※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

 しばらくして、ベータは言いにくそうに口を開いた。
「用意できました。それで艦長、その、私の身体には医療器具とかナノマシンを体外に出す機構とかないんですよね」
「?」
「ですから、ナノマシンは口移しってことになります……」
「い、命には代えられないし。……いいよ」
 リュカは目をつぶって唇を突き出した。
「艦長、そんなに力まなくても」
「……リュカと呼べって言ってるだろ」
「はい、リュカ」
 ちゅ、とベータの唇がリュカの唇を奪う。
 リュカは思いのほかしっとりとやわらかくてあたたかいその感触に驚いた。
 ベータの舌がリュカの唇をそっと割って入ってくる。
 ナノマシン入りの唾液が流し込まれ、舌でかき混ぜられる。
 舌の裏や歯茎、頬の内側、とベータの舌がくちゅくちゅと舐めまわす。
 隅々までナノマシンを行き渡すためだと分かっていても、なんだか変な気持ちになってくるリュカであった。
 ベータはキスをしたまま、リュカのあごを持って上に向けさせた。
 そのまま、またトロトロと唾液が注がれる。
「……飲んでください」
 言われるままに、リュカはそれを飲み込む。
 それを見て、ベータはさらに治療を続けようと舌を絡めてきた……。
「ん、はぁ」
 ベータが口を離す。
「はふぅ、まさか男の子タイプの君とキスするなんて思わなかった」
「私が女の子型ならよかったですか?」
「うーん、まぁ、ベータくんならむちゃくちゃ嫌ってことも……いや、なんでもない」
「ああそうだ。お尻のほうも、やられたんですよね」
「え、あ、うん。ってまさか」
「下からも失礼しますね。胃液にはナノマシン耐えられませんし」
 やむなく、リュカは四つんばいになってお尻をベータに向けた。
「ひっ」
 肛門を舐められて、思わず身を引く。
「ごめん、さっき奴にされたこと思い出しちゃって。ガマンするから、続けて」
 リュカを怖がらせたくないと思ったベータは、記憶アーカイブの中からある行動サブルーチンを引き出した。
「リュカさん、力を抜いてください。優しくしますから」
 ベータは片手でリュカのお尻の膨らみをゆっくりとなで、空いてるほうの手でリュカのチンチンを軽く握った。
「ふひゃ……な、なに?」
「安心してください。私には様々なテクニックがインストールされています。リュカさんに負担のないように治療を実行します」
 誰がインストールしたんだそんなものと思いながら、リュカはベータの愛撫に身をゆだねた。