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凛と秋は再びテーブルにすわり向き合う。蓮は・・眠いのかベッドで横になってしまってる。
「・・・で。詳しく教えてもらおうか。・・・しかし・・・何について教えてもらうのがいいのか・・・・」
秋は質問の量が多すぎてどれから聞けばいいのか迷う。
しばらく二人は沈黙になった。

「・・・じゃあ俺が勝手に話す。いいか?」
永遠と思われるようなこの沈黙を破ったのは凛。秋は凛のその言葉に黙って頷いた。
「・・・じゃあお前らに無い。これのことについて話そうか。」
凛がそういうと自分の猫耳を指す。
「実はな・・・・まあ現実離れして信じられないかもしれないんだが。俺たちは人体実験されていて。その実験体なんだ。」
「・・・・え?はぁ?」
凛が突然わけわからないことを言って。秋は顔をしかめる。
「人体実験て・・・今でもやってるわけ?」
「あぁ。秘密裏でやられててな。孤児とか見つけては拾って実験してたんだよ。」
そういうと凛は蓮のほうを見た。
「あいつと俺も・・・その中の一人。いろいろとやられててな。」
「んぁ。実験されたのはわかった。で。その実験内容とかはどうなんだ?」
「・・・意外とあっさり受け止めるんだな。信じないと思った。」
「いや~たぶん俺も1ヶ月前だったらさ、そんな話聞かれても全く信じなかったと思うけど。あれ見ちゃったらねぇ、サンタクロースも信じるな」
秋は蓮を指しながらそう言った。
「・・・・その実験内容はな。人間の細胞に動物の細胞を組み込むことさ。」
凛は淡々とその事実を話したが。秋は口を押さえて顔をしかめた。
「・・うぇ・・・結構グロい・・・」
「・・・もちろん次々と実験された奴は死んでいったさ。だか偶然にも生き残った奴が出た。」
「・・・・それがお前と蓮?」
秋がそう聞いてみたが、凛は首をひねった。

「蓮?誰だそいつ。」
「へ?こいつのことだけど。」
秋が蓮のほうを指すと、凛はうなだれた。
「・・・また人格が増えたのか・・・・」
「え・・・・は?・・・まてまて。人格が増えたって・・・」
「ん?気付かなかったか?祐は多重人格障害だぞ。」
秋はその事実に頭がこんがらがった。凛はその事実に関してさらに詳しく話した。
「その実験場に居た実験される奴らは結構荒く扱われていたんだが。祐の扱いがひどかった。」
そういうと凛は蓮の顔に触れた。
「強姦だよ強姦・・・こいつは・・・いつもひどい目に合わされていた・・・・」
秋はもう黙ることしかできなかった。情報の整理に精一杯なのだろう。
「その扱いでのショックが大きかったのかわからないが・・・祐の人格が2つに割れた。うれしいことを受け止める、聖。もうひとつは悲しみを受け止める人格、祐。」
そう話しながら凛は蓮の顔に手をかざす。
「ベースは・・・祐だったな・・・うれしいことなんてほとんど無かった。だよな?祐。」
そういうと凛は手を蓮の顔から離す。すると蓮はゆっくりと起き上がった。
「そうだね・・・うれしいことなんて・・・」
その顔は・・・・あの怪しい目・・・
「・・・・お前・・・別人格だったのか・・・」
秋がやっとのことで口を開いた。
「うん・・・・騙すつもりは無かったんだけれどね。ごめんね。」
そういうと祐(?)は凛の方を向く。
「祐・・・こんなとこにいたらあいつらに見つかっちゃう・・・いい隠れ家見つけたんだ。そこに行けば見つかることなんて・・・」
そういうと祐(?)は少し黙った後。口を開いた。
「凛・・・僕はここに居た方が楽しい。あんな毎日怯えるような日々に戻りたくなんかない。」
「祐・・・・わかった。俺は隠れ家に戻るよ。」
「ゴメンね・・・凛・・・」
そういうと凛は家を出ようとする。秋はそれを呼び止めた。

「凛・・・だよな。お前この家に居たらどうだ?」
「・・・あいにくそういう性格ではないからね・・・・」
そういうと凛は再び玄関へと向かった。
「・・・・そうか・・・・あ、じゃあさ!」
その声に、凛は再び秋のほうへと振り向いた。
秋は少し言うのをためらったが。少し間をあけてこう言った。
「隠れ家の場所・・・・教えてくれよ・・・」