ライダー電王、釘数本、フルフェイスのヘルメット
【道具】:支給品一式、オロナミンC2本(ぬるめ)
【思考・状況】
基本行動方針:本郷殺害後、脱出するか生き残る
1:本郷をはじめとした仮面ライダーに復讐
2:護身のために仲間を増やす
3:牙王、影山瞬に気をつける


030:決断の刻は目の前に 投下順 032:クライマックスは終わらない(前編)
030:決断の刻は目の前に 時系列順 032:クライマックスは終わらない(前編)
026:切り札の在処は 志村純一 040:Riders Fight!(前編)
027:笑顔と君と(後編) ン・ダグバ・ゼバ 040:Riders Fight!(前編)
026:切り札の在処は 本郷猛(R) 040:Riders Fight!(前編)
026:切り札の在処は 城戸真司 040:Riders Fight!(前編)
023:クローズド・サーキット 日高仁志 040:Riders Fight!(前編)
023:クローズド・サーキット 風間大介 040:Riders Fight!(前編)
023:クローズド・サーキット ハナ 040:Riders Fight!(前編)
023:クローズド・サーキット 緑川あすか 040:Riders Fight!(前編)

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