SANSUI AMP AU-555
  譲渡先決定 いたしました。本編後半に御引き渡しまでの経緯を掲載しております(現在進行中020720009)。
 ドナドナされて行きました。新しいオーナーのもとで、懐かしい音を紡いでくれそうです(02112009)

 02132009
 ご依頼主様より、言いたい放題にありがたい感想をいただきました....
 ありがとうございます。AU-555と末永くおつきあいくださいませ。

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(言いたい放題より抜粋)
AU-555素晴らしいです.もちろん猫又さまのメンテナンスの賜物です. -- I県N (2009-02-12 16:57:12)
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 こちらもヤフオクで購入しました。購入時の売り手さんからの情報は...
  • 電源入りましたが、音質が歪んだ音(音割れ)してます。時間が経過すると音出なくなります。L側音出ません。
 と言う事でした。しかし、本物件にはなんと回路図のおまけ付きと言うビッグボーナス付きです!!!


 当直後、いそいそと御開帳.....購入直後に管理人が把握した状況は以下のものでした。
 L側、歪み状態で出力、メインアンプヒューズ断線
 R側、音出ず
#右も左もわからんらしい....出品者は....しかもメインアンプ部のヒューズが飛んでいる...嫌な予感です。
 外装は比較的きれいに掃除されています。まぁ、内部も40年前のアンプにしてはそこそこきれいです。


 この写真は底板を取り外した様子です。AU-555は非常にばらしやすくできております。しかしながら、各ケーブルは基板に直づけでコネクタを使用した脱着などはできません。写真の状態で作業を行う事にします。


 とりあえず、メインアンプ部のヒューズを同等品(2A)に交換し、音を確認。回路図がおまけでついてきたので取り扱いは非常に楽です。
 回路図によると本機体は入力セレクト部に2段、プリアンプに3段、メインアンプ部に入力段2つとプッシュプルで2組2段の構成です。


 まずは歪みの原因を探します。定番の入力セレクト用ロータリースイッチ洗浄し、入力段Tr(2SC458(足まっくろ.....)を全て相当品の2SC1815へ)交換しました。もちろん、メインボリュームなどのガリもこの段階でできるだけ処置を行います。これにより当初の左側歪みが改善されました。
 蛇足ですが...2SC458、元は、C372->458->945、そして現代の2SC1815....今では1815なんてあまりにありきたり...でも40年前はきっと大切な石だったんでしょうね..っていうか、時間というフィルタにかけられた汎用品(この呼称は良くないよね...)という名の万能選手と言い換えたほうがいいかも...今さらながら.....なんだか、不思議な感傷を覚えます。

 次にスピーカーから音が出ない原因をたどります。
 この機体はプリとメインを基板として分けており、独立して動作させる事ができるようにしてあります。この当時のアンプなどにはよく使われた手法です。
 そこで、プリとメインを左右逆にして音出ししてみましたが、やはりL側のみより出力を確認。これにより、プリアンプは左右ともに生きている事を確認しました。よって疑うべきはメインアンプとなります。
 バイアス電圧が完全にグチャグタなので、定番のケミコン一気交換を行います。また、念のために、R側の出力用トランジスタ(CDC8002,CDC9002...こんなの今では見ないけど...アメリカ辺りにはあるみたい...通販で取り寄せもできそう...でも、回路図の電圧値を読んで、使えそうなペアコンプリ出力トランジスタなども買い込みました)も換えてみようと思います。
 R側コンデンサ全て交換後、一部に改善は見られるものの、回路図に記されたバイアスが所定の部分に出ていません。


 右側だけコンデンサが交換されている状態です。なんだか、変ですね...

 バイアスが出ていない原因としてトランジスタの劣化を考え、買い込んできたすべての互換トランジスタを積んでみましたが改善なしでした。また、取り外したオリジナルのトランジスタは簡易テストでは全て動作している事を確認しましたので、再度、オリジナルに戻します。 


 もしかして、最終段出力トランジスタ2SD180の不良を疑い、左右逆につけてみました(L chのTrをR chへ、という意味です)が、改善なし。シリコングリスを塗り付け組戻しました。

