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「あちー!」
真っ黒に日焼けした180センチはあろう巨体が、はぁはぁ言いながら汗水垂らして帰ってきた。
ツーンとした汗の匂いが鼻をかすめる
「…臭い。」
思わず声に出してしまう。
待ってましたと言わんばかりに兄が答える。
「お兄様はお前と違ってちゃんと部活してるの。ま、いいや。風呂入ってくる…一緒に入ろうぜ(笑」
「はぁ?馬鹿行ってないでさっさと行け!」
「はいはい♪」
と言うと、くるりと背を向け…ではなく、こちらに向かってくる。
「!…うわ、やめなにすんだ」
座っていた俺の事をひょいと持ち上げる兄。
「拒否権はなーい」
…ふざけるな。
「やだー、離せー!」
必死な抵抗も虚しい。俺はクラスでも前から2番目の150センチ。
かたや180の巨体に加え、毎日高校の部活のサッカーで鍛え、更に空手道場に週2で通うスポーツマンだ。
誤解のないよう言っておくが、これは俺が成長中な中1だから凄い身長差な訳で、大きくなったら兄だって越えるはずだ、うん。
まぁとにかく、抵抗しても無駄な事など最初っから解っていたのだが。
「あーあ…」
兄の腕の中で呟く
「ん?なんか言った?」
もう、この馬鹿兄貴は。
「なんでもない。」
時既に遅し。
考える暇もなく脱衣所到着。
(ふう…喧嘩してたはずなんだけどなぁ…まぁ、もういいか…)
服を脱ぎながらにやにやしている兄を横目に、そんな事を考えていた。
同時にさっきまでの暑さの事なんか微塵も忘れ、これから起こるであろう出来事に、
諦め混じりの笑みを浮かべている俺なのであった…。