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洋平と拓也【1】」(2006/01/16 (月) 11:35:01) の最新版変更点

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<h2>洋平と拓也(1)</h2> <p align="right">著者不詳</p> <p>カーテンが引かれ、薄暗い室内。<br> その隙間から、一筋の光が漏れている。<br> 外はいい天気なのに、室内はしっとりしている。<br> 最初にやろうと言ったのは、洋平くんだった。<br> 「ねぇ、セックスごっこ、してみよう」<br> <br> お姉ちゃんの部屋から、大き目のぬいぐるみを2つ持ってきた。<br> 「じゃあ、俺男の人やるから、拓也女ね」<br> 「うん」<br> やるのはぬいぐるみ達。<br> 僕たちはそれを見ている人だ。<br> もちろん、動かしているのは僕と洋平くんなんだけど。<br> 「男の人、おっぱい触ってる。やらしー」<br> 「こいつエッチだね」<br> くまさんの手が、うさぎさんの胸のあたりをもこもこと撫でる。<br> でも、本当はこの2人は人間なんだ。<br> 「こんどはお股だよ」<br> 「女の人もちんちん触ってる」<br> 「恥ずかしいやつら」<br> 「うん」<br> 「ねぇ」<br> 「なに?」<br> 洋平くんが、ぬいぐるみを動かす手を止めて僕を見る。<br> 「セリフとか言った方がいいんじゃない」<br> 「え?」</p> <br> <p> 「アーンとかイヤーンとか言った方がいいんじゃない」<br> 「でも…恥ずかしいよ…」<br> ほっぺたがカアァと熱くなる。<br> だって、男の人はたぶんあんまり喋らない。<br> 僕だけセリフ言うのなんて、不公平だよ。<br> 「いいから」<br> 「でも…」<br> 「ほら、続き」<br> 「なんて言えばいいの?」<br> 「アハーンとかウフーンとか言えばいいんだよ」<br> 「あ、あはーん…」<br> 「……なんか違うな」<br> 「うん…」<br> しょうがないよ、だって本当はどんなか知らないんだもん。<br> 「映画のエロシーンっぽくやればいいかも」<br> 「外国のやつ?」<br> 「そうそう、やってみるぞ」<br> 「うん」<br> くまさんがうさぎさんのおっぱいを揉む。<br> 「…あっ…あぁんっ」<br> 「そうそう、そんな感じ」<br> 恥ずかしい。すごく恥ずかしい。<br> 洋平くんはそんな感じって言うけど、きっとすごく変だよ。</p> <br> <p>「っはぁ、あん…」<br> 「あぁ……んっ、いやっ…あぁっもっともっとぉ…」<br> なんで、嫌なのに「もっと」って言うんだろう。<br> 「…あっ、あっ…んっ…」<br> だんだん変な気持ちになってきた。<br> くまさんの手が触れたところと、同じところがひくひくする。<br> 家には誰もいないけど、僕も洋平くんもひそひそ声だ。<br> だって、恥ずかしいことしてるから。<br> セックスごっこなんて、いけないことしてるから。<br> こっそり2人で悪いことをしてるんだと思ったら、背中がぞくぞくした。<br> 「……ゃ」<br> 「…くや」<br> 「たくやっ!」<br> 「えっ!?」<br> びっくりした。<br> 呼ばれてることに全然気づかなかった。<br> 「なに黙りこんでるんだよ」<br> 「あ、ごめん」<br> 「しっかりしろ」<br> 「うん」</p> <br> <p>くまさんがうさぎさんのお股をさする。<br> 「ほら、気持ちいいだろ…?」<br> 「ぁ…いいっ…気持ちいいっ…」<br> 僕もなんだか気持ちイイ気がする。<br> 心臓がすごくしくしくして苦しい。<br> 心臓じゃないところもしくしくする。<br> 「ちんちん入れるぞ」<br> 「っあん…ちんちん気持ちいいっ…!」<br> こんなこと言うかな。<br> でもなんて言えばいいのかわからない。<br> 「…っはぁ…あんっ!もっとぉ…!」<br> 「あっ…あぁ…は、はぁ…」<br> 「…ぁ…よ、ようへいくんっ…」<br> 「なんだよ」<br> 思わず洋平くんを呼んじゃったけど、どうしよう。<br> えっと、あのね、<br> 「洋平くん、僕心臓がしくしくする」<br> しくしくして、すごく苦しい。<br> 「恥ずかしいからだろ、エッチだからだよ」<br> 「う、うん、そうかな」<br> 恥ずかしいな。<br> でも、本当はもっと別のところもしくしくするんだよ。<br> 洋平くん、ぼく別のところもしくしくする。<br> 「ほら、早く続き」<br> 「……うん」<br> でも、それを言ったら洋平くんは僕が嫌いになるかもしれない。<br> もっと恥ずかしい奴だって思うかもしれない。<br> そう思うと悲しかった。<br> だから、僕はそれ以上なにも言わなかった。</p> <br> <p>その後すぐにお姉ちゃんが帰ってきた。<br> 僕たちはセックスごっこをやめてゲームをした。<br> でも僕はずっとしくしく苦しいままだった。</p>
