新まさよ編2

このページを編集する    

※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

第二幕 ひとりぼっち


55名前: ニーノ ◆J.nQqD5r4I 投稿日: 2006/02/14(火) 21:15:00.41 ID:eQXThC5n0 ?
第二幕 ひとりぼっち
とりあえず家に上がる事となった私。
吉岡家も何一つ変わってはいなかった。
まさよさんは私にお茶とお菓子を用意してくれた。雄一郎も吉岡さんも歓迎してくれた。
なぜ雄一郎がゆめになったかも教えてもらった。
「じゃあ、まさよさんを助けるために・・・・・」
「うん、まさよは大切な人だから」
「いいなまさよさんは思われてるんだ」
少し人工少女の彼女がうらやましく思えた。しかし、私の思いは複雑だ。人工少女は私から大切なものを奪ったんだもん。
「そんなぁゆめは外面いいだけだよぉ、日曜なんて昼まで寝てるしこの姿になったらコミケ行ってコスプレするとか言ってるんだよ」
「コラ!あいりに変な事言うな」
皆で大笑いした、でも・・・・私は何か疎外感を感じてしまう。
その後お夕食まで頂いた。まさよさんの作った料理は美味しかった。
こんな料理を簡単に作り上げるなんてまさよさんはやっぱり凄いと思った。
そして食後・・・・
「お風呂沸いたよー」
「今日はあいりちゃんから入ってもらって」
「うん、あいり先に入りなよ」
「え、そう。じゃあ先に入るね」
私はお言葉に甘えて先に入る事にした。

61名前: ニーノ ◆J.nQqD5r4I 投稿日: 2006/02/14(火) 22:05:10.93 ID:eQXThC5n0 ?
お風呂はラベンダーの香りのするお風呂だった。
ゆっくりと湯船につかるのは何日ぶりだろう。一人ではシャワーが多かったから疲れが取れる。
洗い場に並ぶシャンプーは皆女の子が好む種類のが並んでいる。
そう思って洗い場に上がると石鹸が無い事に気がついた。
「あれれ?石鹸が」
ちょうどその時、後ろの扉が勢いよく開いた。
「ごめんねあいりさん石鹸切らしてたの僕すっかり忘れててー」
まさよさんと目が合う。
「きゃああああああ!」
「ごめんなさい!100%天然の女の子だったね」
まさよさんは急いでドアを閉めた。
最悪だぁ・・・・人工少女とはいえ元男に裸見られた。そう考えると何となく怒りが湧いてきた。
結局その後まさよさんとは話をせずに雄一郎とも話をしなかった。

75名前: ニーノ ◆J.nQqD5r4I 投稿日: 2006/02/14(火) 23:05:40.33 ID:eQXThC5n0 ?
私は逃げるように家に帰った。
人気の無い家は寂しくて寒かった。
「ふん・・・」
明日から学校、気分を変えていかなきゃ!
私はそう思って眠りに付く。
その頃。
「うわあああーん、僕絶対あいりさんに嫌われたよ~」
まさよがなみだ目でゆめに近づく。
「まさよが悪いんでしょ、まぁ私からも明日謝っておいて上げるから」
「うんうん、頼むねゆめぇ~」

83名前: ニーノ ◆J.nQqD5r4I 投稿日: 2006/02/15(水) 00:10:14.30 ID:NKm+uFst0 ?
聖ジャンヌ学園初登校の日、真新しい制服に身を包み私の新しい第一歩が始まる。
「いってきます!」
返事は来ないが一人張り切って家を飛び出す。
「あ!あいりオハヨ」
目の前に立っているのは私と同じ制服を着て立っている雄一郎。
「ゆ、雄一郎!?」
「あ・・・ちゃんとゆめっていってくれなきゃ」
雄一郎が慌てるように私の口を塞ぐ。
「ゆめぇーお弁当、お弁当!あ・・・・」
まさよさんだ・・・・二人に気まずい空気が流れる。
「昨日はごめんなさい!行こう雄一郎!」
私は雄一郎の手を引いて飛び出していった。
「うう~ぜったい嫌われたよぉ~」
家が見えなくなったところで私は走るのをやめる。
「ねぇ、雄一郎」
「だから今は吉岡ゆめなの!まったく昔から頑固なんだから」
「ねぇゆめちゃぁ~ん、学校について教えていただけないでしょうか?」
「イタイ!イタイ!オッパイを凄い力で掴むな!」
「ふん・・・」
けっこう大きいと思いながら私は胸を放してやった。

