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「っ、ん…ぁ…はぁっ…あっ…」
 暑い。教室の中心でひっきり無しに喘ぎ声をあげるあいつを他所に、
俺は窓の外を見つめておもむろに呟いた。
 夏だから、と言ってしまえばそれまでなのだが、
もう何年も使われていないこの旧校舎には、冷房が無い。
 もっとも、“使われていない”というのは建前で、
かつては立ち入り禁止の壁紙がいくつも張られ、鍵が何重にも設置されていた入口の扉を、
一年前にこの俺が跡形も無く破壊した所為で、
今では複数のカップルが、誰にも目撃されず事に及ぶ為の、最適な場所と化しているのだが。
「んっあぁ!・・・やぁっ!」
 あいつは背中を仰け反らせ、びくびくと脈打ちながら、今日何度目かの絶頂に達した。
それまで挿入していた生徒は、乱暴に自分の性器を引き抜いて、他の生徒と交替する。
そしてその小さな体の蕾は、水を入れ過ぎたペットボトルのようにゴポゴポと音を立てながら、
ねっとりとした液体を床に垂らした。
 来た時は埃だらけだったその床も、絶え間なく発射される白濁の雨にすっかり塗らされ、
小さな水溜りを作るほどの、なんとも言えない異臭を放っている。
 しかしこの汗と精液の入り混じった独特の臭いにも、流石に慣れてきたのだろう。
 あいつは続いてやってきた生徒の進入を、文句ひとつ言わずに受け入れ、
さっき射精したばかりのソレを、早くも先走らせるほど熱く反り勃たせていた。
 まだ連れてきてから数時間しか経過していないというのに、もう慣れ始めている。
普通なら、それがどんなに強い快楽でも、反抗的な姿勢だけは絶対に覆さないものだが…。
 まずいな、このまま進行すれば間違いなく犯られる事に快楽を感じ始める。
そうなったら俺の楽しみは終わったも同然。
たかだか色気だけで満足できるほど、俺は優しくない。
「なあ、こいつすげーゆるゆるだし、二本くらい入るんじゃねーの?」
 あいつの顔が驚きから、ほんの少し恐怖に染まったのを見て、ニヤリと口を細める。
すると取り巻き達も互いに顔を合わせて、同じように嫌らしい笑みを浮かべた。

「ぁあ…っ!…い、痛い!やめて!」
 すでに裂け口から血が滲みだしているにも関わらず、二人の生徒は無理やり自身を押し込む。
この質量では、前立腺も糞もあったもんじゃないだろう。
苦痛と欲望、どちらが上を行くか、高みの見物といこうか。
「うっ…ぁあぁあぁ」
 あまりにも情け容赦なく捻り込まれる二つの性器に悲鳴を上げつつ、
あいつの目から一筋の雫が頬を伝った。
 どんな気分だ優輝。好きでも無い人間に、自分の体を汚されるのは。
痛いか?苦しいか?悲しいか?悔しいか?
それともあまりの刺激で、理性が粉々にぶっ飛びそうなくらい気持ち良いか?
 お前を見てると昔の自分を思い出す。
誰にも話せない過去を背負いながら、一人でいるとそれに押し潰されそうになるから、
赤の他人でも誰も良い。とにかく人といる事で忘れようとする。
他人との交流、その瞬間だけが己を癒す。そんな自分を。
 お前を見てると殺したいほど腹が立つ。
どうせ裏切られるのに、何をしたって自分が孤独である事に変わりは無いのに、
そんな事にも気がつかないで、必死に逃げ出そうと足掻いているから。
 俺が出来なかったのに、お前が出来るはずがない。俺がお前に気づかせてやる。
その穢れを知らない心に築かれた、虚偽で塗り固められた希望を、
ボロボロになるまで破壊し尽くしてやる。
一生逃れられない過去を背負わせてやる。