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<h2>仁志(1)</h2> <p align="right">著者不明</p> <p><font color= "#FF0000">【8:48】リアルに兄が好きで告白したい</font><br> 1 :<strong><font color= "#009900">以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします</font></strong> :2006/01/07(土) 00:16:18.53 ID:A+nnRtD60<br>   男同士なのにヤバイ。どうしよう</p> <p> そのスレを見つけたとき、俺はハっとしてマウスを操作する手を止めた。<br> 我知らず心臓の鼓動が速くなっていくのがわかる。<br> 「・・はぁ」<br> 男同士というせいか、大半がノイズに占領されたスレを読み進めていくうち、<br> ふと口をついて出るため息。<br> ざっと読んだところでは1は俺と同じ歳のようで、俺はエールを送ってやりた<br> くなって、ついレスを書いてしまった。かっこいいことなんて書けないけど。</p> <p>55 :<strong><font color= "#009900">以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします</font></strong> :2006/01/07(土) 17:12:58.13 ID:A+nnRtD60<br>   俺もちょっとわかる。俺が気なるのは弟だけど、<br>   ときどき押さえが利かなくなりそうなときある。<br>   でも臆病な俺はそっと見守ることしかできない。<br>   &gt;&gt;1 の発言をみると両想いな希ガス<br>   無責任な発言だが、当って砕けろってのはダメだろうか?</p> <p>58 :<strong><font color= "#009900">以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします</font></strong> :2006/01/07(土) 18:45:02.27 ID:aNMxBPDS0<br>   久しぶりに酷い自演を見た。</p> <p>59 :<font color="#009900"><strong>1◆1t964Nvg7M</strong></font> :2006/01/07(土) 18:47:18.53 ID:A+nnRtD60<br>   &gt;&gt;55<br>   ありがとうございます。<br>   頑張ってみます。</p> <p>60 :<strong><font color= "#009900">以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします</font></strong> :2006/01/07(土) 19:12:18.41 ID:f8t9CWir0<br>   そんなエサで俺様がクマー(AA略</p> <p> 夕食をとって自室に戻って再びスレを覗くと相変わらずのノイズのなかに<br> スレ主のレスが付けられていた。<br> ふっと心が温かくなるのを感じる。<br> 「頑張れ、知らない いちさん」<br> 彼の思いが通じることを祈りつつエールを小声でつぶやいてみる。<br> そして、どこかで知らない兄弟が満足そうに抱き合う様子を想像して<br> ちょっとわくわくしたりする。<br> いつしかその想像は俺と仁志に置き換わっていて、その二人は口付けを交わし、さらにお互いを求めあい、上り詰めていく。<br> 俺はブラザを落とし、自分を慰めようとベッドに横になった。</p> <p> 横になってティッシュボックスに手を伸ばしかけたとき、部屋の扉がノックされた。<br> 「はーい」<br> 俺はベッドに座りなおす。<br> 「なぁ、あにき、ちょっといいか?」<br> ちょっと前まで『お兄ちゃん』って呼んでいたくせに、中学になってすこし恥ずかしく思ったのか『あにき』ってなんか生意気っぽくなった。<br> 「ん?どうした」<br> おれは上気した顔を気付かれないよう、手近にある雑誌を引き寄せ読む振りをする。そのすぐ目の前に仁志の足が見えた、目の前にある気配につい集中してしまう。<br> 「あにき、俺・・・・・」<br> いつもと違うしおらしい声に顔をあげて仁志と目が合った瞬間だった。<br> 「俺、当りに来た」<br> 言うが早いか、俺の首に抱きついてきて、俺はそのまま押し倒される。<br> 「えっ、え?」<br> 俺は言われていることと、体勢が理解できずにいる。なんだこれは。<br> 「あにき、俺、あにきのこと、好きなんだ」<br> 仁志の顔は俺の左側にあって表情は見えなかった。それでも、伝わってくる鼓動の早さが俺を少し切なくさせ、冷静にした。</p>
