「こ・・・降参!・・こうさんー!!」
「寂しいって認める?」
「み・・認める!」
やっとのことで開放され、絶え絶えの息を整えた。
「もー、息できないじゃな・・!!」
いきなり口を塞がれる。
何が起こったのか分からなかった。
顔が近い。
「!!・・んっ・・・はぁ・・ん・・・」
舌が進入する。
驚いて思いっきり突っぱねようとしたが力が入らなかった。
ピチャ・・・ピチュ・・・舌を絡め、どちらの物とも付かない唾液が口元を伝う。
嫌なはずなのに、唾液なんて飲みたくないのに、なんか・・・変だ。
暫くすると兄が離れた。
「・・・兄ちゃん・・・いま・・の・・」
見ると兄の顔はかなり上気している。
きっと僕も同じ顔をしているのだろうな、と思った。
「ごめん。くすぐられてるの見てたら、ちょっと変になって・・・」
沈黙。 先に口を開いたのは兄だった。
「ねえ修斗」
顔には何時も通りの笑顔が戻っている。僕はどうだろうか・・・。
「何?」
「自慰行為ってした事ある?」
「じい・・・?」
「そう、ここをね」
言ったと共に兄が覆いかぶさり、ズボンのファスナーに手をかけた。
「ちょっ!ちょっと何してるのさ!!」
「何って、自慰行為の説明。」
何でそんな質問するの?と言った様なきょとんとした顔で見つめながら、その隙を逃すはずも無く、ズボンと同時にパンツまでずり下ろされた。
「くすっ・・・さっきのキスでかな?ちょっと勃ってる」
「見ないでよ!ぅわ!ちょっと・・・触るなー!!」
「体験学習体験学習!」
こっちは恥ずかしくて死にそうだと言うのに、なんだか兄は楽しそうだ。
「ひゃっ!・・・あっ・・・」
兄の手が上下するたびに変な感覚にとらわれる。
何だ?
「こうすると気持ち良いでしょ?」
「わ・・分かった!・・・分かっ・・たか・ら・・もうやっん・・」
不意に兄の手が離れた。
「じゃぁ、ちゃーんと分かったか見ててあげる。」
「ふぇ・・・?」