この展示コーナーでは、第3回展示に続き、声優相撲に105ある「年寄名跡」に関するものです。過去の資料を元に、「年寄名跡」がこれまでどのように変遷したかについて、名跡ごとにまとめて提示しています。
・現役年寄名跡は、当博物館確定分(2015年6月以降)を参照 名跡変更は2013年前後からリアルタイムでの変遷。 それ以前については、2013年制定の「親方8」等を総合的に採用。(未確定部分多)・代数の太字は、部屋持ち親方
声優相撲黎明期から存在する由緒ある名跡。1974年に「宇宙戦艦ヤマト」で「森雪」を演じ、1980年代に掛けて活躍した元関脇・麻上洋子により設立された名跡で、長らく麻上が襲名していた。
浅香山部屋=アクセントは、1987年に設立され、津村まこと、葉月絵理乃、川瀬晶子などを輩出した。
2013年放送のテレビアニメ「宇宙戦艦ヤマト2199」で「森雪」を演じたことで、32年ぶりに名跡変更が起こり、出羽海部屋の元大関・桑島法子の「大島」と名跡交換を行う形で2代目を襲名し現在に至る。
旧・大阪相撲で由緒ある頭取名として受け継がれてきた名跡。1979年に始まり、声優ラジオブームの火付け役となった、「アニメトピア」のパーソナリティが代々襲名してきた。(4代まで)
詳細は不明だが、アニメトピア終了に伴い、タニマチからの推薦を受け、5代として「日高のり子」が二枚鑑札で名跡襲名し、16年間名乗った。吉田理保子のスカウトを受け、1990年代から2006年まで九重部屋に入り、同じ「ソニー」系列の新設部屋として「ミュージックレイン」=朝日山部屋の初代親方に就任。「スフィア」の4人全員を三役に昇進させるなど、快進撃を遂げた。
「スフィア」の新弟子検査オーディションにも参加しており、2012年に引退した「田中理恵」に、部屋の親方を譲る形で名跡変更。「TrySail」の育成など、部屋の発展に貢献している。
「安治川」は旧淀川の名称の一つで、旧・大阪相撲にあった「猪名川」を名称変更した上で復活させたものである。
初代は「忍たま乱太郎」の主人公の一人・猪名寺乱太郎を演じた、「高山みなみ」が九重を襲名する前に名乗っていたもの。九重への名跡変更に伴い、2001年に「長沢直美→永澤菜教」が2代目を襲名した。
本家大相撲において、旭富士が「安治川→伊勢ヶ濱部屋」へと変更したこともあり、2009年の3代・柚木涼香からは「伊勢ヶ濱一門」の名跡となった。
「東京俳優生活協同組合」(俳協)の師匠として代々襲名されてきた由緒ある名跡。
1960年5月29日、日本唯一の「俳優の生活協同組合」として創設、1969年に「出羽海部屋」(青二プロダクション)として独立を認めて以来、 多くの部屋が分家・独立しており、“いわば声優相撲部屋の源流”となっている。
民主的運営を経て、大関・池田昌子が初代を襲名。「銀河鉄道999」の“メーテル”役で知られ、声優相撲協会の重鎮として名を馳せた。2004年に定年を迎えると、「高坂真琴」、「皆川純子」と、俳協所属の声優が親方を継承し、伝統を守っている。
声優相撲を代表する大名跡「サザエさん」の、「磯野カツオ」に由来する名跡。3ヶ月襲名した後、自主降板した大山のぶ代が初代として創設し、1970年から1994年の24年に渡って、「高橋和枝」が定年まで2代目を務め上げた。1998年に高橋和枝が持病のため降板したことを受け、3代・“冨永みーな”が襲名し現在に至る。
1960年に「劇団三十人会 河」を創設したメンバーの一人、横綱・栗葉子が保有していた名跡。当時の規定をもとに、一代年寄「葉栗」を名乗っていた。2003年の定年を受け、荒木香恵、川村万梨阿が襲名して現在に至る。
