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「で、でも、この際だから言っちゃうね。僕、進藤君のこと好きです」
「湯崎……」
「それで、一緒にさっき言ったみたいなことしたいです。
 それから、一緒に卒業して、一緒に大人になって、それでもずっと一緒にいたいです」
「俺も、俺もだよ湯崎ぃっ」
 ぎゅっと湯崎に抱きつく。
 そうだ、ずっと一緒にいるってのはそういうことなんだ。
 湯崎と一緒にいられるからって、こんな放課後はぜんぜん楽しくない!
 ……そうだ、時間は!?
 時計の針はまもなく5時30分を差そうとしていた。
「い、いやだっ、せっかく気持ちが通じたのにっ、また台無しになるなんて!」
「進藤君!?」
 秒針が12の位置に近づいていく。
「湯崎、俺を捕まえてて!また過去に飛ばされないように」
「う、うん」
 俺の必死さに、湯崎はうなずいて俺を抱く腕に力をこめた。
 5時30分まであと、5,4,3,2,1……。

「じゃあ、僕反対方向だから」
「うん」
 校門を出たところで、湯崎は俺と握っていた手を離した。
 今の時間は5時45分。なぜかはわからないが、俺はループから抜け出せたようだ。
 もしかしたら、ゆがんでいた俺の心が、時間すらゆがめてしまっていたのかも、なんてね。
「……湯崎」
「ん?なあに?」
「また、明日な」
「うん、また明日!」
 明日も、明後日も、その先も、一緒にいられたらいいな。
 もちろんえっちも、優しくしてあげるから、ね。