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猫耳少年(1)

飛鳥氏

バイトが終わり。家に帰る。
自立してから3ヶ月はたった。秋(シュウ)はバイトから入る少しの金でぎりぎりの生活をすごしていた。
「はぁ・・・いつ餓死するかわかんねぇや・・・」
そんなことを思いながら秋が歩いてると。電柱の脇に何かあるのがわかった。
「なんだ・・・?お・・・ぁ?」
見てみるとそこには猫の耳をつけ。尾を生やした少年がダンボールに入っていた。ダンボールには『拾ってください』と書かれていた。
「・・・(電車男の影響で萌を追及したのか?)」
その少年はこちらをじっと見ている。
「・・・・なぁ。君・・・どうしたの?」
「・・・・・・・」
「こんなとこにいると変態に襲われるぞ。家はどこ?連れてってあげようか。」
「家・・・ここ・・・・」
何いってるんだ。俺はそう思ったが。子育てに疲れた親に捨てられたのかもしれない。そう思った。
「・・・・(まいったな・・警察に連れて行こうか・・・でもめんどい・・・)」
「お兄さん・・・・家・・・行く・・・」
そういったかと思うと少年は立ち上がり。その小さな手で秋の手を握った。
「・・・・(これ傍から見ると犯罪っぽくないか?)」
そう思ったら早く家に連れて帰ってよく話を聞こうと思った。


家について数時間後。

「・・・じゃあどこから来たのかも名前とかも全部わからないの?」
「・・わからないの・・・・」
まいったなぁ・・・記憶喪失か?まったくわからない。
これじゃあ警察に届けても迷惑になるだけだろうか。秋がそう思っていた。
「・・・(そういやこの耳・・・やけにリアルだ・・・)」
そんなことを思って触ってみたら少年が反応した。
「んやぁ!」
「?!・・・・マジで・・・?」
そう。その猫耳は少年の一部だった。
「・・・こんなことってぇ・・・あるんだぁ・・・」
唖然として秋はつぶやいた。何せ普通の人間にはないものがその少年にはあったのだから。
「・・・ははっ!・・すげえや・・・」
そう思ってるうちに秋は少年に夢中になっていた。
「すごい・・・シッポもついてる・・・どうなってるんだ・・・?」
「・・・お兄さんくすぐったい・・・」
その声に我に返った。何やってるんだ俺。まずこの少年をどうするか決めなければ。
「えーと・・・・ごめんね・・・ていうか名前わからないんだっけ?」
「うん。」
じゃー決めなきゃな。そう思って名前を考えた。


「蓮(レン)。」
「・・・・?」
「お前の名前。蓮って名前。どうかな。」
思考錯誤して考えた結果。蓮という名前が思いついた。秋はもともと一文字好きらしく。自分の名前も気に入ってるらしい。
「蓮・・・僕の名前・・・蓮・・・!」
「そ。お前の名前は蓮。しばらく蓮の身元とかがわかるまでここにいてもらうから。」
「うん!わかったぁ!」
よほど名前を与えてくれたのがうれしいのか。少年。いや。蓮は秋の家を駆け回りながら相槌を打った。
「ふう・・・まず落ち着いた・・・はぁ・・・食費が増える・・・・」
まあいいや。久しぶりに母さんに連絡して餓死しそうだとか言えば少しは恵んでくれるだろう。
そんなことを思っていたら。秋はどっと疲れが降りかかり。その場で寝てしまった。