“相撲会所のトップに立つ人物が名乗ることを許された大名跡”として、大相撲では大正時代の2代目梅ヶ谷まで、確固たる地位を確立してきた。
声優相撲では、その伝統に則り、声優相撲協会理事長に就任した、「加藤みどり」が初代「雷」を襲名し、36年に渡って理事長職を務め上げた。2004年に定年を迎え引退すると、「大雷」の尊称を送った。
アニメ「ポケットモンスター」で“ピカチュウ”役を演じる、「マウスプロモーション」の師匠である「大谷育江」が2代目を襲名した。「声優」「アニメーション」を、日本、そして世界に広める、偉大な名跡として、引き続き大きな存在感を持つ名跡である。
1988年に設立された「シグマ・セブン」に対応する部屋。2009年に元大関・松尾佳子が定年を迎えるまで初代を務め、水樹奈々をはじめ、三役力士を多く輩出。 玉川砂記子、ゆかなを経て、4代目を元大関・水樹奈々が襲名し現在に至る。この間、立浪一門、春日山・伊勢ヶ濱連合、組合を経て、「伊勢ヶ濱一門」を立ち上げている。
初代は「松岡洋子」、その後17年に渡り空位となっていた。「伊勢ヶ濱」と「伊勢ノ海」の関係性は、大相撲と比べて強いものとしています。
元大関・井上瑤が初代を襲名。 海外旅行を経て、1985年から声優相撲協会に本格復帰。2000年で体調不良のため、協会を離れ、2003年に死去した。同じ「井上」を芸名とする、元大関・井上喜久子 が引退と共に、「井筒」の名跡を復活させ、2代を襲名、名跡変更するまで名乗った。2016年、「井上麻里奈」が年寄株を取得し、現在に至っている。
2000年代を中心に活躍した「神田朱未」が、2012年の結婚し引退し襲名した名跡。名目上「初代」となっているが、以前に襲名者が居たものと思われるが「不明」となっている。
永井一郎の誘いを受け、入門し関脇に出世した「川島千代子」が初代。年寄を引退した後、2007年に「池澤春菜」が名跡を襲名、現在は「振分部屋」の部屋付き親方として、出版方面も含め多方面で活躍している。
「伊藤美紀」が初代を務めた名跡「岩友」。2015年3月まで襲名していた。
名跡経緯は「不明」となっている。
初代は、看板大関であった「田上和枝」。 昭和時代の協会を支えた。2代目は「テアトル・エコー」所属の「小宮和枝」。 長らく「枝川部屋」を持ち、実際には直接無関係ではあるが、“テアトル”繋がりで「テアトルアカデミー」を通じ、「ATプロダクション」を内包し、時津風移籍前の「日高里菜」を育てた。
昭和50年代から元大関・潘恵子が所有を続ける名跡。娘である「潘めぐみ」への名跡継承が内定している。
名探偵コナンの「鈴木園子」役などで知られる元大関・松井菜桜子が創設した名跡。2005年に「表現塾」を主催、2013年には高砂部屋を離れ「アップアンドアップス」を設立し、後進の指導を積極的に行っている。
初代は「アタックNo.1」の“鮎原こずえ”を演じたことから、「小鳩くるみ」(現・鷲津名都江)が襲名、1986年のイギリス留学を理由に廃業した。1988年に、横綱・太田淑子が定年の2001年まで2代を襲名した。
元大関・桑島法子が3代として10年ぶりに再建すると、一龍斎春水が「浅香山」と名跡交換をすることで4代に就任している。
2010年頃、「大嶽の三羽烏」と称された3力士を擁した旧・「大嶽部屋」=プロ・フィットの師匠として、3代目まで継承されており、2014年に、「尾車部屋」に名称変更をした。
「NARUTO -ナルト-」の“うずまきナルト”役で知られる、竹内順子が創設した名跡。
