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ゆーちゃんときーちゃん」(2006/01/23 (月) 22:34:41) の最新版変更点

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<h2>ゆーちゃんときーちゃん</h2> <p align="right">著者不詳</p> <p>「ねえ、ゆーちゃん」<br> 「んー?」<br>  『図解・シールド工法』とかいう本を寝そべって読んでいたきーちゃんが、突然僕を呼んだ。ときたま「あはは」と笑い声を上げてたが、笑える本なんだろうか。<br> 「チューしよっか」<br> 「あ、ちょっと待って」<br>  僕は開いていた算数のドリルを閉じて向き直った。<br> 「ん、いいよ」<br> 「じゃ早速」<br>  四つんばいで這ってきたきーちゃんが、僕の唇にチューをする。<br>  僕はゆっくりと自分から唇を押し付けていった。<br>  口が少し開けると、唇の粘膜同士がぬるぬるとこすれあうくらい。<br> 「ん…んちゅ…」<br>  きーちゃんのベロが、僕の口の中ににゅるりと滑り込んでくる。<br>  きーちゃんがさっき飲んでた、オレンジジュースの味がかすかにした。<br>  僕は唇できーちゃんのベロを挟み、チュウチュウと吸い上げる。<br>  きーちゃんはちゅぽんとベロを引き抜いて、今度は口の周りをチロチロとベロの先でなぞるように舐めてきた。<br> <br>  きーちゃんは小さい頃からチューが好きな子だった。<br>  はじめてチューしたのがいつなのか思い出せないくらい前から、僕らはしょっちゅうチューをしてきた。<br>  男の子同士でチューするのはヘン、って知ってからはちょっと恥ずかしくなったけれど。<br>  それでも、きーちゃんがお構いなしにチューしてくるのを拒むことはしなかった。<br>  だって、きーちゃんとのチューはすっごく気持ちよかったから。<br>  今では、僕も余計なことは気にせず、きーちゃんとチューするのが当たり前になっていた。</p> <p>  いつの間にか、僕が床の上に仰向けになり、その上にきーちゃんがのしかかる体勢になっていた。<br>  きーちゃんは身体が小さいからたいして重くない。<br>  ボクの顔の上で、きーちゃんは口を開けてベロを突き出した。<br>  ベロに沿って、きーちゃんの唾がつつーっと降りてくる。<br>  僕もベロを伸ばして舌先をくっつけると、唾はそのまま僕の舌の上を流れて、口の中へと注ぎ込んできた。<br>  それをじっくり味わってから、ごくりと飲み込む。<br>  そしてまた、僕ときーちゃんはベロとベロを絡めあった。<br> 「はふぅっ、んふ、んっ」<br> 「くふっ…ん、ちゅっ…」<br>  きーちゃんのベロは、僕の歯茎や上あご、ほっぺたの裏などを休みなくぺろぺろしてくる。<br>  目を閉じると、きーちゃんの唇と舌の感触がよりはっきりと感じられた。 <br>  もう15分くらいチューしてる。どれだけチューしてもやめたくならない。これが愛しいってことなのかな。<br>  一度目を開けたら、きーちゃんと目線が合った。<br>  きーちゃんの目は、相手を見ているようで、相手の心の奥にある何かを見ているような目をしている。<br>  僕の中には何がある?今はきっと、きーちゃんがいると思うよ……。<br> <br> 「……ぷはぁ」<br>  さすがに疲れて、どちらからともなく唇を離すと、僕らの口の間に唾の橋がかかった。<br> 「うん、満足満足」<br>  そう言って、きーちゃんは手で唇をぬぐう。<br> 「ねえ、きーちゃん」<br> 「なーに?」<br> 「きーちゃんは僕が好きなの?それとも単にチューが好きなだけなの?」<br>  僕の問いに、きーちゃんは即答した。<br> 「ボクはゆーちゃんとのチューが大好き。それじゃ、だめ?」<br>  あの不思議な瞳で僕を見つめ返してくる。<br> 「それで、いいか」<br>  僕はもう一度だけ、きーちゃんに軽くチューをした。</p>
