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「はい、良く出来ました。2人とも気をつけて帰るのよ」
「「はーい。先生さようならー」」
掃除が終わると先生に日誌を返し下駄箱までの道を歩いていた。
職員室の下の階には使われていない教室がある。
普段なら気にならない教室。しかしその日教室の前でセイは立ち止まった。
「セイちゃんどうしたの?」
「ちょっとここ入ってみようぜ」
「え?でも…」
「ほらおいて行くぞー」
返答も聞かずにセイはその教室へと姿を消していく、慌ててコウも後ろに続いた。
セイに振り回されるのも何時もの事だ。
「なーんだ、べつに他の教室とかわらないんだ」
「うん…だから早くかえろ?おそくなっちゃうよ」
見つかったら怒られるのではと思いビクビクしているコウは
セイの袖を引っ張り早くここを出ようと促す。
しかしセイはその場から一歩も動こうとはしなかった。

「そんなにかえりたいなら1人でかえれば?」
突然セイの口から出たとげのある言葉。
このまま怒って口を聞いて貰えないのではと言う不安でコウは押しつぶされそうだった。
「セイちゃん?なに言ってるの?」
「だからそんなにかえりたいなら1人でかえれよ」
「…やだ。はやくかえりたいけど。セイちゃんといっしょにかえるって決めたもん。」

沈黙が続く。その間コウは不安で震えるのをこらえセイを見つめていた。
セイの目が背けられる。
「…オレ、コウのそういう所大キライ。」
「ぇ……」
「ホントはオレの事なんてキライなくせにいつまでも友達みたいに…」
「ボク、キライなんておもってないよ!」
「ウソだ!だってオレいやな事ばっかりさせてるし…それに…それに…」
いつの間にかセイの目からは涙が零れ落ちそうになっている。
それを見たコウは何時もと違うセイに驚き、

早くキライじゃないって言わないと、でもどうすれば信じてもらえるかな…?

と焦るばかりだった。

セイちゃん、ボクセイちゃんの事すきだよ?だから泣かないで…