声優相撲における「大名跡」である“ドラえもん”にまつわる名跡。1970年に「荒磯」から自らの四股名を年寄名跡とする形で創設、2001年に定年を迎えるまで「ドラえもん」の声優として、声優相撲協会を支え続けた。※ 2015年、夫・砂川啓介氏と、協会を通じて、実際の生年が「1933年」であることが明かされた。 当初は協会も知らされておらず、2001年まで「年寄」を担当していた。
初代・大山のぶ代は、2005年まで「ドラえもん」の声を演じ続け、2000年代においては「専属解説」として声優相撲中継にも出演した。
2000年代前半は「小山茉美」が2代目を襲名していたが、2005年に「ドラえもん」の声優が交代すると、“水田わさび”に名跡を譲る形で、3代目を襲名、現在に至っている。
2代目まではドラえもんの「ミニドラ」にまつわる名跡。現・北川智繪の「北川智恵子」が初代を務め、定年の1998年まで務めた。2001年に「佐久間レイ」が2代目を務めた後、「若者頭」となっている。
2014年の部屋名調整の末、旧・大嶽部屋から「尾車部屋」と名称変更をする関係で、島本須美が3代目を襲名し、プロ・フィットの師匠として現在に至る。
「音羽山」は、京都・清水寺の山号として知られる名跡。1968年の協会設立に伴い、「鉄腕アトム」で知られる「清水マリ」が初代を襲名した。2001年まで協会の理事として支えた後、定年。2003年に「アストロボーイ・鉄腕アトム」で平成版アトムを演じた、「津村まこと」が2代目を襲名、2008年に「若者頭」へと転身。同年に「清水愛」が3代目を襲名し現在に至っている。
「原えりこ」が初代として立ち上げた名跡で、2代目として「笠原弘子」が「尾上部屋」を2010年まで続けていた。
これまでに3代が襲名してきた名跡で、現在は「野川さくら」が襲名している。
声優相撲の古くから伝わる「ひみつのアッコちゃん」の“加賀美あつ子”に関する名跡。テレビアニメの担当声優の移り変わりに伴って、名跡が受け継がれ、現在は3代として「山崎和佳奈」が襲名している。
2012年に短編アニメを通じて、平野綾が名跡の権利が議論されたが、山崎和佳奈がそのまま年寄株を保有している。
初代は「荘真由美」、一時引退する1992年まで務め、「キテレツ大百科」の“野々花みよ子”役を引き継いだ、本多知恵子が2代目を務めた。
3代目は「あぃまぃみぃ!ストロベリー・エッグ」で“春日野道聖子”役を演じた横綱・折笠富美子が「アトミックモンキー」=春日野部屋の親方として独立した。
「クレヨンしんちゃん」の“大原ななこ”役などを演じた「紗ゆり」が初代、2012年に死去し、元横綱・伊藤静が引き継いだことで「春日山部屋」として変更して継承したもの。大相撲に準拠する形で、「立浪」から「春日山」に名跡を変更し、「伊勢ヶ濱」部屋と一時、一門の中心的な役割を担った。
初代は「波野イクラ」などを演じた、元小結・桂玲子。2代目に2005年、ONE PIECEの「ナミ」役を演じる「岡村明美」が就任している。長寿アニメに関連する名跡となっており、伝統を誇っている。
初代は千葉県出身の「榊原良子」が2006年まで。2009年に「勝生真沙子」に移り、2代目を襲名している。
兵庫県にある「甲山」に関連すると見られる名跡。現在は「氷上恭子」が2代目を襲名している。
初代は早逝の大関・つかせのりこ。 亡くなるまで名跡を所有していた。「ケッケコーポレーション」として荘真由美が2代目として襲名、独立し部屋を立ち上げた。3代目・木村亜希子が継承するも、部屋を閉じ、出羽海一門に入り現在に至る。