<h2>ゆーちゃんときーちゃん</h2> <p align="right">著者不詳</p> <p>「ねえ、ゆーちゃん」<br> 「んー?」<br>  『図解・シールド工法』とかいう本を寝そべって読んでいたきーちゃんが、突然僕を呼んだ。ときたま「あはは」と笑い声を上げてたが、笑える本なんだろうか。<br> 「チューしよっか」<br> 「あ、ちょっと待って」<br>  僕は開いていた算数のドリルを閉じて向き直った。<br> 「ん、いいよ」<br> 「じゃ早速」<br>  四つんばいで這ってきたきーちゃんが、僕の唇にチューをする。<br>  僕はゆっくりと自分から唇を押し付けていった。<br>  口が少し開けると、唇の粘膜同士がぬるぬるとこすれあうくらい。<br> 「ん…んちゅ…」<br>  きーちゃんのベロが、僕の口の中ににゅるりと滑り込んでくる。<br>  きーちゃんがさっき飲んでた、オレンジジュースの味がかすかにした。<br>  僕は唇できーちゃんのベロを挟み、チュウチュウと吸い上げる。<br>  きーちゃんはちゅぽんとベロを引き抜いて、今度は口の周りをチロチロとベロの先でなぞるように舐めてきた。<br> <br>  きーちゃんは小さい頃からチューが好きな子だった。<br>  はじめてチューしたのがいつなのか思い出せないくらい前から、僕らはしょっちゅうチューをしてきた。<br>  男の子同士でチューするのはヘン、って知ってからはちょっと恥ずかしくなったけれど。<br>  それでも、きーちゃんがお構いなしにチューしてくるのを拒むことはしなかった。<br>  だって、きーちゃんとのチューはすっごく気持ちよかったから。<br>  今では、僕も余計なことは気にせず、きーちゃんとチューするのが当たり前になっていた。</p> <br> <p>  いつの間にか、僕が床の上に仰向けになり、その上にきーちゃんがのしかかる体勢になっていた。<br>  きーちゃんは身体が小さいからたいして重くない。<br>  ボクの顔の上で、きーちゃんは口を開けてベロを突き出した。<br>  ベロに沿って、きーちゃんの唾がつつーっと降りてくる。<br>  僕もベロを伸ばして舌先をくっつけると、唾はそのまま僕の舌の上を流れて、口の中へと注ぎ込んできた。<br>  それをじっくり味わってから、ごくりと飲み込む。<br>  そしてまた、僕ときーちゃんはベロとベロを絡めあった。<br> 「はふぅっ、んふ、んっ」<br> 「くふっ…ん、ちゅっ…」<br>  きーちゃんのベロは、僕の歯茎や上あご、ほっぺたの裏などを休みなくぺろぺろしてくる。<br>  目を閉じると、きーちゃんの唇と舌の感触がよりはっきりと感じられた。 <br>  もう15分くらいチューしてる。どれだけチューしてもやめたくならない。これが愛しいってことなのかな。<br>  一度目を開けたら、きーちゃんと目線が合った。<br>  きーちゃんの目は、相手を見ているようで、相手の心の奥にある何かを見ているような目をしている。<br>  僕の中には何がある?今はきっと、きーちゃんがいると思うよ……。<br> <br> 「……ぷはぁ」<br>  さすがに疲れて、どちらからともなく唇を離すと、僕らの口の間に唾の橋がかかった。<br> 「うん、満足満足」<br>  そう言って、きーちゃんは手で唇をぬぐう。<br> 「ねえ、きーちゃん」<br> 「なーに?」<br> 「きーちゃんは僕が好きなの?それとも単にチューが好きなだけなの?」<br>  僕の問いに、きーちゃんは即答した。<br> 「ボクはゆーちゃんとのチューが大好き。それじゃ、だめ?」<br>  あの不思議な瞳で僕を見つめ返してくる。<br> 「それで、いいか」<br>  僕はもう一度だけ、きーちゃんに軽くチューをした。</p>

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