84名前: ニーノ ◆J.nQqD5r4I 投稿日: 2006/02/15(水) 00:10:45.70 ID:NKm+uFst0 ?
「やっぱ聖ジャンヌ女学院って言うからには乙女学校なの?私大丈夫かな」
「あーパンフ見てないの?ジャン女は一応女学校なんだけどね人工少女優先入学の」
「は?」
私は耳を疑ってしまう、こんなにかわいい制服なのに・・・体操服もスク水も女の子っぽいのに・・・
「なんでそんな学校あんの?」
「最近って一般人にも希望者には女体化新薬使うでしょ?結構いるんだよNEETとか引き篭もりとか不登校時に使う親がね
それでね刷り込みで知識とかは頭に入ってるんだけど、集団行動とか皆でなにかするとか中心に学ぶの」
「それで通信から一気に通学にも上がれるんだ」
「そうそうこのかわいい制服、有名なKeyの人がデザインしたのよ♪体操服もブルマなんていまどき珍しいもんね」
冷静に考えてみるとそうだった。しかし私も女・・・・覚悟を決めるしかない!
「しゃーないわ!ここまできたらバッシと受け止めてやろうジャン!」
「あ、バス来たよあいり♪」
スクールバスに乗り込む。

89名前: ニーノ ◆J.nQqD5r4I 投稿日: 2006/02/15(水) 00:45:34.90 ID:NKm+uFst0 ?
「おはようございますゆめ姉さま♪」
ゆめと二人でバスに乗った瞬間バス中の女の子が立って挨拶をする。
「おはよう皆さん」
ゆめのなれた一言に私は虫唾が走った。
「ゆめ姉さま、この方はどなたでしょうか?」
「はいご紹介いたします、私の幼馴染で100%天然の女の子の鹿屋あいりさんです」
一瞬静まり返った。やっぱりこういう所じゃ普通の女の子は差別されるかな。
「きゃー!」
そう思うと黄色い歓声が上がる。
「あの、あの、私、女体化するまで女子に無視されてたんです、握手してもらっていいですか?」
「わたし、本物の女の人と通えるなんて感謝感激です!」
色々な所から歓声が上がる。それに答えながらようやく指定された席についた。
「隣同士だね」
「そうね」
私は窓側に座るとゆめは通路側へ。

91名前: ニーノ ◆J.nQqD5r4I 投稿日: 2006/02/15(水) 00:58:12.79 ID:NKm+uFst0 ?
バスはゆっくりと動き出した。まぁこんなスクールバスが運行されてるならラッシュで痴漢の心配もしなくていいし安心かな。
「あ~これがあいり姉さまのオッパイなんですね」
でもないか・・・・女の姿してるから公然と触ってくる。
シート後ろから伸びた手を鷲掴みにしてやる。
「あーお姉さま申し訳ございません~」
手はスルスルと後ろに戻っていった。
「全く!」
「ごめんね、みんな天然の女の子見ると興奮しちゃって・・・・」
「天然って言うな!違う意味に取られるるじゃない!」
「もう・・・私付くまで何分かかるの?」
「1時間位かな?」
「そう、じゃあ寝るからその間に変なとこ触ったらグーで殴るからね」

94名前: ニーノ ◆J.nQqD5r4I 投稿日: 2006/02/15(水) 01:09:23.79 ID:NKm+uFst0 ?
私はちょっと疎外感があった。何か周りは女の子の被り物をかぶった男ばかりって感じで。
ひとりぼっち見たいだった。
「ひそひそ・・・」
ゆめの奴何言ってんだろう?結構に人気あるみたいだし大変なのかな・・・・
私はそれとなく聞き耳を立ててみる。
「じゃあ本当に写メUPしてくださいね」
「体育の時間のあいりの下着姿みんなにUPするわね」
こ、こいつぅ~!
「ゆめちゃん、そんなおちゃめはいけないぞぉ♪」
ビックリして振り向いたゆめをマウントポジションで殴りつける。
「きゃ~ゆめ姉さまが~あいりお姉さまお怒りをお静めくださいまし!」