初代は「フランダースの犬(ネロ)」役で知られた、喜多道枝。現在はキタエリこと喜多村英梨関が内定しており、「EARLY WING」=北陣部屋として、今井麻美が所有している。
千葉県に縁の強い名跡。 初代は「鷹森淑乃」が襲名した。同じ二所ノ関部屋から、「渡辺久美子」が2代目を襲名し現在に至る。
初代は、旧・ドラえもんの「スネ夫のママ」を演じた「鳳芳野」。2代目は、伊勢ヶ濱部屋の「横尾まり」が2005年から務めている。
初代は天才バカボンの「バカボン」役で知られる山本圭子。2代目は松岡由貴が務めており、「金元寿子」が現在は所有している。
初代は、声優としては「ムーミン」で知られる岸田今日子。勇退に伴って、1991年に二枚鑑札で「高山みなみ」が一時名乗った。
3代目は、埼玉県熊谷市出身の「江森浩子」、4代目は、本名を「熊谷」とする、副理事長・井上喜久子が襲名し、現在に至る。
5代目続けて三役経験者が襲名する由緒ある名跡。「オバケのQ太郎」を演じた声優が代々襲名してきた。現在は、元大関・「久川綾」が2005年から5代目を務めている。
昭和の大横綱・野沢雅子が初代を務めた「九重」名跡。「九重部屋」(81プロデュース)として、2001年から「高山みなみ」が2代目を務めている。2010年代前半まで「副理事長」を務め、名探偵コナンなど長寿アニメを通じて、声優相撲協会の発展に大きく寄与している。
「高橋美紀」の高砂部屋での復活時に創設したもの。2007年に横綱・川上とも子が2代目として再建するも、志半ばの2009年で協会を離れる。2011年6月に死去し、同じ横綱であった時津風の「川澄綾子」が3代目を襲名し現在に至る。
当初は「佐渡ヶ島」の所在する“新潟県”に由来する名跡であり、元大関・間嶋里美や、矢島晶子が襲名してきた。
4代目として元大関・田村ゆかりが襲名すると、「アイムエンタープライズ」を「佐渡ヶ嶽部屋」として再興し、横綱・佐倉綾音、大関・日笠陽子などを擁する最大の部屋に押し上げた。
2016年夏に、師匠の部屋移籍を受け、斎藤千和が現役を引退、5代目佐渡ヶ嶽を即日襲名することで、アイムエンタープライズを継承した。
「佐ノ山」は「佐々木るん」が1985年に創設したもので、2000年代にアメリカへ在住するまで初代を務めた。2代目は「真宮寺さくら」役で知られる「横山智佐」が襲名している。
大相撲・寺尾関と同じく、女性から絶大な支持を誇る枠。声優相撲で1990年代に熱狂的な支持を受けた「緒方恵美」が、錦島を経て現役引退時に初代を襲名した。
初代は1980年代の声優相撲を支えた横綱・山田栄子。二枚鑑札を経て、1997年まで襲名した。九重部屋の「小林優子」を経て、現在は「ゆきのさつき」が3代目を名乗っている。
声優相撲協会創設当時から続く大名跡。「怪物くん」を演じた横綱・白石冬美が創設した名跡で、二枚鑑札として、大関だった林原めぐみが2代目を襲名している。白石文子が変わって3代目を演じるが、2002年に協会を廃業した。2001年から、特例措置で「白鳥」親方を名乗っていた白鳥由里が正式に4代目を襲名。現在は、「白石」の名を持つ元小結・白石涼子が所有しており、「甲斐田ゆき」が借株にて5代目を務めている。
代々、三役力士が襲名してきた伝統の名跡。「アニメトピア」でパーソナリティを務めた力士が3代続けて襲名をしてきた。
川村万梨阿が四半世紀に渡って襲名した後、2004年からラジオ番組「アニスパ!」のパーソナリティを務める、元関脇・浅野真澄が5代目を襲名し現在に至る。