 ここからは回路図をじっくり読み始めます。メインアンプ初段のコレクタ、ならびにベース電圧が全く出ていないので、まさかと思い、抵抗を確認すると....2本がすっかり抜けきって変な値を示しています。また、半固定抵抗も、お決まりの足真っ黒でしたので交換する事にします。これで初段のバイアスは確保できました。
 次に、次段トランジスタのバイアスチェックです。ここでも1本変な値を示していました。これを交換しますが、まだ変です。ダイオード(DS410という、へんなかたちぃ...のもの)の出力が全然出ていません。ここが出ないと仮想の中点が出ないのでプッシュプルの動作なんてできません。回路図をよーくみてみると、なんと、次段トランジスタが軽くフィードバックか何かをかけているみたいで、コレクタとベースがマイカでつながっています。こいつが死んでいればコレクタとベースは同電位になるため、中点が出ません。
 このマイカと同じ値が手元に無かったため、2倍程度の大きさの手持ちセラミックを一発かましてみました(翌日、きちんとオリジナルな適正指示値のものに交換しております)。

 と、言う事で、無事にバイアス関係が安定しました。トキメク心(...OrZ...)をグッと押さえて、DCレベルの調整を行います。Lchの現在の値とほぼ同じにしました。(回路図の値より少し低め....)
 ....音源を入れてみます......両方のスピーカーからジャズが流れます...グッジョブです(笑)
 このブログを書きながら、途中で林原めぐみにCDチェンジ、3時間ほどのエージングでも何の問題もなさそうです。

 1968年くらいのアンプで、当時で37,500円だったそうな...当時のオトーさんの初任給を考えると、清水(きよみず)ジャンプのアンプですね。
 音質はまさにオールドサンスイの面目躍如です。強いて言えば、もう少し、厚みが欲しいかな...でも、スピーカーがAIWAの小さい奴でテストしているので、でかいのをドライブすれば印象が違うかもしれません。

 手探りでの修理が多い中、こうも理詰めで修理できるなんて....回路図のありがたさを痛感します。


 こちらが今回交換した部品の全てです。帰宅後の作業が主体なので修理完了まで結構日付を食いました。
 明日にでもフロントパネルなんかを磨き込んで、美人に仕立てようと思います。
.......と、言う事で、仕立ててみました。



 いかがでしょう?40年前のものとは思えないくらいのフェィスプレートセンスは色褪せない印象を与えます。
 これで左側メインのコンデンサ等を交換すれば、あと40年は持つかもです。まさに、未来への遺産かもしれません.....
 欲しい方がおられたら、現状渡しの送料別で1万円!、左側のケミコンも交換なら1.3万円位でお譲りします....あ、ちなみに学生さん(要証明、私も学生時代は苦しかったから....)なら基本30%オフで(昔の音を体感したいヒトは是非どうぞ)...あとは要相談です......どなたもいなければ、バックアップ専用ですね....管理人にメールください。ではでは

02072009更新

 01312009に、管理人にI県在住のN様より、AU-555譲渡御依頼のメールをいただきました。
 メイン基板左側ケミコン追加修理後の御引き渡しという事で現在作業進行中です。


 少し見えにくいかもしれませんが、左側グレーのケミコンが今回の交換対象のパーツです。
 パーツ交換の前に動作確認を兼ねて念のために2時間ほど運転し、動作に問題無い事を確認します。本パーツの交換によりメインボードはしばらく持つと考えていいと思います。


 こちらがパーツ交換後の写真です。


 念のため、左側ハンダ面も追ハンダをかけておきました。
 その後、2時間ほどエージングを行いましたが特に問題は確認できませんでした。

 現在、エアキャップを使用して梱包を行い、発送の準備中です。適当な段ボールをさがしております。間もなく発送予定です(尚、発送時には交換済みパーツを同封させていただきます)。

 02112009
 発送完了し、無事に送り届ける事ができました。


 本機(古いアンプ)ご使用に関する管理人からの(おせっかいな)ご注意とお願い

 この時代のアンプはスピーカー保護用のリレーが内蔵されていないため、パワーオンオフ時のボリュームは最小に設定していただく事をご推奨します。
 何分にも古いアンプですので内部基板上の半固定抵抗等は、未交換のものは相当に痛んでおります。調整等で触られる場合は、事前にパーツ交換の上で操作される事を推奨いたします(御分かりにならない方は決して触れたり回したりしないでください)。
 尚、万が一ご自身で交換の際は、初期値を計測の上、値が合うような状態でパーツ交換してください(パーツが劣化している場合は、触れただけで値がずれる事が頻発します。その場合、所定の値が加わらず、最悪の場合、機器の破損や火災を招く場合があります。自己責任で御願いいたします)。

 また、本アンプのフィルタ基板は現在の所、特に問題を確認していないのでオリジナルのままで御出しいたします。