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兄は黙ってこちらを見つめている。
一体いつの間にこんな事を覚えたのだろう。
半年前、一緒に居た時はこんな事知らなかったのに、
「どうしたの?」
何時もとは違ういたずらな笑みで問いかけてくる。
兄のあんな顔は見たことがない。思わず目をそらしていた。
兄がクスっと笑う。
「あっ・・・やっ!・・」
体がはねる。
僕の物を根元から先端に向かって人差し指が伝っていった。
またあの変な感覚。まるで電流でもはしったみたい。
しかしそれは一瞬の事。後に残ったのは物足りなさだけ。
「にぃ・・・ちゃ・ぁん・・」
「ダメだよ?分かったから止めてって言ったのは修斗なんだから
                  後はちゃんと自分でやらないと」
「・・・・・・」
確かに言った、言ったけど・・・こんな風になるなんて知らなかったし
兄ちゃんが見ていたら恥ずかしいし・・・それに・・それに
こんな風にしたのは兄ちゃんじゃないか!!

ばか! バカ!! 馬鹿!!!

それは口に出るわけも無く、僕は頭の中で兄を罵り続けた。

「修斗?」
兄の声で現実に戻される。
僕がこっちを見たのを確認すると兄は優しく微笑んだ。
それは僕が泣いたり困ったりした時に兄が見せる顔。僕が唯一真似出来なかった顔。
そして僕が一番落ち着ける顔だった。
「まったく、修斗は普段泣かないのに泣くと止まらなくなるんだから」
そう言って兄は僕の涙でグシャグシャになった顔を拭い、
抱きしめて背中を「ポンポン」と叩いてくれた。
こうされるとすごく落ち着く。
「・・・そんなに自分でするの嫌だった?」
兄の胸の中でコクンとうなずく。こういう時の兄はとても同い年とは見えなかった。
「そっか。・・・でもまたここが勃っちゃった時どうするの?僕が居るとは限らないんだよ?」
「・・・出来る。次はちゃんと出来るから・・」
「わかった」
兄は呆れたような、でも安心したような声でそう答えてくれた。
きっとさっき言ったことが口からでまかせだって事はばれてるだろう。
それでも自分の意見を通してくれたことが嬉しかった。