「不知火」型を象徴する横綱・吉田理保子が創設した名跡で、後に野沢親方のマネージャーとなるため親方職を辞した。「プロダクション・エース」の師匠を兼任した吉田小南美が2代目を襲名。
現在は、元関脇・釘宮理恵が所有しており、2016年に高橋美佳子が借株にて3代目となっている。
「夢野サリー」を演じた平井道子が創設した名跡。現在は、元大関・戸松遥が名跡を保有しており、2016年に「To LOVEる」などで共演した元関脇・福圓美里が借株にて取得している。
初代は冨永みーな、荒磯襲名に伴い、頓宮恭子が2代目を襲名。40歳まで現役を務めた浅川悠が引退し、3代目となり現在に至る。
初代は「江崎プロモーション」の弥永和子。1993年に群馬県高崎市出身の富沢美智恵が襲名し、現在に至る。
1979年に設立された「ぷろだくしょんバオバブ」の部屋名跡。九重部屋を擁する「高砂一門」の総帥であり、権勢を奮った。
初代は部屋創設にも関わった元大関・小原乃梨子、続いて横綱・「折笠愛」が部屋を継承したが、2011年に「若松部屋」(=アクセルワン)を設立し独立、元大関・小林沙苗が3代目として部屋を継承したが、2016年に伊勢ヶ濱部屋へと移籍し、「こおろぎさとみ」が4代目となり現在に至る。
初代は、「涼宮ハルヒの憂鬱」の“朝比奈みくる”役などで知られる後藤邑子。引退後、病気療養を行っていたが、現在は復帰している。
初代は高田由美、2009年に廃業し、2代目に「高木礼子」が就任し現在に至る。
声優相撲、平成時代を代表する少年声の大関・くまいもとこが、2007年の休養復帰後に襲名した名跡である。
「沢田和子」(のち、沢田和猫)が立ち上げ、約30年に渡り初代を名乗った。その後、2010年代に「竹達彩奈」が再興し、2015年に借株で「たかはし智秋」が襲名した。
初代は、小粥よう子として「キャプテン翼」に出演した静岡県浜松市出身の「日比野朱里」。2002年で引退すると、平成版で少年時代の大空翼を演じた「井上喜久子」が再建。2015年に、静岡県浜松市出身の「小林沙苗」が伊勢ヶ濱部屋移籍時に襲名し現在に至る。
長く声優相撲を支える「田中敦子」が、2000年から名乗っている。
初代は「田上和枝」、娘・かないみか に史上初の「親子世襲」を果たし、現在に至る。
初代・2代目、6代目が「源静香」を担当した声優によって襲名されている。2代目から5代目は「賢プロダクション」の師匠となっていたが、大相撲の騒動を受け、立浪→「春日山」へと名跡変更を行った。
一代年寄「横沢」を名乗る「よこざわけい子」が所有する名跡。「ゆーりんプロ」を立ち上げ、新井里美関などを輩出した。
初代は、「妖怪人間ベム」のベラ役などで知られる「森ひろ子」。山形県出身の「遠藤綾」が再興、小林由美子が借株にて2代目を襲名し、2014年に引退すると3代目を務め現在に至る。
初代は「エースをねらえ!」の“岡ひろみ”役で知られる「高坂真琴」。「エースをねらえ!2」で岡ひろみを演じた「水谷優子」が二枚鑑札で2代目を襲名した。
「ちびまる子ちゃん」のお姉ちゃん・さくらさきこ役を四半世紀に渡って演じていたが、2016年に乳がんのため、協会在籍中に死去。 継承者は現時点で定まっていない。
「ケロロ軍曹」の“タママ二等兵”役で知られる元小結・小桜エツコが創設。多くのファミリーアニメに出演し、近年では「妖怪ウォッチ」のジバニャン役などを通じて、声優相撲の普及に大きな活躍を果たしている。