215名前: ニーノ ◆J.nQqD5r4I 投稿日: 2006/02/15(水) 23:12:13.38 ID:NKm+uFst0
「あいりは職員室に行ってきて・・・あいたた」
ゆめと別れ私は職員室に入る。
「おはようございます。はじめまして鹿屋あいりです」
「君があいりさんだね、担任の横水晃だ。」
ガッシリとした体格のいい先生で体育を担当しているらしい。
「あら?純粋の女の子は久しぶりね、去年転校した月宮さん以来かしら?ああ、ごめんなさい教頭の石井サキです」
オバサン風の女の人はいかにも教頭らしかった。
「え、ここって普通の女子も入るんですよね?」
「あああ、でも人気がね~去年は5人いたんだけど今年は君一人だな」
私は一瞬凍りついた。羊の皮被った狼の群の何に放り込まれた気分。
「まぁまぁ、みんないい子ばかりだから」
横水先生はそういうと出席簿を持って職員室を出る準備をする。
「じゃあ、紹介もあるしそろそろ行こうか?」

219名前: ニーノ ◆J.nQqD5r4I 投稿日: 2006/02/15(水) 23:40:43.60 ID:NKm+uFst0
「あ、先生着たよ!」
女生徒一人の声で皆席に戻る。
「はい、おはよう!」
「起立!礼」
「おはようございます」
ガタガタと席にに付く音がする。
「みんなも知ってると思うが今日は転校生が来ている。しかも本物の女の子だ」
「きゃー」
黄色い歓声が外まで聞こえてくる。おいおいこれは男子の反応だよ・・・・
「じゃあ入ってきて」
ドキ、やっぱり転校生はこんな場所でも緊張するものなんだ。
私はドキドキしながら扉を開ける。
「きゃー、カワイイ~」
歓声と拍手、そして可愛い女の子達が私を迎えてくれた。
「えーと、鹿屋あいりです・・・よろしくお願いします」
ペコリ
「まぁ席に座ってくれ、吉岡~用意してるよな?」
「あ、はい私の隣に」
「じゃあ鹿屋、吉岡の隣で・・・」
「はい」
「じゃあ出席をとるぞー・・・・」
私が席に着くと横水先生は出席を取り始めた。

223名前: ニーノ ◆J.nQqD5r4I 投稿日: 2006/02/16(木) 00:06:38.16 ID:SHP6+bN/0
ホームルームが終わると皆が私のところに寄ってきた。
「あいりちゃんは何がすきなの?趣味とかあるの?」
「い、今は特にないけど・・・」
「じゃあ、部活とかも決めてないんだぁ?」
「うん・・・・まだ何も」
なに?結構皆女の子ジャン。
「あ、ちょっと待っててあいりちゃん、ゆめぇこの前借りたエロゲー返すね」
「あれ、いつでもよかったのよ」
「あのシーン激もえだったよぉ♪」
「でしょ?私も萌え萌えだったのよ」
ゆめと私に話した少女が二人顔を赤くして笑ってる。
まぁ女の子っでもエロゲー・・・私の周りから去っていった。
可愛い女の子ー以前=NEETorヒッキーor不登校児=ヲタク率の高さ・・・
「あ~ゆめもうかったの~コピッテあげるのに」
「サイン会も行ったんだって~握手したんでしょ?」
「ふふ、女の子でビックリしてたよ」
皆何気に楽しい会話をしている、また疎外感が私を襲ってきた。
でもそんなそぶりは・・・見せられない。
「ゆめぇ~!女の子がエロゲー買うなぁぁああああああ!」

228名前: ニーノ ◆J.nQqD5r4I 投稿日: 2006/02/16(木) 00:30:18.07 ID:SHP6+bN/0
15分後・・・・
「いい!女の子はエロゲーやエロ本なんて買わないの、個人の趣味にとやかく言うのは嫌だけどもう少しわきまえなさい」
「はい」
あいりはすっかりボス猿になっていた。
「じゃあ一時間目はにかしらゆめ」
「えーと、数学だったわ」
私は数学の本を持っていないことに気がつくとゆめと席をあわせる。
「何やってんの?」
「教科書持ってないのゆめ、見せてよ」
ゆめはポーカンとした顔をするがちょっと小ばかにしたように笑う。
「な、何?」
「ふふ、ごめんね。このイヤホン耳につけるだけでいいの」
ゆめは私の机からイヤホンを取り出すと私の耳にはめた。
海馬に直接15秒で高校三年分の数学データをダウンロードしてくれるから。
「え?じゃあ授業は」
「その応用力が自動で付いてるかのテストよ、10分で授業終わるから」
ゆめがウインクして笑う。
私は時代の流れにまで取り残されたような気になった。

