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著者不詳
部屋の隅に焚いた桃の香が焦げ落ちる。 ベッドに腰掛けた少年は、膝の間に顔を埋めるもう一人の少年の奉仕に 恍惚の色を隠せずに居た。 だらしなく開かれた唇は唾液で濡れ、 時折奉仕の様を見下ろす瞳もまた、淫蕩な光を帯び、切なげに濡れていた。 卓越した技巧。 片手で睾丸を弄びながら、窄めた口で陰茎を蹂躙する。 舌の先を硬く細く、陰茎の裏をなぞる。 カリの段差に当たる部分を一周すると、尿道を優しく舐め、 今度は舌を広く使う。 舐め、甘噛みし、吸い込むように全体を擦りあげる。 口の中に溜めた唾を啜る、酷く暴力的な効果音が、興奮を促す。 奉仕をしている少年もまた、時折快感に体を震わせる。 硬く勃起した陰茎を両足で擦られている。 指先の爪で、指の股で、ひび割れも知らぬ柔らかな足の裏で、僅かに硬いかかとで。 それは口での奉仕に比べると些か乱雑なものであったが、 両足に挟まれた少年の欲望は放出寸前の様相で、 睾丸を収縮させる。 「全部、飲むからね。…兄さん、このまま出したいでしょ?」 口を離した少年の声は、快感と恍惚に嗄れている。返事も待たずに再びくわえ込むと、壊れた玩具のように 前後のスライドを早めた。 漏れる声と、跳
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