声優相撲を代表する母親役である「のび太のママ」を演じてきた声優が代々襲名している。日テレ版の「小原乃梨子」が初代を務め、テレビ朝日版の開始に伴い、元横綱・千々松幸子が2代目「玉ノ井」を継承し、2005年まで26年間に渡って演じ、「代名詞」と呼ばれるほどの代表作として広く認知されてきた。定年を迎えて3年間 空位となっていたが、2005年の声優交代に伴い、3代目として「三石琴乃」が襲名し現在に至る。
「千賀ノ浦」は、現在の宮城県仙台市の塩釜港に由来するものであり、初代は大本眞基子が2009年に創設した後、「若者頭」へ転身している。
「出来山」は、愛知県設楽町にある山の名前に由来する。“『サザエさん』の中島くん役、『ドラえもん』の出木杉くん役”などで知られ、長寿アニメを脇役として支えてきた「白川澄子」が創設し、定年まで務めた。
2005年の声優変更でも後継者は現れなかったが、2009年に復帰した「丹下桜」が愛知出身の縁から再興し現在に至る。
声優相撲初の声優専門事務所として1969年に設立した「青二プロダクション」(=出羽海部屋)の師匠が襲名する名跡となっている。
「出羽海一門」の総帥、「出羽海部屋」の師匠を務め、2000年代に声優相撲協会「理事長」などを歴任した、元大関・田中真弓が、名跡として定着して以降は、30年以上「出羽海」を名乗り続けている。
「時津風一門」の総帥にして、堅実で知られる「大沢事務所」(=時津風部屋)の師匠。 伊藤美紀を初代とし、2000年代後半からは横綱を複数名擁する一大勢力に発展した。2000年代には、川澄綾子、能登麻美子の両横綱を輩出し、能登麻美子が引退後は3代目として部屋を継承、花澤香菜、茅野愛衣の両横綱を中心に、活躍力士を多く育て上げた。
長い芸歴を持つ「鶴ひろみ」が創設し、出羽海部屋の部屋付き親方として活躍している。「常盤山」は、京都府に伝わる「歌枕」の地に由来するものである。
「野沢雅子」が野沢親方、九重を襲名する前に保有していた名跡。初代「ゲゲゲの鬼太郎」を演じて以来、「鬼太郎」役を演じた声優が継承してきた。
第5作で「高山みなみ」が鬼太郎役を演じたが、既に「九重」の大名跡を継承していたため、先代の松岡洋子が続投している。
初代は「鈴木れい子」、本名が中川の冬馬由美が2代目を務めた。
2014年に「坂本真綾」が襲名、“中川かのん”役を演じた「東山奈央」からの借株という形で、坂本真綾の夫・鈴村健一が代表取締役を務め、東山奈央が所属する「INTENTION」を声優相撲部屋として独立が認められた。
元大関・名塚佳織が20代半ばにして引退し、2009年から2012年まで「名塚」の特例措置で襲名した後、創設した名跡。
初代は、芸歴80年の大御所「中村メイコ」。1960年に声優相撲の看板大関となり、1965年には「宇宙人ピピ」に出演、「旧・ホリプロ」(=中村部屋)を創設するも、一時声優相撲では閉鎖された。
2009年に植田佳奈が引退後、襲名し2代目として復興。50代にして異例の協会復帰となった「平野文」が3代目を襲名し、2011年に開催された新弟子検査の力士を連れて、「新・中村部屋」(ホリプロ)を再興させ、出羽海一門へと入門した。
「大鳴戸」と異なり、徳島県の鳴戸にちなみ、四国地方初の「大関」に昇進した朝日山部屋の「豊崎愛生」が創設した名跡。借株にて「斎賀みつき」が初代を襲名している。
堀絢子が創設し定年まで名乗った「西岩」の名跡である。その後を「岩男潤子」が2代目として継ぎ、現在に至る。
初代は“姫川亜弓(ガラスの仮面)”を演じた「松島みのり」。後に、4代目の矢島晶子も2005年版で担当している。2代目・3代目は主人公・北島マヤ役を演じた両者で、緒方恵美は現役時代に所有しており、3代目扱いとなっている。現在は「豊口めぐみ」が6代目を襲名している。 6代続けて、三役経験者が継承している。
