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ツンデレショタ【1】」(2006/01/19 (木) 09:29:13) の最新版変更点

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雨降りの街。 流石にこの季節に、雨に濡れたままかえるわけにも行かず、俺は雨宿りしていた。 ──正確には、俺たちか。 つまり、隣の、クラスメイトと一緒に。 特に会話も無く、並んで軒下に立って居る。 「あー、雨上がんないなー…」 降りしきる雨の空を見上げて、そして、俺の方が背が高い所為か、少しだけ見下げる様に隣へと目線を向ける。 「…」 応えは返ってこなかった。 下を向いて黙って口をつぐんで居るだけだ。 …まぁ、こいつはいつもこんな感じで、クラスでも大体一人で居る事が多い。 だけど、今一よくわからないのは、こいつは傘を持ってるのに何故か先に帰らない。 会話もないし、聞いてみる。 どうせ、返ってはこないだろうが。 「つーか、傘持ってるなら入れてくれりゃあいいのにさ。相々傘で。」 「だ、誰が悲しくてお前なんかとそんなことッ!」 ちょっと冗談も込めて聞いてみると、予想外に反応が返ってきた。 ざあざあと降る雨にも負けないくらいの大声で、こっちを見上げて、何故か顔を赤らめちゃったりしつつ。 直ぐにまた、俯いてしまったけれど、耳まで真っ赤にして少し可愛い。 俺はまた、降る雨の方に目線を向ける。 「ふーん…」 別に、自意識過剰のつもりもないけれど、なんとなく解ったような気がした。 「な、なんだよ…なんか、文句…」 声に俺が横目で見ると、俺の言い方がひっかったのか、やっぱり少しだけ赤らめた顔でこっちを見上げていた。 「だったら俺なんかほっといて先帰りゃいいのに。」 「それは…そんなこと、出来るわけないだろっ」 俺が当然のこと、と言う風に言うと、やっぱりあいつは何故か否定で返す。 しかも、俺が顔を向けると、あいつは直ぐにまた俯いてしまったりして。 意外と、可愛いやつだなと思った。

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