「猫耳少年【8】」(2006/01/28 (土) 03:11:26) の最新版変更点
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ネズミーランドから帰ってきた。俺たちはベッドに倒れこむ。
「ふはぁ~・・・疲れた・・・」
「俺も・・・・もう寝る?」
「寝ちゃう~・・・」
蓮がそうつぶやいたかと思ったらスースーと寝息を掻く。
「早いな・・・・」
そう秋がつぶやくとじっと蓮を見つめた。
「・・・・何か・・・・犯りたい・・・・いやせめてキスでも・・・・」
秋がそういうと蓮の寝顔に顔を近付ける。
後もう少しで口が付けられる。そこまで近付けたのに秋は蓮と口付けることを反射的に拒む。
秋の頭にフラッシュバックする・・・蓮と出会った初日にしてしまった過ち。
「・・・・やっぱ俺にはできねぇぇぇ・・・・」
秋は枕にうずくまってしまう。でもこのやるせない気持ち・・・どうするか・・・
「トイレ行こう・・・・」
秋がそう思い、トイレに行こうとした瞬間。何かが秋の腕を引っ張った。
それは・・・蓮の手。
そう。蓮が起きたのだ。ただ少し何かが違う。雰囲気・・・?
「うわ!?・・・・蓮、起きてたんだ。どうしたの?」
「・・・・食べないの・・・・?」
「へ・・・?」
「僕を食べないの?つまらないよそんなの。」
蓮が少し怪しい目をしながらそう言った。
「・・・・はぁ?食べるって」
何だよ。と言おうとした瞬間に、蓮は俺に口付けをしてきた。
口付け・・・えええええぇぇぇ???!!
「いいの・・・?食べないんだったら・・・・僕が食べちゃおうか・・・」
そういいながら蓮の舌は秋の口から首筋へと移動する。
・・・・どうしたんだろ突然
・・・・・蓮おかしいよな
・・・・・・どうしようか
・・・・・・・でも・・・ああ・・・
・・・・・・・・いいや・・・食べちゃえ
秋は蓮の誘惑に
負けた。
蓮と約束してから1日たつ。
とりあえず実家に帰って服と資金の調達に行かねば。
そう思い、蓮を後に秋は家を出た。
「さて・・・父さん居なければいいなぁ・・・」
秋がそう思いながら電車に乗り。1時間ほどで家に着いた。
秋は少しどきどきしながらチャイムを鳴らす。
家に居る可能性があるのは母。父。姉。おばあちゃん。
おばあちゃんだけなら天国。父が居てしまったら・・・・
そんなことを考えていると扉が開いた。
「・・・・ぁぁ秋ちゃん・・・久しぶりだのう・・・・」
秋に天使が舞い降りた。
「お久しぶり。おばあちゃん。今おばあちゃん一人?」
「私一人だけだがのう・・・」
最高だ。最高のシュチュエーションだ。
「ゴメンあがるよ~。」
「はいはい。お茶どうする?」
おばあちゃんの言葉を無視して元の俺の部屋に向かう。ここには昔の服があるはずだ。
昔の服は黒いクローゼットに入っている。
そのクローゼットを見つけ。秋は服を取り出す。
「いいのあるなぁ・・・・さすが俺。よくやった昔の俺。」
そう秋が独り言をつぶやき。適当に服を取り出す。
ある程度服や靴を取り出し。もう良いと思いクローゼットを閉めようと思ったそのとき。上から帽子が落ちてきた。
「帽子・・・・いらねえかな・・・あ!そうか!猫耳隠さねえとまずいや」
そう考えた秋は帽子を拾った。
後は袋・・・秋は自分の周辺を探すとちょうどいい大きなバックがあった。
俺には神様がついているのだろうか。満面の笑みでリビングに向かう。
「秋ちゃん。お茶用意したけど・・」
「ありがとう。そこ置いといて。」
秋が軽くあしらう。
資金集めないと・・・俺の隠しといた貯金・・・3万くらいあるはず・・・
そう思って隠しておいた場所を見る。
「良し。3万以上ある!」
秋が隠しておいた金を全て取り出し。テーブルに用意されたお茶を飲み干し。実家を後にする。
「おばあちゃんありがとう。俺忙しいからもう出るよ。」
「そうかい・・・また寂しくなるねえ・・・」
少し名残惜しいが。父さんと出くわしたら大変なことになる。そう思って蓮が待ってる家に向かった。
「蓮。ただいま。」
「おかえり~秋兄ちゃん!」
元気よく返事をして秋のもとへ近づいてくる。そして抱きついた。
「まったく・・・蓮は甘えん坊だ・・・」
「えへへ・・・」
「そういえば蓮。俺の昔の服持ってきたんだけど・・・それじゃあ動き辛いでしょ?」
「え!本当?!」
そう喜ぶ蓮をつれてリビングでバッグから服を取り出した。
秋が蓮に服を合わせる。ほとんどぴったりだ。
「よしよし。いい感じだな。どんなの着たい?」
そう秋が聞くと少し悩みながら蓮が答えた。
「え~と・・・少しかわいい感じでかっこよさのある服。」
「うーん・・あるかな・・・」
そう思って秋がそれっぽい服を探す。
まてよ。蓮が着たらどんな服でもかわいい感じになると思うなぁ。
そう思った秋はなるべくかっこいい方を探す。こんなのがいいだろうか。
それは少しパンクかかった長袖の物で、わざとぶかぶかな感じに仕上げており。着るとルーズな感じになる服だ。
結構似合うと思う。そう思って蓮に着せてみる。
「どう?」
「うん。結構いいよw」
蓮が笑ってくれた。よかったと安堵の息を漏らし、ズボンを決める。
下はまたパンクっぽいとこてこてになっちゃうし・・・黒っぽいジーンズでいいか。
そう思ってそれも蓮に着せる。なかなかに会う。いあかなり似合う。
「秋兄ちゃん服のセンス良いね~!」
「そうかな?」
あとはジャケットを着せてこの帽子を・・・かぶせる。これはすごい。猫耳少年から美少年になった。
「これでよし・・・ランド行くときはこれでいこうな。」
「うん!ありがとう秋兄ちゃん!」
そういうと蓮は家を駆け回る。気に入ってくれたらうれしいや。これで何とかネズミーランドにいけるか。
そう思っていると疲れたのか寝てしまった。
ネズミーランド行くまで後一週間・・・・
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