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帰り道、俺は不思議な光を目撃した。山に向かって落ちる光。
それは流れ星のように美しく、しかし何か違和感があった。

「…なんだよこれ……」
近づいてみると遠くからは光にしか見えなかったそこには
巨大な船、人にはUFOと呼ばれる物体が浮かんでいた。
文字通り目が釘付けになった俺の目の前に船から一筋の光
そこから現れた生命体は俺の予想とは全く違い人間の形をしている。
端正な顔立ちのまだ幼い少年。俺はその少年から目を離すことができなくなった。

「システムレッド…メインシステムニ異常アリ……スタディーモードニ移行シマス」
少年から機械的な言葉が繰り出される。
「やはりそっちは異常が出たか…」
後ろからもうひとり少年が顔を出す。目があった。
「この星の方ですね、驚かせてすみません。」
「あ…いえ…」
「我々は旅の途中この宙域を通っていたのですが、
 船に異常が起きてしまいこの地に不時着しました。」
いきなりの宇宙人との遭遇、はじめは驚きしかなかったが、今では恐怖を覚える。
「…安心してください、我々がこの地に何かしらの干渉をする事はありません。
 ただ…船の修理には少々時間がかかりそうで、申し訳ないのですが今すぐに出て行くこともできません。」
安心しろと言われた所で出来るわけもない。ただ…
本当に申し訳なさそうに俯いてしまった少年をみて、俺は少年を信じてみようと思った。
「分かった。信じるからそんな顔するな。」
「ありがとうございます。あとお願いがあるのですが…私たちのことは内密に…」
「分かった…、でもこんなデカイ物すぐ見つかるだろ?」
「大丈夫です、今はステルス機能を起動してますので。見つかったのが貴方だけと言うのも幸いでした」
見上げるとすでに船は目視する事ができなくなっていた。

その後も少年が説明していると、もう1人の少年が説明している少年の服を引っ張った。
「そっちは…?」
「先ほどの着地の際少々手荒な方法と取ってしまったため、衝撃でシステムに異常が出てしまったんです」
「システム?」
「ええ、我々の星には言葉が存在しません。なので旅に出る際頭に言語認識システムを埋め込みました。
 他の星に立ち寄る際にはここにデータチップをはめ込むとその星の言語が使えるようになるのです」
というと少年は髪を掻きあげた。そこには小さな穴に何かがはめ込んであった。
「ですがどうやら彼はチップを読み込む事が出来ないようで、今は言葉を喋る事が出来ません。」
「治るのか?」
「問題ありません。とは言っても船の修理が優先ですから、暫くはそのままですが
 まあ、現在は学習モードに入っていますので少しずつ言葉も覚えていくでしょう」
言葉を喋れない少年を見つめると、ニッコリと屈託のない笑みが返ってきた。
その純粋な笑みは俺に一つの事を思わせた。

この子達の力になりたい

「俺にも何か手伝える事あるか?」
すると、2人は顔を見合わせるとお互いの手を合わせた。
目を瞑り集中する。どうやらこれがこの子達の会話らしい。
「…そうですね……では船が治るまでの宿を…お願いできますか?」
「…俺の家で良いのか?」
「どこでも構いません。本当はここで良いのですが、折角ですからこの星の文化にも触れてみたいので」
「分かった。まぁ少し狭いが、俺の家に泊まってくれ」
こうして俺の家には二人の居候が出来た。