「チョコ妖精【9】」(2006/01/22 (日) 12:22:39) の最新版変更点
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<h2>チョコ妖精(9)</h2>
<p align="right">著者不詳</p>
<p>
ちょっとシタを弄ってやっただけで、悪魔はすぐに果てた。<br>
あーあー、泣いちゃって。よっぽど悔しかったのか?どうでもいいけどな。<br>
<br>
「おにーさんったら、二重人格だねー。うふふ♪」<br>
ああ、そういえばウチには淫乱妖精もいたな。忘れてた。ベッドに腰掛けて、こっちを眺めてたらしい。高見の見物か。ふうん?<br>
「悪魔よかずっと悪魔的なオマエよりはマシだぜ?」<br>
「そうかもね? あーあ、ここで見てたら、ぼくもなんだかタイヘンなことになっちゃったな…… ねぇ、おにーさん?」<br>
「どうしろって?」<br>
「シよ?」<br>
「……ったく、オマエは容赦なくストレートだな。 いいさ。毒も喰らわば皿まで、悪魔も喰らわば妖精まで、か。ハハ」<br>
狭い部屋。端から端までだって、数秒だ。くたばってる悪魔を踏み越えて、ベッドに向かう。<br>
近づけば一層甘い香りが増す。汗かいてんのな、妖精。興奮しすぎだって。かなり上気してるし、勃つトコは全部勃ってる。<br>
臨戦態勢ですね200歳。今日はどうしてやろうか?</p>
<p>
…思い立ったがシックスナイン。ホントに全身くまなく甘いわ、コイツ。<br>
「は… …ん♪ おにー さん……んっ …ぁは …っ」<br>
嬉しそうにしやがって。ほら、クチが休んでんぞ?<br>
ヤらしい音が響く。<br>
200年の舌使い、なかなかだな…… あ、ヤベ いや、まだだいじょぶか。<br>
「…っ は …… ほら、悪魔くん おい、で……」<br>
おいで、っておい。死人に鞭打つようなまねしやがって。しかも起き上がってるし悪魔。うわー、マジで絶対服従だわ。<br>
ずるずると近づく悪魔に、何か指示したらしい。あ、舌が増えた。なんだこれ。これはスゴい。流石に……<br>
「……っ 出る、ぞ?」<br>
「いー 、よ♪」<br>
放つ。小さな歓声と、悲鳴が聞こえる。<br>
「おにーさん …っ ぼく、も」<br>
どーぞ。 あ、甘い。おいおい、コレもチョコ味なのかよ。しんじらんねー。おいしー。<br>
飲み下す。<br>
「も、ぅ…… まぁ、いいけど、ね…」<br>
妖精でも恥ずかしそうにするんだな。知らなかった。<br>
こっちに向き直って、胸にしがみついてくる。<br>
「ね、クチだけで、満足?」<br>
変態め。望み通りにしてやる。</p>
<p>
……その後3Pが炎上して、気がついたら日はとっくに沈んでた。<br>
結局3人でフロに入り、洗濯機でイロイロと洗いつつ気を落ち着かせ、そしてやってきた晩飯の席でオレらの優劣関係が決まったらしい。<br>
<br>
野菜炒めをつつきながら、悪魔がポツリと呟いた。<br>
「兄様を、対象にするのは、やめることに、する」<br>
そうか。それは良かった。しかも二人称変わってるし。<br>
「友人くらいは、許してやろう。知己くらいは、いてもかまわぬ。それなりの暮らしを送るが良い」<br>
そうか。それは良かった。これでもう吊らなくていい。<br>
「しかし、恋仲は許さぬ。そのような物との関係は、残らず切り捨てて進ぜよう」<br>
やめろ。この鬼。悪魔。まさに外道。<br>
「やめてよー」<br>
めずらしいな。妖精と気が合うなんて。<br>
「ぼくとおにーさんの仲を切るなんてっ! 悪魔くんひどいっ!」<br>
違うだろオイ!<br>
「いや、然様なことは無きゆえ、妖精殿は安心していただきたい。 ……兄様も、妖精殿に尽くすように」<br>
いっそ切ってくれればいいものを。<br>
どうやら今の序列は「妖精>>オレ≧悪魔」ってトコらしい。ってか、なんでこのチョコが頂点になってるんだよ。<br>
……いや、頂点か。妖精にソースを取ってあげながら、なんとなく納得する。<br>
<br>
結局今日一日で何が起きたかといえば、妖精の手駒とタダ飯喰らいが一人増えた、と。そういうことらしかった。<br>
オレの前途は、危うい。</p>
<h2>チョコ妖精(9)</h2>
<p align="right">著者不詳</p>
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ちょっとシタを弄ってやっただけで、悪魔はすぐに果てた。<br>
