スピーカー DS-32mkII Diatone 修理

あくまでも自己責任で

 管理人はこれまでに、『個人ではスピーカーの修理はほとんど不可能』と考えておりました。ところが某サイトを探索中に実に興味深い書き込みを見つけました。その方はスピーカーのエッジの修理やコイル断線の修理を手がけられております。私には目からウロコものの大事件でした。
 記事を拝見し、熟考し、結論として出た言葉は、『やってみたい.....』でした....(お約束ですが....)
 そこで早速、ヤフオクでスピーカーを検索し、1981年製(当時94000円)のスピーカーを発掘(開始価格1円でした...落札価格もこれに準じました。ただし、送料が2000円でした....まだ、安かったのね...今から考えると....)し、早速購入しました。
 状態は出品説明に違わず、右ツゥイーターとスコーカーから音が出ない状態です(表面がぼろぼろでかなりバッチイ。手始めにツゥイーターから修理しましたが、残念ながら写真は取り損ねております。)
 以下はスコーカーの修理記録です。使用する道具は、クラフトナイフ
、細身の筆、ラッカー薄め液、ボロ布、エポキシ接着剤、ハンダゴテ、ハンダ、ラジペン、ピンセット、0.3mm程度のエナメル線です。
 最初に、スピーカーボックスからスコーカーを取り外します。スピーカの前に押さえのゴムが取り付けられていますが、これをとらないと修理ができません。ラッカー薄め液をゴムが接着されている部分にたらし込んでいきます。

 さすがに30年近く前の接着剤は劣化が進んでおり、ネットを止めるゴムごと比較的楽に剥離作業ができます。このときに、溝の汚れなどもなるべく丁寧にとってやる事が後々吉ですね。

 ひっくり返して、マグネットとボイスコイルをむき出しにした状態です。ここで、コイルの状態を確認し、断線箇所を探します。実はこの断線箇所を探して、きちんと導通が出るようにするのが一番難しいと思います。
 実は、上の写真の状態では断線箇所を確認する事はできませんでした。そこで、コーン紙をめくりあげる必要が出てきました。ラッカー薄め液を筆で慎重にコーン紙とダイキャストが接着されている部分に浸透させます。少し浮き始めたらピンセットやクラフトナイフなどを使って慎重にはぎ取っていきます。コーン紙も所詮紙ですから短気を起こすと一気に破れてしまいます。気をつけて作業をします。(尚、ラッカーで紙質はヘロヘロになりますが、乾燥後はほとんど大丈夫な強度にもどります。)

 コーンをめくりあげて確認すると、スピーカー端子からコイルに入るまさに際(きわ)の所で断線しているようです。仕方がないのでコーン紙に開いてある穴を経由して0.32mmのエナメル線を通します。ボイスコイルの端をピンセットでカリカリして、エナメル線をわずかに引きずり出します(多少なら電気的に違っても音的にはわからんわからん(笑))。これをさらにクラフトナイフでカリカリしてエナメルを剥離して、手持ちのエナメル線とハンダ付けをします。
 この後、スピーカー端子に他端をハンダ付けし、抵抗値を確認します。ショートしておらず、また、抵抗値がほぼ適正である事を確認した上で、再度組付けをします。
 コーン紙がよーく乾いている事を確認の上でエポキによりダイキャストフレームと接着し、分解時と逆の手順でくみ上げていきます。

 最後に一晩乾燥して出来上がり。現時点で2ヶ月ほど鳴らし続けていますが(リビングにて(駆動アンプはSANSUI AU-D707F、無論ジャンクでした!)、夕食時にアニメLDを子供と見るためです(笑))が、子供達に音の品質の高さを気に入ってもらえたようで.....
 当初は修理したいの一心で手に入れたものであったため、修理完了後はヤフオクにでも出そうかと思っていましたが、子供達に反対されました....今しばらくはリビングに落ち着きそうです。
 その後、サランネットも、手直にあった丸棒と板きれ、それに100円ショップの暖簾(のれん)生地(ミシンがけもしました..)を組み合わせて作り込みました。題してノレンネットですかね....