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カズ:初体験(1)

ばけつ氏

「おにいちゃん、何するの・・・!?」
俺の腕で押さえつけられた義弟がおびえたような目でそう言っている。
実際には驚きのあまり声も出ないらしい。
半開きの唇がヨダレで光り、一層赤く見える。
白い肌にその唇が映え、女の子を組み敷いているのかと間違ってしまいそうだ。

「お・・おに・・・。」
やっとの事でそのふんわりとした唇から言葉が漏れた。
へんにうわずって震えている。
ただでさえ声変わりしてないんだから下手にしゃべるなよ。
半分冗談で押さえてるのにその気になっちまうじゃねーか。

くりっとした目が怯えている。
その目を引き立てる長すぎるまつ毛がゆるゆると揺れ、震えているようだ。
・・・そんな目で俺を見るなよ・・・。


俺が義弟と出会ったのは、両親が再婚した2年後だった。
いわゆる「腹違いの弟」ってやつだ。
本当なら「弟」でいいのだろうが、俺の中でどうしても納得がいかず
「義理の弟」という概念が離れない。

両親の結婚にも反対だったし、義弟の出産も快く思っていなかった。
へそ曲がりで自分勝手だと思われてもしょうがないが、
母親に死なれたばかりの子供なんてそんなもんだ。
少々大人になった俺だが、この当時の感情を払拭出来ないでいる。
・・・要するに大人になったのは身体だけって事かもな。
17歳の俺に押さえ込まれた義弟、和輝(かずき)はまだ11歳。
力で抵抗なんて出来っこない。

「かず・・おにいちゃんを助けてくれよ。」
「え・・・?」
「おにいちゃん、苦しいんだ・・。」
「苦しいの?おにいちゃん、大丈夫?」
ベッドに押し倒され、両手を押さえつけられていても俺の心配をしてきやがる。
俺はお前のそういう聖人君子みたいなところも気に入らないんだよ!

「おにいちゃんな、病気かもしれない。」
「え?やだ!おにいちゃん、どうしたの!?」
俺は真下にいるカズを真っ直ぐ見つめ、本気の顔をして見せた。
さっきまで腕に力を入れてわずかばかりの抵抗を見せていた義弟だが、
既にそんな気はなくなっているようだ。
「どうしたの?どこが悪いの?お母さん呼んでこようか?」
俺はカズの腕をゆっくりと離し、
寝転んだままのカズから身体をずらしてベッドの横に座った。

「お母さんじゃ治せないんだ・・・カズ・・手伝ってくれる・・?」
「うん!僕、おにいちゃんのためなら何でもするよ。」
「ほんとか・・?」
「うん!僕、どうしたらいい?どうしたらおにいちゃん元気になるの?」
「カズは優しいな・・おにいちゃんが苦しいの、わかってくれるんだ。」
「だって兄弟だもん。僕がんばるよ。おにいちゃんが治るまで、一緒にがんばる!」
ガバッと起き上がって必死に俺を励ますカズを、そっと横から抱き締めた。
「ありがとう、かず。うれしいよ・・・・。」

「でも・・・・いくらカズでも辛いのはいやだろ?」
「僕がんばるってば!おにいちゃんが治るまで辛くても我慢する!」
「・・・・へぇ・・ありがとう、かず。」
「おにいちゃん、どこが悪いの?今どっか痛い?」
「実はな・・おにいちゃん恥ずかしいんだけど・・・」
俺はカズの純粋でキラキラした目を見つめながら、自分の下半身に手を伸ばした。
もちろん、俺の右手にはカズの左手が握られている。