あーあー、泣いちゃって。よっぽど悔しかったのか?どうでもいいけどな。<br>
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「おにーさんったら、二重人格だねー。うふふ♪」<br>
ああ、そういえばウチには淫乱妖精もいたな。忘れてた。ベッドに腰掛けて、こっちを眺めてたらしい。高見の見物か。ふうん?<br>
「悪魔よかずっと悪魔的なオマエよりはマシだぜ?」<br>
「そうかもね? あーあ、ここで見てたら、ぼくもなんだかタイヘンなことになっちゃったな…… ねぇ、おにーさん?」<br>
「どうしろって?」<br>
「シよ?」<br>
「……ったく、オマエは容赦なくストレートだな。 いいさ。毒も喰らわば皿まで、悪魔も喰らわば妖精まで、か。ハハ」<br>
狭い部屋。端から端までだって、数秒だ。くたばってる悪魔を踏み越えて、ベッドに向かう。<br>
近づけば一層甘い香りが増す。汗かいてんのな、妖精。興奮しすぎだって。かなり上気してるし、勃つトコは全部勃ってる。<br>
臨戦態勢ですね200歳。今日はどうしてやろうか?</p>
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…思い立ったがシックスナイン。ホントに全身くまなく甘いわ、コイツ。<br>
「は… …ん♪ おにー さん……んっ …ぁは …っ」<br>
嬉しそうにしやがって。ほら、クチが休んでんぞ?<br>
ヤらしい音が響く。<br>
200年の舌使い、なかなかだな…… あ、ヤベ いや、まだだいじょぶか。<br>
「…っ は …… ほら、悪魔くん おい、で……」<br>
おいで、っておい。死人に鞭打つようなまねしやがって。しかも起き上がってるし悪魔。うわー、マジで絶対服従だわ。<br>
ずるずると近づく悪魔に、何か指示したらしい。あ、舌が増えた。なんだこれ。これはスゴい。流石に……<br>
「……っ 出る、ぞ?」<br>
「いー 、よ♪」<br>
放つ。小さな歓声と、悲鳴が聞こえる。<br>
「おにーさん …っ ぼく、も」<br>
どーぞ。 あ、甘い。おいおい、コレもチョコ味なのかよ。しんじらんねー。おいしー。<br>
飲み下す。<br>
「も、ぅ…… まぁ、いいけど、ね…」<br>
妖精でも恥ずかしそうにするんだな。知らなかった。<br>
こっちに向き直って、胸にしがみついてくる。<br>
「ね、クチだけで、満足?」<br>
変態め。望み通りにしてやる。</p>
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……その後3Pが炎上して、気がついたら日はとっくに沈んでた。<br>
結局3人でフロに入り、洗濯機でイロイロと洗いつつ気を落ち着かせ、そしてやってきた晩飯の席でオレらの優劣関係が決まったらしい。<br>
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野菜炒めをつつきながら、悪魔がポツリと呟いた。<br>
「兄様を、対象にするのは、やめることに、する」<br>
そうか。それは良かった。しかも二人称変わってるし。<br>
「友人くらいは、許してやろう。知己くらいは、いてもかまわぬ。それなりの暮らしを送るが良い」<br>
そうか。それは良かった。これでもう吊らなくていい。<br>
「しかし、恋仲は許さぬ。そのような物との関係は、残らず切り捨てて進ぜよう」<br>
やめろ。この鬼。悪魔。まさに外道。<br>
「やめてよー」<br>
めずらしいな。妖精と気が合うなんて。<br>
「ぼくとおにーさんの仲を切るなんてっ! 悪魔くんひどいっ!」<br>
違うだろオイ!<br>
「いや、然様なことは無きゆえ、妖精殿は安心していただきたい。 ……兄様も、妖精殿に尽くすように」<br>
いっそ切ってくれればいいものを。<br>
どうやら今の序列は「妖精>>オレ≧悪魔」ってトコらしい。ってか、なんでこのチョコが頂点になってるんだよ。<br>
……いや、頂点か。妖精にソースを取ってあげながら、なんとなく納得する。<br>
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結局今日一日で何が起きたかといえば、妖精の手駒とタダ飯喰らいが一人増えた、と。そういうことらしかった。<br>
オレの前途は、危うい。</p>
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