かなりばっちい...目覚まし付きラジオ


 管理人が行きつけの床屋さん、ご夫婦で運営されております。髪を切ってもらいながらよもや話に花が咲くのがいつものパターン。
 この前の散髪のときに、最近凝っている事は電気製品の修理...なんて話をしていたら、実質の女主人様よりご依頼....
 とても音質が気に入っていたラジオがあったのだけれども、目覚まし機能が誤動作でラジオ再生中に目覚まし音が鳴るらしい....このラジオのメーカーの人もお客さんとしてやってくるので、修理ができないかと訪ねたところ、『今はこの型は生産していないですし、無理ですね...』のお返事だったそうな。
 メーカーの人の対応の不親切さ(まぁ、当然だろうけど...)と、女主人のラジオへの思い入れに『こころ』が動きました。
 『直るかどうかわからないけれど...とりあえず見てみましょう』...と言う事で現物を預かり帰宅。
 とりあえず開けてみると....ばっちい...修理をあきらめて、それでも捨てきれずの放置プレイ(...OrZ....)の結果、虫の卵や鳥の餌?のような藁くず、その他、正体不明の物体多数....外はもちろん、中もベトベト....さっ..さわれない...ばっちい...この瞬間、投げ捨てたくなりました.....


 あまりの汚さに動揺していたのか...正面からの写真は取り損ねております....フロントパネルを取り外し、洗剤革命にジャブ付け...使い古しの歯ブラシで磨きまくり......リアパネルと周囲はプラクリアと掃除機による洗浄....触れるようになるまでに30分ほどかかりました。


 スピーカーが見えていますが、これがついているパネルがフロントになります。この後、全バラでした...おぞましい汚れ...


 放置プレイの結果でしょうか...内部のオペアンプらしきICの端子が錆で朽ち果てかけております(なんと、ICのモールも溶けたようにやせています...こんなこともあるんだと、なぜか関心...)。また、写真に見えるスライドスイッチ関連も固着してびくともしません。
 スイッチ類は無論基板から取り外し全てばらします。部品の1個に至るまでせっせと研磨...ボールベアリングも研磨...ピカピカに仕上げます。
 また、やせたハンダももり直し、トランジスタも2個交換。無事にラジオとして蘇りました....
 とりあえず、オーナーへお引き渡し...よろこんでいただいて.....何となくロハで作業してしまいました...次に床屋に行くときは料金負けてね...(笑)

[後日談]
......ちなみに、本日(7/2008)床屋へ行って参りました。毎日ご使用されているそうで、感謝の言葉が雨あられ、頭上からどさどさ降って参りました...でも、床屋の料金は負けてもらえませんでした...おろろん、おろろん.....(涙)

最終更新:2008年07月11日 18:09