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著者不詳
さすがに俺も不意を衝かれてびっくりしてた。そのせいか、声が酷く抑圧 された感じになってしまって、貴司を威圧してしまったかもしれない。 「貴司、お前なんか勘違いしてないか?」 謝るのは俺方なのに。 「・・・」 がっくりと肩を落とし、うな垂れる貴司の頭を再びポンポンと叩いた。 「誤解しているようだけど、里美とは何でもないんだぞ?」 貴司のからだがピクリと動いた。 「それに、ココを聞いたのは里美からじゃないし。」 「ほんと?」 どっちに対してだ?という言葉を飲み込んで俺は答える。 「ああ」 「兄さん、ほんとうにごめんなさい。」 「ま、ちょっとだけびっくりして理性が飛びそうだったけどな」 本当のことを言うと、過去形じゃなく現在進行形だったりするのだが。
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