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チョコ妖精(9)

著者不詳

ちょっとシタを弄ってやっただけで、悪魔はすぐに果てた。
あーあー、泣いちゃって。よっぽど悔しかったのか?どうでもいいけどな。

「おにーさんったら、二重人格だねー。うふふ♪」
ああ、そういえばウチには淫乱妖精もいたな。忘れてた。ベッドに腰掛けて、こっちを眺めてたらしい。高見の見物か。ふうん?
「悪魔よかずっと悪魔的なオマエよりはマシだぜ?」
「そうかもね? あーあ、ここで見てたら、ぼくもなんだかタイヘンなことになっちゃったな…… ねぇ、おにーさん?」
「どうしろって?」
「シよ?」
「……ったく、オマエは容赦なくストレートだな。 いいさ。毒も喰らわば皿まで、悪魔も喰らわば妖精まで、か。ハハ」
狭い部屋。端から端までだって、数秒だ。くたばってる悪魔を踏み越えて、ベッドに向かう。
近づけば一層甘い香りが増す。汗かいてんのな、妖精。興奮しすぎだって。かなり上気してるし、勃つトコは全部勃ってる。
臨戦態勢ですね200歳。今日はどうしてやろうか?


…思い立ったがシックスナイン。ホントに全身くまなく甘いわ、コイツ。
「は… …ん♪ おにー さん……んっ …ぁは …っ」
嬉しそうにしやがって。ほら、クチが休んでんぞ?
ヤらしい音が響く。
200年の舌使い、なかなかだな…… あ、ヤベ いや、まだだいじょぶか。
「…っ は …… ほら、悪魔くん おい、で……」
おいで、っておい。死人に鞭打つようなまねしやがって。しかも起き上がってるし悪魔。うわー、マジで絶対服従だわ。
ずるずると近づく悪魔に、何か指示したらしい。あ、舌が増えた。なんだこれ。これはスゴい。流石に……
「……っ 出る、ぞ?」
「いー 、よ♪」
放つ。小さな歓声と、悲鳴が聞こえる。
「おにーさん …っ ぼく、も」
どーぞ。 あ、甘い。おいおい、コレもチョコ味なのかよ。しんじらんねー。おいしー。
飲み下す。
「も、ぅ…… まぁ、いいけど、ね…」
妖精でも恥ずかしそうにするんだな。知らなかった。
こっちに向き直って、胸にしがみついてくる。
「ね、クチだけで、満足?」
変態め。望み通りにしてやる。


……その後3Pが炎上して、気がついたら日はとっくに沈んでた。
結局3人でフロに入り、洗濯機でイロイロと洗いつつ気を落ち着かせ、そしてやってきた晩飯の席でオレらの優劣関係が決まったらしい。

野菜炒めをつつきながら、悪魔がポツリと呟いた。
「兄様を、対象にするのは、やめることに、する」
そうか。それは良かった。しかも二人称変わってるし。
「友人くらいは、許してやろう。知己くらいは、いてもかまわぬ。それなりの暮らしを送るが良い」
そうか。それは良かった。これでもう吊らなくていい。
「しかし、恋仲は許さぬ。そのような物との関係は、残らず切り捨てて進ぜよう」
やめろ。この鬼。悪魔。まさに外道。
「やめてよー」
めずらしいな。妖精と気が合うなんて。
「ぼくとおにーさんの仲を切るなんてっ! 悪魔くんひどいっ!」
違うだろオイ!
「いや、然様なことは無きゆえ、妖精殿は安心していただきたい。 ……兄様も、妖精殿に尽くすように」
いっそ切ってくれればいいものを。
どうやら今の序列は「妖精>>オレ≧悪魔」ってトコらしい。ってか、なんでこのチョコが頂点になってるんだよ。
……いや、頂点か。妖精にソースを取ってあげながら、なんとなく納得する。

結局今日一日で何が起きたかといえば、妖精の手駒とタダ飯喰らいが一人増えた、と。そういうことらしかった。
オレの前途は、危うい。