<h2>洋平と拓也(1)</h2> <p align="right">焼きそばパソ氏</p> <p>カーテンが引かれ、薄暗い室内。<br> その隙間から、一筋の光が漏れている。<br> 外はいい天気なのに、室内はしっとりしている。<br> 最初にやろうと言ったのは、洋平くんだった。<br> 「ねぇ、セックスごっこ、してみよう」<br> <br> お姉ちゃんの部屋から、大き目のぬいぐるみを2つ持ってきた。<br> 「じゃあ、俺男の人やるから、拓也女ね」<br> 「うん」<br> やるのはぬいぐるみ達。<br> 僕たちはそれを見ている人だ。<br> もちろん、動かしているのは僕と洋平くんなんだけど。<br> 「男の人、おっぱい触ってる。やらしー」<br> 「こいつエッチだね」<br> くまさんの手が、うさぎさんの胸のあたりをもこもこと撫でる。<br> でも、本当はこの2人は人間なんだ。<br> 「こんどはお股だよ」<br> 「女の人もちんちん触ってる」<br> 「恥ずかしいやつら」<br> 「うん」<br> 「ねぇ」<br> 「なに?」<br> 洋平くんが、ぬいぐるみを動かす手を止めて僕を見る。<br> 「セリフとか言った方がいいんじゃない」<br> 「え?」</p> <br> <p> 「アーンとかイヤーンとか言った方がいいんじゃない」<br> 「でも…恥ずかしいよ…」<br> ほっぺたがカアァと熱くなる。<br> だって、男の人はたぶんあんまり喋らない。<br> 僕だけセリフ言うのなんて、不公平だよ。<br> 「いいから」<br> 「でも…」<br> 「ほら、続き」<br> 「なんて言えばいいの?」<br> 「アハーンとかウフーンとか言えばいいんだよ」<br> 「あ、あはーん…」<br> 「……なんか違うな」<br> 「うん…」<br> しょうがないよ、だって本当はどんなか知らないんだもん。<br> 「映画のエロシーンっぽくやればいいかも」<br> 「外国のやつ?」<br> 「そうそう、やってみるぞ」<br> 「うん」<br> くまさんがうさぎさんのおっぱいを揉む。<br> 「…あっ…あぁんっ」<br> 「そうそう、そんな感じ」<br> 恥ずかしい。すごく恥ずかしい。<br> 洋平くんはそんな感じって言うけど、きっとすごく変だよ。</p> <br> <p>「っはぁ、あん…」<br> 「あぁ……んっ、いやっ…あぁっもっともっとぉ…」<br> なんで、嫌なのに「もっと」って言うんだろう。<br> 「…あっ、あっ…んっ…」<br> だんだん変な気持ちになってきた。<br> くまさんの手が触れたところと、同じところがひくひくする。<br> 家には誰もいないけど、僕も洋平くんもひそひそ声だ。<br> だって、恥ずかしいことしてるから。<br> セックスごっこなんて、いけないことしてるから。<br> こっそり2人で悪いことをしてるんだと思ったら、背中がぞくぞくした。<br> 「……ゃ」<br> 「…くや」<br> 「たくやっ!」<br> 「えっ!?」<br> びっくりした。<br> 呼ばれてることに全然気づかなかった。<br> 「なに黙りこんでるんだよ」<br> 「あ、ごめん」<br> 「しっかりしろ」<br> 「うん」</p> <br> <p>くまさんがうさぎさんのお股をさする。<br> 「ほら、気持ちいいだろ…?」<br> 「ぁ…いいっ…気持ちいいっ…」<br> 僕もなんだか気持ちイイ気がする。<br> 心臓がすごくしくしくして苦しい。<br> 心臓じゃないところもしくしくする。<br> 「ちんちん入れるぞ」<br> 「っあん…ちんちん気持ちいいっ…!」<br> こんなこと言うかな。<br> でもなんて言えばいいのかわからない。<br> 「…っはぁ…あんっ!もっとぉ…!」<br> 「あっ…あぁ…は、はぁ…」<br> 「…ぁ…よ、ようへいくんっ…」<br> 「なんだよ」<br> 思わず洋平くんを呼んじゃったけど、どうしよう。<br> えっと、あのね、<br> 「洋平くん、僕心臓がしくしくする」<br> しくしくして、すごく苦しい。<br> 「恥ずかしいからだろ、エッチだからだよ」<br> 「う、うん、そうかな」<br> 恥ずかしいな。<br> でも、本当はもっと別のところもしくしくするんだよ。<br> 洋平くん、ぼく別のところもしくしくする。<br> 「ほら、早く続き」<br> 「……うん」<br> でも、それを言ったら洋平くんは僕が嫌いになるかもしれない。<br> もっと恥ずかしい奴だって思うかもしれない。<br> そう思うと悲しかった。<br> だから、僕はそれ以上なにも言わなかった。</p> <br> <p>その後すぐにお姉ちゃんが帰ってきた。<br> 僕たちはセックスごっこをやめてゲームをした。<br> でも僕はずっとしくしく苦しいままだった。</p>

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