1977年に初土俵を踏んだ「滝沢久美子」が創設した名跡。35年に渡り「錦戸」の名跡を名乗り続けている。
「二所ノ関一門」の総帥として、アーツビジョン、アイムエンタープライズ、プロ・フィットなど新興勢力として一大勢力を誇る「二所ノ関」は、坂本千夏が1984年に創設し、「アーツビジョン」の親方を兼任する形で30年以上名乗っている。
平成の大横綱・堀江由衣が、現役引退時に一代年寄「堀江」を認められ、「二十山」を保有している。「17歳教」に由来して「二十山」を創設したものである。
初代は元大関の杉山佳寿子、1960年代に襲名し、実に「43年」に渡り同じ名跡を守り続ける偉大な記録を持つ。2代目には、ミュージックレインからスタイルキューブの親方となった元大関・「日高のり子」が継承している。
花の子ルンルンのルンルン・フラワー役を演じた、岡本茉利が初代。サザエさんで「花沢花子」役を演じた元大関・山本圭子が2代目を務めた。
2004年には、櫻井智が新興部屋だった「アイムエンタープライズ」の師匠に就任。不祥事件などを受け一時衰退するも、5代目の元大関・田村ゆかりが師匠となり部屋を再建。三役力士を多数輩出し、2013年に部屋名を「佐渡ヶ嶽部屋」に変更するため、新潟県出身で「佐渡ヶ嶽」を内定させていた生天目仁美と名跡変更の形を取り、引退後の2014年から6代目として生天目仁美が当代を襲名している。
現時点で最も多い、「7代目」を数える名跡。「劇団こまどり」出身の「吉田理保子」が初代として立ち上げた。以降、「こまどり」関連の声優が多く襲名してきた。
5代・皆口裕子は2012年、海外留学のため返上、坂本真綾が6代目として襲名した。部屋の創設に向け「中川」を襲名したため、冬馬由美が名跡交換で「放駒」を7代目として襲名している。
初代は出羽海、高砂、時津風、出羽海部屋と変遷した「北浜晴子」。2003年に定年し、2代目の天野由梨が継承した。
初代は、「磯野ワカメ」役で知られる、山本嘉子。その後、元大関・山本圭子、現在は椎名へきるが3代目を襲名している。
初代は、現在は「浅井淑子」に改名している「朝井ゆかり」。2006年に定年を迎えると、「根谷美智子」が2代目を襲名し、現在に至る。
子役時代の1950年代から活躍してきた元関脇・藤田淑子が創設した名跡で、2015年まで出羽海部屋の「最古参」として、協会を支えてきた。2015年4月5日に「定年」65歳を迎えたが、大相撲で採用された「再雇用制度」を受け、協会に残った。
これは「デジモン」シリーズの“復活”のみが報道されており、八神太一役を演じていたためであるが、劇場版「tri.」で“花江夏樹”関が決定したことを受け、5月6日に、正式に協会引退を表明した。
初代は、「波野タイコ」役などを演じた「恵比寿まさ子」。2010年に定年を迎えると、山本麻里安が2代目を襲名した。
「ハクション大魔王」の“アクビちゃん”役のキャラクター名跡であり、サザエさんの“フグ田タラオ”役で知られる「貴家堂子」が初代。かかずゆみを経て、「アクビガール」でアクビちゃん役を演じた、「金田朋子」が3代目として「アクロスエンタテインメント」の部屋師匠を務めている。
初代は「アルプスの少女ハイジ」でナレーションを務めた「沢田敏子」。2001年に定年を迎え、現在は2015年に引退した「広橋涼」が務めている。
初代は元大関・「松尾佳子」、1993年に「伊勢ヶ濱」に名跡変更を行った。1997年に元大関・松本梨香が再興すると、「ポケットモンスター」シリーズを通じて、声優相撲協会の発展に大きく貢献している。2015年、サンミュージックを離れ、「アミュレート」を松ヶ根部屋として独立を果たした。