368名前: ニーノ ◆J.nQqD5r4I 投稿日: 2006/02/17(金) 00:01:38.15 ID:U8aFx3dS0
「何泣いてるのよ?」
「だってぇ~私の分からなかった所がすいすいとけるよぉ」
私の大嫌いだった数学、目の前に並んだ問題が全て解けるのは本当に嬉しかった。
そして授業は9時に始まり9時15分に終わった。
「本当にすごく早く終わった・・・・・」
「今日は体育もあるし学科授業はこれでおしまし。次体育だから急いで着替えて」
先生が出て行くとゆめは急いで服を脱ぎだす。周りの皆も同じように脱ぎだすので壮観である。
『みんなスタイルいいなぁ~』
「ねぇ~ジャージないの?ブルマなんて今時の高校採用してないよー」
「今日は体育館だし、ほらあいり着替えたらいくよ」
「あ~ゆめ、まってよ~」
いそいで体育館に向かうと土俵が1つ用意してある。
「あー今日は相撲か」
「え、ここ女学院よね?」
女子高の体育で相撲を取らされるなんて聞いた事がない。
そうこうしているうちに皆が集まって準備体操が始まった。
「あいたたーあいり強すぎ」
「ストレッチなんだからこれぐらいやらなきゃダメよ」
「あいりと違って胸がつかえるもん・・・」
ゆめがポロリと漏らすのを私は聞き逃さない。
「ほほう~ゆめちゃん、最近成長はしてるんですけどねー」
「イタイ、やめてぇやめてぇ」
「ほうらぁごめんなさいっていいなーい」
「ああーんゴメンなさぁい~イタイタイ~」
そういえば小学校の頃雄一郎にこんなことしたよなぁっと私は思い出した。
準備体操が終わるといよいよ相撲が始まった。横水先生が本格的な番付表まで張ってる気合の入れようだった。
「この前の授業で横綱は久保田か~今日は吉岡と対戦だな。鹿屋は・・・・小結だから同じ小結の今江と対戦だじゃあ早速鹿屋は土俵に上がれ」
私が土俵に上がると今江と言う子も土俵に上がった

372名前: ニーノ ◆J.nQqD5r4I 投稿日: 2006/02/17(金) 00:24:50.64 ID:YtV91SN60
「あの・・・・今江名雪と申します」
ちょっと恥かしがりの子なのかおずおずしている。
「あ、よろしく」
「よし、じゃあ行くぞ!はっけよーいノコッタ」
ギュ・・・・
土俵の上で女の子同士が組み合う。
「あ・・・」
「へ、変な声出さないで」
でも名雪の身体は柔らかい・・・・甘いにおいもする・・・・
『何考えてんだ!』
思っていたことを振りほどき、名雪を投げてやろうとマワシ代わりにブルマを掴む。
「あ、食い込ませないでください・・・」
弱弱しい声を耳耳元で囁くので寒気がする。
「もぉぉ!決めるわよ」
名雪を投げる容量で思いっきり力を込めたのだがこちらも相撲なんて小学校低学年以来・・・思いっきりバランスを崩す。
「あ!」
「きゃ!」
チュ・・・・・・
私は名雪の胸を触って思いっきりキスしてしまっていた。
周りが静まり返る。
「う・・・うぁぁぁあああん!」
名雪は私を突き飛ばすと体育館から飛び出して行ってしまった。

379名前: ニーノ ◆J.nQqD5r4I 投稿日: 2006/02/17(金) 01:18:06.95 ID:YtV91SN60
「泣かしたぁ!泣かしたぁー」
「え?あたしのせいか!」
みんなが一斉に騒ぎ出す。
「鹿屋~まだ日が高いぞぉ~」
横水先生までこの様子だった。
「もぉ~分かりました。今江さんに謝ってきます」
不本意だがこのままでは後腐れ悪いので私も体育館を出て彼女を追った。
名雪はすぐに見つかる、体育館の裏で泣いていたのだから。
「あの・・・今江さん・・・ごめんなさい」
「うっうっう・・・・・」
名雪は泣きやまない。
10分経過・・・・・
「うっううっぅ・・・・・」
「ねぇ・・・これじゃあ私が泣かしたみたいじゃない・・・」
「う~」
私は立たせようと名雪に近づいた。
チュ
彼女は私の唇を奪った。

