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チュパ…クチュ…
「んっ、ぅん……はぁ…」
「あっ、コウ物足りなそうなこえ出してるー」
放課後の教室から一人の少年のクスクスと笑い声が漏れる。
その教室にもう1人、コウと呼ばれた少年はその声を聞き、
只でさえ上気していた顔を真っ赤に染め俯いてしまっていた。
「…セイちゃんなんか大ッキライだ!!」
「あ…ちょっとコウ?コウってば!」
コウはセイと呼んだ少年に向かってランドセルを投げつけると
バシン!!という大きな音を立てて扉を閉め走って行った。

セイちゃんのバカバカ!人の声聞いてわらってさぁ…
いっつもボクが恥ずかしがるの見て笑って…わざと恥ずかしがらせてくるし。
やっぱりきらわれてるのかな…?


コウはそう思うと涙が止まらなくなり、その場から動けなくなってしまった。

ねえセイちゃん、やっぱりボクの事キライなの?

コウとセイがこのような関係になったのは少し前の事。
それは何時も通りの日常のはずであった。

「コウまだやってんの?トロイなぁー」
「あ、セイちゃん!あとこれかたづけるだけだよー」
コウはそう言うと嬉しそうに掃除道具をセイに見せてきた。セイはハイハイ、と軽くあしらう。
放課後の掃除。
それは今日の日直であるセイの仕事のはずであった。
「早くしろよぉ。あそぶ時間なくなるー」
「うん。ごめんね、先に帰っててもらえば良かったよね…」
「ばーか。そんな事したらそうじサボったの先生にバレんじゃん」
「あ…、そっか」
2人は親同士の付き合いもあり小さい頃からいつも仲良く一緒にいた。
それが小学生に上がった頃からか、その関係が少しづつ変わりだし
現在ではコウはセイの使い走りとなっている。
セイの日直の変わりをやらされるのも何時もの事、
セイに嫌われたのかもしれないという事は悲しかったが
それでも構ってもらえる事実がコウには嬉しかった。