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猫耳少年【14】」(2006/01/31 (火) 15:41:31) の最新版変更点

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凛と秋は再びテーブルにすわり向き合う。蓮は・・眠いのかベッドで横になってしまってる。 「・・・で。詳しく教えてもらおうか。・・・しかし・・・何について教えてもらうのがいいのか・・・・」 秋は質問の量が多すぎてどれから聞けばいいのか迷う。 しばらく二人は沈黙になった。 「・・・じゃあ俺が勝手に話す。いいか?」 永遠と思われるようなこの沈黙を破ったのは凛。秋は凛のその言葉に黙って頷いた。 「・・・じゃあお前らに無い。これのことについて話そうか。」 凛がそういうと自分の猫耳を指す。 「実はな・・・・まあ現実離れして信じられないかもしれないんだが。俺たちは人体実験されていて。その実験体なんだ。」 「・・・・え?はぁ?」 凛が突然わけわからないことを言って。秋は顔をしかめる。 「人体実験て・・・今でもやってるわけ?」 「あぁ。秘密裏でやられててな。孤児とか見つけては拾って実験してたんだよ。」 そういうと凛は蓮のほうを見た。 「あいつと俺も・・・その中の一人。いろいろとやられててな。」 「んぁ。実験されたのはわかった。で。その実験内容とかはどうなんだ?」 「・・・意外とあっさり受け止めるんだな。信じないと思った。」 「いや~たぶん俺も1ヶ月前だったらさ、そんな話聞かれても全く信じなかったと思うけど。あれ見ちゃったらねぇ、サンタクロースも信じるな」 秋は蓮を指しながらそう言った。 「・・・・その実験内容はな。人間の細胞に動物の細胞を組み込むことさ。」 凛は淡々とその事実を話したが。秋は口を押さえて顔をしかめた。 「・・うぇ・・・結構グロい・・・」 「・・・もちろん次々と実験された奴は死んでいったさ。だか偶然にも生き残った奴が出た。」 「・・・・それがお前と蓮?」 秋がそう聞いてみたが、凛は首をひねった。 「蓮?誰だそいつ。」 「へ?こいつのことだけど。」 秋が蓮のほうを指すと、凛はうなだれた。 「・・・また人格が増えたのか・・・・」 「え・・・・は?・・・まてまて。人格が増えたって・・・」 「ん?気付かなかったか?祐は多重人格障害だぞ。」 秋はその事実に頭がこんがらがった。凛はその事実に関してさらに詳しく話した。 「その実験場に居た実験される奴らは結構荒く扱われていたんだが。祐の扱いがひどかった。」 そういうと凛は蓮の顔に触れた。 「強姦だよ強姦・・・こいつは・・・いつもひどい目に合わされていた・・・・」 秋はもう黙ることしかできなかった。情報の整理に精一杯なのだろう。 「その扱いでのショックが大きかったのかわからないが・・・祐の人格が2つに割れた。うれしいことを受け止める、聖。もうひとつは悲しみを受け止める人格、祐。」 そう話しながら凛は蓮の顔に手をかざす。 「ベースは・・・祐だったな・・・うれしいことなんてほとんど無かった。だよな?祐。」 そういうと凛は手を蓮の顔から離す。すると蓮はゆっくりと起き上がった。 「そうだね・・・うれしいことなんて・・・」 その顔は・・・・あの怪しい目・・・ 「・・・・お前・・・別人格だったのか・・・」 秋がやっとのことで口を開いた。 「うん・・・・騙すつもりは無かったんだけれどね。ごめんね。」 そういうと祐(?)は凛の方を向く。 「祐・・・こんなとこにいたらあいつらに見つかっちゃう・・・いい隠れ家見つけたんだ。そこに行けば見つかることなんて・・・」 そういうと祐(?)は少し黙った後。口を開いた。 「凛・・・僕はここに居た方が楽しい。あんな毎日怯えるような日々に戻りたくなんかない。」 「祐・・・・わかった。俺は隠れ家に戻るよ。」 「ゴメンね・・・凛・・・」 そういうと凛は家を出ようとする。秋はそれを呼び止めた。 「凛・・・だよな。お前この家に居たらどうだ?」 「・・・あいにくそういう性格ではないからね・・・・」 そういうと凛は再び玄関へと向かった。 「・・・・そうか・・・・あ、じゃあさ!」 その声に、凛は再び秋のほうへと振り向いた。 秋は少し言うのをためらったが。少し間をあけてこう言った。 「隠れ家の場所・・・・教えてくれよ・・・」

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