[903p]少女人形


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空は泣いている…

宵闇 街外れ 森の麓
大きな屋敷 何もない部屋
椅子に腰掛けた少女がひとり
人形に語りかけるが 返事はない…

「その人形は私だ…」

…返事などあるわけもなく
少女は硝子細工の瞳で 闇を見つめている…

鏡は嫌い 本当のことは何も映さないから
こんな世界など 壊れてしまえば良い…

ママ達は 私を商売道具としてしか見ていない
本当は要らなかった…
未来を読む力なんて 要らなかったのに…

今のママは 何人目だったろう
絆など…温もりなど…
それでも私は それを求める…

「ママ私を愛して、ママ私を愛して…
ママ私を愛して、ママ」

始まっては終わり 終わっては始まる
支配人も観客も入れ替わる舞台
私は未来を読む少女を演じ
時の止まった屋敷で ひとり芝居を繰り返す…

闇だ 昏い闇だ 終焉は闇だ
どこまでも続く闇だ 世界の果ては何処だ
いくら歩いても この道の先は闇だ…

未来よ 黒い秩序よ 終焉の洪水よ
嗚呼ノア 嘘吐きクロニクル
早く何もかも終わらせて…

「ママ私を愛して、ママ私を愛して…
ママ私を愛して、ママ…」

空は泣いている
涙流さぬ人形に代わって…