「ダメ…僕……男の子だよぉ……あ…んっ…」のまとめ

夏の日、監房【4】

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匿名ユーザー

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「えぐっ…えぐっ…うぅ……」
僕は、公園からの帰り道を嗚咽を漏らしながら歩いていた。ひどい目にあった。のけ者にされたくない思いで賭けに参加して、あげくの果てに友達に追いかけ回されて…
…なんで、あんなのに参加してしまったんだろう。参加するか念を押されたとき、断ることはできなかったろんだうか。
もしかすると僕の意見を聞き入れて別の遊びをしていてくれたかもしれない。いや、そもそもあんなの「遊び」なんて呼ぶには非常識すぎる。
そうこう考えているうちに、家に着き、結論の出るはずもない後悔に終止符をうつ。
今日の恐怖感と嫌悪感は、もうすっかり体に染み付いてしまったような気がする。お風呂にでも入ろう。
今日のことの手前、自分の体はできれば見たくはなかったけれど、肌も服もじっとり湿ってしまっている。
反抗的に体にまとわりつく服を脱ぎ捨てて、できるだけ鏡に映った自分を見ないように空の浴槽に体を横たえる。
蛇口をひねり、息をつく。さっきまで泣いていたせいで、まだ胸がつっかえた感じがする。
天井を見上げる。蛇口からドドド、と音を立ててほとばしる水がお湯に変わったのを感じる。足が暖かい。
少しずつ体を包み込む暖かさは、僕をフワフワとした感覚にさせる。気分が落ち着いて来た。
今日起こったことは、僕の歴史として消えることは決してない。
だけど、暖かいお湯の中に疲れた体を横たえていると、そんなこともなんだか些細なことに思えてきた。
ああ、こうしているととても心地よい。そして、僕の意識はゆっくりと、ゆっくりと眠りの中に落ち込んでゆく…

そして、時は流れる。
成長した僕は、高校卒業を目の前にした一週間の一時的な休暇を、部屋で過ごしていた。高校入学時に買ってもらったパソコンに向かってキーボードを叩く。
画面に表示されているのは、無数の人々の匿名の書き込み。いわゆる、電子掲示板というやつである。僕は先日見つけた、幼い少年を好む人のためのスレッドに書込みをしていた。

296 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/01/31(火) 20:23:37.44 ID:jNULFSYi0 
僕は、小学生の頃、同級生にトイレに連れ込まれて強制オナニーされ
かけたことあるなぁw 
 
匿名でのコミュニケーションは、人に安心感を与える。自分が誰なのかわからなくすることで、自分という個への攻撃を全くと言わないまでも避けることができる。それゆえ、僕は幼少の頃の体験を、赤裸々に、「克明」に打ち明ける。

298 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/01/31(火) 20:32:37.44 ID:jNULFSYi0 
>>297 
いや、追いかけてくる同級生からなんとか逃げ切ったから、実際は エロいことされないで
すんだ。つかまってたらどうだったかわからんけど… 
今考えると、よく野球部員から逃げ切れたと思うw 
必死だったんだなぁ。 
 
—完—

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