382名前: ニーノ ◆J.nQqD5r4I 投稿日: 2006/02/17(金) 01:33:16.31 ID:YtV91SN60
「おかえしです・・・・・」
名雪がニッコリと笑う。
「ちょーと!何するのよ~」
私は真っ赤になった。こんな優しいキスは初めてだったから///

564名前: ニーノ ◆J.nQqD5r4I 投稿日: 2006/02/18(土) 19:03:48.67 ID:IOaMrQpP0
とりあえず怒った私は名雪を置いて戻ろうと思ったが、彼女は私の肩を掴んでそれを制止した。
「あ~んごめんなさい~怒らないでくださいよ」
「今知り合ったばっかりの女の子にキスされて怒らない方がおかしいわよ!」
私は手を振り解こうとしたが力が強くて解けなかった。そして名雪は震えていた。
「もう少し一緒にいよう・・・・」
「・・・・・うん」
なんとなく彼女のペースに流されてしまう。
そして10分間二人でとりとめのない会話をした。

566名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします投稿日: 2006/02/18(土) 19:23:22.63 ID:IOaMrQpP0
キーンコーンカーンコーン、終業のベルが鳴るとお弁当を食べて皆で掃除してサヨナラ・・・気楽な学校だ。
「あいりちゃん、一緒にお弁当食べませんか?」
「名雪?」
照れくさそうに名雪がお弁当箱を持ってよって来る。
「あ~あいりをオキニしたんだ名雪ちゃん」
「え・・・・あ、いや、その」
「イッコ、名雪!」
わたしはコンビニ袋を持って名雪と教室を後にした。
「なんなの・・」
ゆめはスカートを直しながら座りなおしていた。

572 名前: ニーノ ◆J.nQqD5r4I [sage] 投稿日: 2006/02/18(土) 20:42:34.50 ID:IOaMrQpP0
私たちは屋上へと上がった。お昼時だったので混雑してると思ったが誰もいなかった。
「は~この学校は屋上でご飯食べる習慣ないんだ?」
珍しげに見回していると名雪がニヤニヤしている。
「いいえ、わたしがちょっと小細工をしただけです、だって私、幽霊ですから」
「ああ・・・そうか、そうか・・・・・ええ!」
古典的かもしれないが人間驚くと本当にこんな反応をしてしまうのだな私は思い知らされた。
「え・・・でもあんた足あるし、そのなんだ?実在してるし、触れるじゃん」

580名前: ニーノ ◆J.nQqD5r4I 投稿日: 2006/02/18(土) 22:34:01.17 ID:IOaMrQpP0
「あいり」
「はい」
「怖がらずに聞いてください」
名雪がベンチに座り込む。
「わたしはこの身体を頂いただけの浮遊霊、うんうん自縛霊なんです」
私は名雪の話にただ頷いた。
「昭和45年6月あの日は雨が降っていたかな・・・・私も急いでいました。近道なんてずるしなけりゃ」
名雪はすくっと立ち上がった。
「私、レイプされて殺されたんです」
「え・・・」
「ここからね・・・・ナイフでグサーって、凄く痛かったんだよ」
「それから車で山に運ばれて、捨てられて、野犬に自分のお肉食べられて、腐乱して・・・・」
「それを私はずっとそばで見ていた。何もできないまま」
私は何もいえない。でも、私と同じ・・・・
「じゃあどうしてその身体を?」
「これはある日、脳死している生きる屍の身体に入って。このままこの身体の死と共にお空に旅立とうと思ったんです」
「でもかなわなかった。新薬を打たれてもう一度この世に戻ってきてしまった・・・・」
名雪は泣いている。
「男なんて・・・・みんな女の子になっちゃえばいいんです・・・・・」
「名雪・・・・」
|新しいページ|検索|ページ一覧|RSS|@ウィキご利用ガイド | 管理者にお問合せ
|ログイン|