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ちゅ…
一瞬コウとセイの唇が触れる。突然のコウの行動にセイは何もできなかった。
「コウ!?」
「ちゅーはね、すきな人にしかしないんだよ。だからボクセイちゃんキライじゃないよ?」
男の子どうしでちゅーなんてきもちわるかったかな…?
恥ずかしさと後悔でコウは俯いてしまった。
「うん…ごめんなコウ。さっきも、いままでも…」
「ううん、ボクセイちゃんすきだから気にしてないよ」
沈黙。そして耐え切れないというように2人は笑い出す。
今まで考えてた事がとてもばかばかしく思えて仕方なかった。
「でもコウ、すきな人とするちゅーはこうするんだ」
「ふぇ?ー!!」
いきなり腕を掴まれセイの唇がふれた。
驚きでポカンとあいたままだった口にセイの舌が進入する。
歯茎をなぞるように舌が動いたと思うと舌同士を絡められ
溜まっていく唾をチュウチュウと吸われる。
それでも足りないのか唾が顎をつたっていった。
セイの舌が口の中で動くたびにクチュクチュとなる音がコウはとても恥ずかしかった。
「ぅく、っん…んっ」
暫くすると2人の唇が離れた、同時に繋ぎとめるように伸びる銀色に輝く唾の糸。
「…これがすきな人とするちゅー?」
「うん、まえ母ちゃんと父ちゃんがしてるのみた」
「そうなんだ。…なんだかはずかしいね、でも、すきぃ」

…ランドセル取りにいかないと
ひとしきり泣いているとあの教室でランドセルをセイに投げつけた事が思い出された。
セイちゃん怒ってるかな…?
謝らないと、それでも会うのが怖かった。足が動かない。
「コウ!!」
またもその場で俯いていると後ろから声が掛けられた。
「セイちゃん!…どうしてここに」
「これ、わすれ物…」
「あ、うん。ありがとう…」
気まずい。早く謝らなければという焦りがコウを更に追い詰める。
「あのさ…」
「セイちゃん、やっぱりボクの事キライ…なの?」
言いたいことと全く反対の言葉が口からでる。
「セイちゃんボクの事いっつもからかってたし」
「ちゅーしてくれるのだって、ボクの反応おもしろがってるんでしょ?」
セイは何も言い返せなかった。からかってたのは事実だから。
しかしそれは自分の気持ちに反発して取ってしまった行動であった。
「…」
「……コウのバカ!!ちゅーはすきな人にしかしないって言ったのコウのくせに!!」
「あっ…セイちゃん…セイちゃん!」
セイは振り向く事無くコウの横を通り過ぎて行った。

セイちゃんごめんね。ごめんね、ごめんね…。