ドラゴンボールで“チチ”役を演じた荘真由美が初代、渡辺菜生子を受けて、3代目として「松来未祐」が2014年に就任するも、翌年夏に体調を崩し療養に至り、復帰を目指して年寄株を保有しつづけたが、2015年10月27日、38歳の若さで死去し、角界に大きな衝撃を与えた。
初代は、超時空要塞マクロスの“早瀬未沙”役を演じた、仙台市出身の土井美加。2代目は青森県八戸市出身の元小結・勝生真沙子。続く3代目に同じ青森県八戸市出身の元関脇・千葉紗子が就き現在に至る。「スペースクラフト」の師匠として、関脇・上坂すみれを輩出している。
初代は、サザエさんで“磯野フネ”役を演じ続けた元大関・「麻生美代子」。大正生まれ唯一の大関経験者、重鎮として声優相撲を長く支えてきた。当代は3代目・「クレヨンしんちゃん」でお馴染みの矢島晶子。
初代は「アタックNo.1」の泉ゆり役を演じた麻生みつ子が初代。変わって、向井真理子が2代目を務めた。2015年に元関脇・平野綾が3代目として復興するも、現在は海外留学中である。
初代・2代目と「ルパン三世」で“峰不二子”役を演じた力士が務め、元大関・増山江威子は、峰不二子役として広く認知された。3代目は元関脇・高乃麗、熱血最強ゴウザウラーで“峯崎拳一”役を演じている。現在は、元横綱・沢城みゆきが、後継に内定している。
静岡県にある「三保」、三保の松原で知られる景勝地に由来し、初代が「アタックNo.1」に出演した坂井、2代目は清水市(現・静岡市清水区)を舞台に四半世紀に渡り愛される「ちびまる子ちゃん」に出演するTARAKOが務めている。
宮城野区などに残る、宮城県仙台市にある地名に由来し、3代目・土井美加が襲名、2008年に同じ「マクロス」シリーズでヒロインを務めた、「櫻井智」が4代目を襲名した後、現在は空位となっている。
初代は、洋画の吹き替えを中心に多くのスターを演じてきた「武藤礼子」。2000年に「ポケットモンスター」シリーズで“ムサシ”役を演じてきた、林原めぐみの林原親方が「一代年寄」と同時に保有する名跡。元関脇・こおろぎさとみが、借株で15年間2代目を務めていたが、高砂の正式襲名に伴い、現在は空位となっている。
初代は小山茉美、2代目は川田妙子であり、京都市の「山科区」などを代表するように、京都にゆかりのある名前として理解され、 2015年に元関脇・大原さやかが3代目を取得した上、「ARIA」シリーズなどで共演した「水橋かおり」が引退とともに借株で襲名した。
初代は「めぞん一刻」の“音無響子”役で知られる「島本須美」、「響」事務所も兼ねていた。 2代目は、アミュレート所属の「真田アサミ」が務め、現在に至る。
初代は、昭和50年代に脇役として主に活躍した「丸山裕子」。2005年に協会を離れると、2代目として元関脇・小山茉美が襲名し現在に至る。
初代は、出羽海部屋(青二プロダクション)の創設メンバーであり、「ゲゲゲの鬼太郎」で“ネコ娘”役を演じた山口奈々。以降、代々「ネコ娘」役を演じた声優が襲名してきたが、元大関・田村ゆかりが2016年に「佐渡ヶ嶽部屋」を離れる際に、5代目「若藤」を襲名した。
初代は高坂真琴、浅野まゆみを経て、2011年に高砂部屋から独立した「アクセルワン」を追い、部屋の師匠として創設したのが「若松部屋」である。元横綱・折笠愛が3代目として当代を襲名している。
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