<h2>仁志(1)</h2> <p align="right">著者不明</p> <p><font color= "#FF0000">【8:48】リアルに兄が好きで告白したい</font><br> 1 :<strong><font color= "#009900">以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします</font></strong> :2006/01/07(土) 00:16:18.53 ID:A+nnRtD60<br>   男同士なのにヤバイ。どうしよう</p> <br> <p> そのスレを見つけたとき、俺はハっとしてマウスを操作する手を止めた。<br> 我知らず心臓の鼓動が速くなっていくのがわかる。<br> 「・・はぁ」<br> 男同士というせいか、大半がノイズに占領されたスレを読み進めていくうち、<br> ふと口をついて出るため息。<br> ざっと読んだところでは1は俺と同じ歳のようで、俺はエールを送ってやりた<br> くなって、ついレスを書いてしまった。かっこいいことなんて書けないけど。</p> <br> <p>55 :<strong><font color= "#009900">以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします</font></strong> :2006/01/07(土) 17:12:58.13 ID:A+nnRtD60<br>   俺もちょっとわかる。俺が気なるのは弟だけど、<br>   ときどき押さえが利かなくなりそうなときある。<br>   でも臆病な俺はそっと見守ることしかできない。<br>   &gt;&gt;1 の発言をみると両想いな希ガス<br>   無責任な発言だが、当って砕けろってのはダメだろうか?</p> <br> <p>58 :<strong><font color= "#009900">以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします</font></strong> :2006/01/07(土) 18:45:02.27 ID:aNMxBPDS0<br>   久しぶりに酷い自演を見た。</p> <br> <p>59 :<font color="#009900"><strong>1◆1t964Nvg7M</strong></font> :2006/01/07(土) 18:47:18.53 ID:A+nnRtD60<br>   &gt;&gt;55<br>   ありがとうございます。<br>   頑張ってみます。</p> <br> <p>60 :<strong><font color= "#009900">以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします</font></strong> :2006/01/07(土) 19:12:18.41 ID:f8t9CWir0<br>   そんなエサで俺様がクマー(AA略</p> <br> <p> 夕食をとって自室に戻って再びスレを覗くと相変わらずのノイズのなかに<br> スレ主のレスが付けられていた。<br> ふっと心が温かくなるのを感じる。<br> 「頑張れ、知らない いちさん」<br> 彼の思いが通じることを祈りつつエールを小声でつぶやいてみる。<br> そして、どこかで知らない兄弟が満足そうに抱き合う様子を想像して<br> ちょっとわくわくしたりする。<br> いつしかその想像は俺と仁志に置き換わっていて、その二人は口付けを交わし、さらにお互いを求めあい、上り詰めていく。<br> 俺はブラザを落とし、自分を慰めようとベッドに横になった。</p> <br> <p> 横になってティッシュボックスに手を伸ばしかけたとき、部屋の扉がノックされた。<br> 「はーい」<br> 俺はベッドに座りなおす。<br> 「なぁ、あにき、ちょっといいか?」<br> ちょっと前まで『お兄ちゃん』って呼んでいたくせに、中学になってすこし恥ずかしく思ったのか『あにき』ってなんか生意気っぽくなった。<br> 「ん?どうした」<br> おれは上気した顔を気付かれないよう、手近にある雑誌を引き寄せ読む振りをする。そのすぐ目の前に仁志の足が見えた、目の前にある気配につい集中してしまう。<br> 「あにき、俺・・・・・」<br> いつもと違うしおらしい声に顔をあげて仁志と目が合った瞬間だった。<br> 「俺、当りに来た」<br> 言うが早いか、俺の首に抱きついてきて、俺はそのまま押し倒される。<br> 「えっ、え?」<br> 俺は言われていることと、体勢が理解できずにいる。なんだこれは。<br> 「あにき、俺、あにきのこと、好きなんだ」<br> 仁志の顔は俺の左側にあって表情は見えなかった。それでも、伝わってくる鼓動の早さが俺を少し切なくさせ、冷静にした。</p>

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